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割り切り
今の俺の評価は最悪だ。
二人の間でふらついてる、
誠意のかけらもないやつ。
下手すれば、
それ以下に見られている可能性すらある。
そして、こっちの方がよっぽど厄介だ。
クラスの女子に嫌われると、
日常そのものが、じわじわと詰んでいく。
……なら、やることは一つ。
今、クラスの中では、
俺は“郁美と付き合っている”ことになっている。
だったら、その前提に乗るしかない。
中途半端な態度が、一番まずい。
ここは腹を括って、
少なくとも周囲には――
「ちゃんと向き合ってる」
そう見えるように、
振る舞うしかない。
――誤解でもいい。
今は、それでいい。
俺は覚悟を決めて、
郁美に向き直った。
「……郁美に食べさせてほしいなー……はは」
わざと軽く、言ってみせる。
すると、
さっきまで半泣きだった郁美の表情が、
ぱっと花が咲いたみたいに明るくなった。
「本当!?嬉しい!」
勢いよく身を乗り出し、
今度はミートボールをつまんで、
俺の口元へ運んでくる。
「はい!あーん!!」
「あーん。……やっぱ郁美の作った料理、うまいなー」
少し大げさなくらいに言ってみせると、
「でしょ!でしょ!」
郁美は満面の笑みで、
これ以上ないくらい嬉しそうに頷いた。




