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39 金属湯たんぽの絶対保温とカイロのじわじわ発熱

十二月を迎え、ルミナス魔法学院の広大な学園都市は、しんしんと舞い散る白い雪と、きらびやかなイルミネーションの光に彩られ、最高学年三年生として迎える最後の『学園クリスマス大祝祭』の熱気に包まれていた。


十月のハロウィン大騒動、十一月の文化祭……数々の理不尽な危機を、人里離れた山奥にあり、今や誰も知らぬ土の下に没した実家「天照(あまてらす)神社」の蔵から現れた付喪神(デッドストック)たちと共に爆発的なハッピーエンドへと塗り替えてきた天照ひよりは、赤と白の可憐なサンタ衣装に身を包み、目を輝かせていた。


「みんな、見て見て! 十二月だよ、サンタさんだよ! 広島の呉のれんが通りのお菓子屋さんでもね、十二月になると甘くて美味しいクリスマスケーキが店頭にドカンと並ぶ大好きな季節だけど、ルミナス魔法学院のクリスマスも絶対に負けてないよ!

なにしろ、今日の『クリスマス大祝祭』で三年生代表として中央広場の点灯式を大成功させたら、学園の特級厨房から『十二月限定・特大十段重ね・純白ブッシュ・ド・ノエル・おかわり自由手形』が授与されるんだから! 濃厚なミルク生クリームと完熟イチゴがたっぷり塗られた、丸太みたいに大きな十段重ねの特製ブッシュ・ド・ノエル……!

これはもう、広島県立女子高生としての私のすべての胃袋の情熱と、我が実家の天照のお宝たちの力を合わせて、絶対にみんなで最高の点灯式を成功させて、グランプリのハッピーエンドを掴み取るしかないよね!」


冬の澄んだ風にサンタ帽子のフリルを揺らしながら、天照ひよりは手にした木製の特大しゃもじをクリスマスの星空へ掲げ、三年A組の仲間たちに向けて元気いっぱいに大声を張り上げていた。


「おいおい、天照! 朝っぱらからケーキへの執念が凄まじい魔力となって、広場の雪ダルマを勝手に踊らせてんぞ! だが、浮かれている場合じゃない!

中央広場に聳え立つ全高五十メートルの『特大聖夜ツリー』の魔導回路に、冬の祭典を憎む反王政派の過激派冷気魔導士どもが、とんでもないテロ魔法を仕込んできたんだ!」


ツンツン頭の少年――最高学年の胸章をつけたトナカイの衣装姿のルファスが、何枚もの点灯式の進行表を抱えながら、顔を真っ青にして息を白く吐き出していた。


「天照さん、ルファスさん! 大変ですぅ!

特大ツリーのオーナメントが禍々しい青紫色の氷に染まって、凄まじい暴風雪が噴き出してきましたぁ!

過激派たちの『永久凍結呪縛(アブソリュート・フリーズ)』のせいで、ツリーを中心に街全体がマイナス五十度の『絶対氷結の世界』に閉じ込められちゃってますぅ!

このままだと広場にいる生徒さんも街の人たちも、全員カチコチの氷漬けになっちゃいますぅ!」


サンタ服を着た犬耳の少女ミーナが、ふさふさの尻尾をブルブルと激しく震わせながら、猛吹雪に呑み込まれつつある中央広場を指差して悲鳴を上げた。


「天照お姉様……!

私、一年生の新入生代表として、お姉様と一緒にお揃いのサンタ服を着てツリーの明かりを灯すのを、とってもとっても楽しみにしていたのに……!

あの悪徳過激派たちのせいで、綺麗なイルミネーションが凍りつき、お姉様との甘いブッシュ・ド・ノエルの時間が奪われようとしておりますわ……!

みんなの聖夜を凍らせ、お姉様の笑顔を奪うなんて、私、絶対に許せませんわ!」


可憐な白いケープを羽織ったサンタ姿のセシリア王女が、小さなベルを握り締め、極光の瞳にポロポロと涙を浮かべながらひよりの腕にしがみついた。


「ふむ。 聖夜の歓楽に乗じた、特大ツリーの過剰冷却暴走と永久凍結プロットか。 マイナス五十度の絶対零度で都市の熱エネルギーと人々の笑顔を奪い、凍てつく絶望の中に閉じ込めようという理不尽な破壊工作だな。

だが、どれほど広大な氷結の世界であっても、金属製湯たんぽの『絶対に冷めない昭和の保温力』と、カイロの『じわじわ広がる絶対のぬくもり』を叩き込めば、そこには再び『ポカポカとした温もりと光』という平穏が蘇る。 天照ひより、実家の天照神社の蔵に眠る、あの『保温と発熱』の絶対なる規律を呼び出す時だ」


私はひよりの帯に差し込まれた竹定規の竹千代の影から、依り代である文机を精神体として小さく出現させ、滑らかな万年筆の先から透明なインクを走らせながら静かに告げた。


私の名は『硯水(けんすい)』。 災害によって土の下に没し、今は誰も知らぬ人里離れた山奥の天照神社で、千年の間、人間の様々なる「厳しい冬の寒さを耐え抜くための温もりの知恵」「家族の布団や懐を優しく温め続ける発熱の技術」「どんな吹雪の夜であっても、人の心の温かさを守り抜く情熱」の歴史を見つめ続けてきた、文机の付喪神だ。


「そうだよ、硯水さん! 呉の家やお布団の中でもね、寒い冬の夜は波型の金属製湯たんぽに熱々のお湯を入れて、懐にぽかぽかカイロを忍ばせるのが一番の幸せだったんだもん!

マイナス五十度の吹雪で街が凍りつけられようが、私のブッシュ・ド・ノエルへの情熱も、みんなとの温かいクリスマスの思い出も、全部ポカポカの熱気で溶かして最高の聖夜にしてやるんだからぁぁぁーーーッッ!!」


天照ひよりが力強く拳を握りしめ、猛吹雪が吹き荒れ足元から凍りついていく中央広場へと、堂々たる足取りで第一歩を踏み出した。


第二章:暴走するツリー! マイナス五十度の氷結世界


「ハハハ! 愚かなルミナス魔法学院の連中め! この『永久凍結呪縛』の前に、お前たちの能天気なクリスマスなど、絶望の氷の中に永遠に閉ざされるのだ!」


中央広場の特大ツリーの頂上から、氷の結晶で覆われた黒いマントを纏った過激派の冷気魔導士たちが、高慢な高笑いを響かせた。 彼らの手には、不気味な青い光を放つ『絶対零度魔導水晶』が握られており、そこからツリー全体を通して街中へマイナス五十度の猛吹雪が怒涛のごとく噴き出されている。


「この冷気はどんな火炎魔法でも溶かすことはできん! 都市全体が凍りつき、静寂の氷の墓場となるがいい!」


「くっ、僕のプロミネンス・フレイムでも、吹き荒れる吹雪の前に火炎が途中で凍りついちまう!」


ルファスが全力の火炎魔法を放つが、マイナス五十度の極寒の風は炎すらも氷の固まりへと変え、広場にいる生徒や住民たちの足元を次々とカチコチに凍らせていく。


「ひよりさん! 氷がどんどん押し寄せてきて、ミーナの耳と尻尾まで凍っちゃいそうですぅ!」


ミーナが悲鳴を上げる。 セシリア王女も、足元から忍び寄る氷に


「お姉様、体が凍えて動けませんわ……!」


と顔を真っ青にさせていた。


「凍らせたからって威張ってるんじゃないわよ!

火が効かないならね、絶対に冷めないお湯のぬくもりと、じわじわ広がるカイロの熱気で、根元から丸ごとポカポカに溶かしちゃえばいいんだからね!」


ひよりの日常防衛本能(異常なまでの温もりへのリスペクトとブッシュ・ド・ノエルへの執念)が、極限の出力で爆発した。


「天照ひより、その通りだ。 世界がどれほど永久凍結の呪いで街を凍らせようとも、人間の『波型の金属容器の中に注がれた熱湯の熱を朝まで逃がさない圧倒的な熱容量と、空気中の酸素と反応してジワジワと確かな温もりを放出し続ける』という日常の暖房と防寒の規律の前には、過激派が仕掛けた呪いの冷気など一歩も侵入できない。 天照の神社の東の第十一蔵の引き出しの奥――

………昭和や平成の時代、人里離れた山奥の神社で厳しい冬の夜を越すため、歴代の家族の手によって何万回もお湯を注がれ、懐を温め続けてきた、あの『絶対保温・発熱道具たちの総力戦(デッドストック・ウォーマー)』を発動するのだ!」


「東の第十一蔵の、お湯を入れてぽかぽか温める道具……あ! お父さんやおじいちゃんが冬の寒い夜に『これがないと寝られないんだ』って、熱々のお湯を注いでネルの袋に入れてお布団に入れてくれた、あのギザギザ波型の金属製湯たんぽ! それに、お母さんがお参りや大掃除の時に『背中に貼ると温かいのよ』って、シャカシャカ振って服の上に貼っていた、あの白いカイロ!」


「そうだ。 あれらは、世界を滅ぼす破壊魔法ではない。 だが、人間の『どんなに凍てつく厳しい冬であっても、お湯のぬくもりとカイロの発熱を抱きしめれば、心も身体も必ず温かくハッピーになれる』という、あまりにも力強い生活の知恵から生まれた道具たちだ。

ひより、彼らを呼び出して、そのマイナス五十度の吹雪の街を、世界で最も温かい『ポカポカの聖夜パーティー会場』へと、今すぐ強制再構築してやれ!」


第三章:「金属湯たんぽの絶対保温とカイロのじわじわ発熱」


「デッドストック、最大出力起動! 我が実家の天照の蔵の奥、どんな氷点下の寒さも絶対に許さず、ぬくもりで包んできた、最強の暖房コンボ、おいで!」


ズガァァァァァン!!! ゴクゴクッ! ジワジワ~ッ! ポカポカ……!!!


空間に、波型の亜鉛メッキ鋼板で作られたトタン湯たんぽの頑丈なボディへとなみなみと沸騰した熱湯が注ぎ込まれる重厚な音と、カイロの不織布の中から鉄粉が酸素と反応してじわじわと身体の芯まで染み渡る温もりを放出し始める、あまりにも頼もしい『保温と発熱の音』が響き渡った。


光の中から出現したのは――天照家で長年大切に使い込まれ、ギザギザの波型形状で熱を効率よく放出しながら朝まで冷めない『昭和レトロ・特撰トタン金属製湯たんぽ(ゆたんぽ)』と、不織布の袋から無限のポカポカ熱を発生させる『特撰使い捨てカイロ&マッチ(かいろ・まっち)』の一対だった。


「おやおや、随分と底冷えのするお行儀の悪い吹雪だねぇ! アタシの体に詰まった熱湯のぬくもりで、街ごとポカポカに温めてあげようかい!」


湯たんぽの表面を包む柔らかいネル生地から立ち上る、どこか懐かしいお布団と熱湯の芳しい香りと、整えられた空間の煙の中から現れたのは、温かい綿入り半纏を着て、手に巨大な波型トタン湯たんぽを小粋に抱えた優しいお母さんの姿をした付喪神――


名を『ぬくもり』という。


千年の間、人里離れた山奥の天照神社で厳しい冬を越すために「熱湯の命を絶対逃がさず人に伝える」という絶対保温の執念から神格を得た、金属製湯たんぽの付喪神だ。


「そしてそしてぇ! アタシの熱気で、凍りついた氷を根元からじんわり溶かしてあげるわよ、ひよりちゃん!」


カイロの不織布バッグから、ピョンと飛び出してきたのは、頭にカイロとマッチの帽子をかぶり、両手にぽかぽか熱気を放つ赤い熱気ブラシを構えた、元気いっぱいの少女の姿をした付喪神――


名を『火花丸(ひばなまる)』という。


彼女は、神社で初詣や大掃除の際、寒さに震える参拝客や家族に「じわじわと確実な温もりを与えて笑顔にする」という絶対発熱の規律を司る、カイロとマッチの付喪神であった。


「ぬくもりさん、火花丸ちゃん! あの特大ツリーのマイナス五十度の吹雪をポカポカの熱気で溶かして、みんなを温めて最高の点灯式にして!」


「おう、任せときな、ひよりのお嬢さん! アタシの湯たんぽが放つ熱はね、永久凍結の呪いだろうが極寒吹雪だろうが、一瞬で『日陽のあたる縁台』みたいにポカポカにするのさ! ――【神域保温・昭和トタン絶対持続湯熱(しんいきほおん・しょうわとたんぜったいじぞくゆねつ)】!」


ぬくもりが、自らの本体である特大トタン湯たんぽを胸に抱き締め、吹雪が吹き荒れる中央広場、そして特大ツリーに向けて、温かい黄金色の熱湯オーラをドバドバと解き放った!


ポカポカポカッ!


その瞬間、街全体を覆っていたマイナス五十度の猛吹雪とカチコチの氷が、ぬくもりの放つ「絶対保温の温もり」によって、まるで春の陽光を浴びた残雪のようにサラサラと音を立てて溶けていったのだ! 永久凍結の呪いが、ぬくもりの熱湯オーラに触れた途端、ただの「心地よい温かい湯気と春のような南風」へと物理的に強制変換されてしまったのである!


「な……なにぃ!? 我が秘伝『永久凍結呪縛』のマイナス五十度の冷気が、ただの『湯たんぽの熱』によってポカポカの湯気に変えられているだと……!?」


ツリーの上の冷気魔導士たちが絶叫する。


「それだけじゃないわよ! アタシのカイロの熱気で、みんなの体とツリーをじわじわ温めるわ! ――【神域発熱・絶対持続ぽかぽか温熱(しんいきはつねつ・ぜったいじぞくぽかぽかおんねつ)】!」


火花丸が、驚異的なスピードで広場を舞い、凍えていた生徒たちや住民たち、そして特大ツリーの根元に向けて、両手の熱気ブラシからジワジワと温かい赤と金の熱気粒子をドバドバと解き放った!


ジワジワジワッ! ポカポカッ!


不思議なことに、火花丸が熱気を注ぐたび、凍え震えていたルファスやミーナ、そしてセシリア王女や住民たちの全身が、まるで露天風呂に入っているかのように芯からポカポカと温まっていったのである!

それどころか、特大ツリーのオーナメントに宿っていた冷気バグも完全に消え去り、ツリー全体が七色の眩いイルミネーションとなって、夜空をどこまでも美しく照らし出したのだった!


「ああっ!? マイナス五十度の絶望が、世界一温かい『ポカポカのイルミネーション会場』に変身したぁぁぁ!?」


冷気魔導士たちが悲鳴を上げる中、凍結のバグは完全解決し、広場全体が温かい光と人々の笑顔で満たされたのだった。


第四章:輝く聖夜ツリーと「純白ブッシュ・ド・ノエル大食いパーティー」


「さあ、三年A組のみんな、そしてセシリアちゃんも! ツリーに明かりが灯ったよ! みんなで最高のクリスマスパーティーを始めよう!」


ひよりの元気な号令と共に、七色に輝く特大ツリーの下で、全校生徒と街の住民たちから地鳴りのような大歓声と賛美歌の歌声が巻き起こった!


「す……凄い! マイナス五十度の吹雪が一瞬で消えて、全身がポカポカ温かいぞ!」


「ツリーのイルミネーション、世界一綺麗だー!」


ツリーの頂上で凍りついていた過激派の冷気魔導士たちも、ぬくもりと火花丸の熱気によって改心し、「あったかい……クリスマスってこんなに温かかったんだ……」と涙を流して近衛兵に投降したのだった。


そして夜が深まる中、イルミネーションが美しく輝く広場の特設パーティー会場。 ひよりたちのテーブルの上には、ついに勝ち取った約束の報酬――学園特級厨房から授与された、高さ二メートルを超える『十二月限定・特大十段重ね・純白ブッシュ・ド・ノエル』がドカンと鎮座していた!


「おいしーーーい!!! 何これ、ふんわりしたスポンジの中に濃厚なミルク生クリームと完熟イチゴがたっぷりで、口の中でとろけて、広島の呉のれんが通りや実家の神社で食べるどんな冬スイーツより身体の芯までハッピーが染み渡るよ!」


ひよりは特大のケーキナイフでカットされた十段重ねのケーキを両手で持ち、大きな口を開けてガブリと頬張り、とろけるような笑顔を爆発させていた。


「フ、フン、相変わらずの凄まじい食欲だな、天照。 だが、今回は君のその『よく分からない実家の湯たんぽやカイロの力』に、クリスマスどころか、僕たちの命まで救われちゃったわけだからね。 ……まぁ、その、天照さん。 三年生最後のクリスマスも最高だったし、来年の卒業までの残りの時間も僕が君の隣で一緒に美味しいものを探してあげてもいいぞ」


ルファスはトナカイの角を揺らしながら、自らの分のケーキを優雅に口に運び、満足そうに目を細めている。


「天照お姉様! お姉様と一緒にポカポカのツリーの下で食べるこのブッシュ・ド・ノエル、人生で一番美味しいですわ!」


セシリア王女も、口元に白い生クリームをちょこんと付けながら、嬉しそうにケーキを小さくフォークですくって口に運んでいた。


「天照さん、ルファスさん、セシリア様! イチゴが甘くてお耳がピクピクしちゃいますぅ!」


ミーナも、鼻の頭にクリームをつけながら夢中でケーキを平らげ、ふさふさの尻尾を激しく振って大喜びしていた。


「ふむ。 永久凍結の吹雪を湯たんぽとカイロのぬくもりで解凍し、ポカポカの聖夜ツリーを輝かせて極上のブッシュ・ド・ノエルを堪能する。 これ以上ない見事な十二月のクリスマスプロットだな、天照ひより」


私は文机に向かい、この『第三十九幕・十二月のクリスマス大祝祭編』の最後の一ページに、満足のいく文字を刻み終え、万年筆を静かに置いた。


「推敲は終わった、硯水さん?」


ひよりがテラスから差し込む、七色のイルミネーションと温かい聖夜の街並みを見つめながら覗き込んでくる。 私は微笑み、表紙に力強い文字でこう書き込んだ。


『名もなき神社のデッドストック・第三十九幕~十二月のクリスマス大祝祭・永久凍結呪縛バグを、金属湯たんぽの絶対持続湯熱とカイロのぽかぽか発熱により、ポカポカの聖夜ツリーへ解凍して特大十段ブッシュ・ド・ノエルを大食いしてみた~』


「ふふ、完璧な大団円だ。 さあ、天照ひより。 十二月のクリスマスもこれにて無事幕引き。 一月からはまた、新しい年を迎えるルミナス魔法学院で、新しい美味しい日常のプロットの始まりだ」


「うん! よーし、一月になったら、お正月本番! セシリアちゃんたちみんなと一緒に、初詣大大会と特大モチモチお雑煮&鏡餅パフェで美味しい日常をたくさん作っちゃうぞ!」


窓の外では、聖夜の夜空に温かい光と美しい星々が輝き、ポカポカとした春のような夜風がひよりの黒い髪を美しく揺らしていた。


「パパ、ママ。 私ね、十二月のクリスマスで、土の下に眠る天照のお宝たちの力を使って、凍りつきそうだった街をポカポカに温めて、みんなで一番美味しいブッシュ・ド・ノエルを食べられたよ。 だから……いつか本当に私が呉の家に帰れた時は、ママがトッピングでイチゴを無理やり詰め込んだあの店のあんこがぎっしりのあんパン、パパの奢りで、絶対に家族みんなで、お腹がはち切れるくらい食べさせてね!」


少女のどこまでも明るいハッピーエンドの笑い声と、千年の時を超えてリュックの中で賑やかに笑う付喪神たちの声は、ぬくもりに包まれた学園都市の夜空へ、遠い、遠い故郷の空へと、どこまでも、どこまでも爽やかに響き渡っていった。

みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?

少しでも面白いかもと思って頂けましたら幸いです。

励みになりますので、☆をチェックしてもらえると嬉しく存じます。

これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今回は女子高生のお話です。

よろしくお願いします。

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