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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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会話

そして、そのまま五時間目が始まる。

教室にいつもの授業風景が戻り、

ようやく訪れた“普通”の空気に、

俺は思わず安堵していた。

……助かった。

正直、この状態がずっと続いたら、

普通にストレスで禿げる気がする。

いや、本気で。

禿げるのが先か、慣れるのが先か。

どっちにしろ、ろくな未来が見えない。

「はあ……」

小さくため息をつく。

――それと、もう一つ。

どうしても頭から離れないことがあった。

桜のことだ。

昼休みのあの様子。

あれ、もしかして……

変な誤解、与えてないよな?

桜は、獄門のことを知っている数少ない一人だ。

事情を考えれば、

そういう誤解をするとは思えない。

……思えない、けど。

タイミングが悪すぎた。

しかも、以前、郁美に携帯を奪われたとき――

桜を含めた女子の連絡先は、

全部消されている。

つまり今、桜と連絡を取る手段は――

学校で、直接話すしかない。

……面倒なことになった。

男子の件もあるし、

桜のことも気がかりだ。

どちらにしても、

一度ちゃんと話はしておきたい。

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