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『どくだみ』三句
驟雨の軒下に咲く白、 苦い言の葉の奥にある白、 干されて効く人生の白。
静かな三句となりました。
<1>
驟雨避け
軒の出を知る
どくだみの白
【解説】
にわか雨に追われて軒下へ入ったが、軒はちょっと短くて、自分には雨が当たってしまう。
足元を見ると、ドクダミが雨に濡れずに白い花をつけていた。
このドクダミは、自分の咲く軒の長さをよく知っている。
先人は物事や弁え方などをよく知っている、という例えになぞらえてみた。
<2>
彼の人の
苦言は矯める
根は白く
【解説】
「矯める」は悪いところを直すという意味で、「毒を矯める」が訛ってドクダミ。
あの人の苦言、その言の葉はドクダミの葉のように苦いが、私が悪い状況から抜け出すための効がある。
そして、なかなか見せないその心根は、土中にあって見えないドクダミの根の様に白いのだ。
『忠言は耳に逆らう』、『良薬は口に苦し』という諺になぞらえてみた。
<3>
鼻つまみ
干して茶となり
慕われる
【解説】
若い頃はやんちゃでどうしようも無かった息子が、歳を重ね、皺も刻み、いつの間にか周囲から慕われる様になっていた。
その様は、まるでドクダミ茶のようだ。
読んでいただき、ありがとうございました。
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