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発狂
「達也くん、ご飯一緒に食べよ!」
ぱっと表情を明るくして、続ける。
「全部、自信作なんだよ?
朝の1時に起きて、腕によりをかけて作ったの!」
そこまで言ってから、
こくりと小首を傾げる。
「……食べてくれる、よね?」
その仕草に、
一瞬だけ言葉を失う。
――次の瞬間だった。
「うわああああああああああ!!!!!」
教室で弁当を突いてた男子が、
唐突に発狂しながら、教室の外へ飛び出した。
まず一人目。
「美味しいもん!
おかんの弁当美味しいもーん!!」
二人目。
「どこまでいってもパンナコッタ!
どこまでいってもパンナコッタ!」
意味不明なことを唱えながら、
踊る三人目。
あれ、関谷だ。
あいつはもうダメだな。
いや、気持ちはわかる。
こんなやり取りを、
教室のど真ん中で見せつけられたら、
正気じゃいられない。
それも相手が、
学校でも指折りの美少女ともなれば、なおさらだ。
――当事者の俺ですら。
もし逆の立場だったら、
間違いなく嫉妬で狂っている。




