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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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修羅場

とにかく、

この状態をどうにかしなければ。


今も俺の胸元で、

すりすりしている郁美の肩を掴む。


その時、


ガラララ!


「達也!いく…み…の….」


桜はクラスに入ってくるなり、

勢いよく呼びかけたが、


状況を見て、

尻すぼみに声が小さくなっていった。


「あ…」


「いや…ま、またあとで」


「おい、桜!」


呼びかけにも反応せず、


どこか怒っているような様子で、

桜はUターンをして教室から出ていった。


「こ…これは修羅場か….」

「え…達也くんって郁美さんと付き合ってるんじゃないの?」

「これは何かありそうですな…」

「達也….許すまじ….郁美さんだけじゃなく、あの桜さんまで…」


この一連の流れに、

クラス中でヒソヒソ話が横行する。


所々、

怨嗟の声も聞こえた。


郁美は、

去っていく桜の背中をちらりと一瞥すると、


すぐに俺へと向き直った。

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