38 筆洗いのバグインク洗浄とパレットの絶対再彩色
十一月を迎え、ルミナス魔法学院の広大な学園都市は、赤や黄色に色づいた紅葉の落ち葉と、澄み渡る秋空に包まれ、最高学年として挑む最後のビッグイベント『学園文化祭』の開幕に湧き立っていた。
九月の古都修学旅行、十月のハロウィン大騒動……数々の理不尽な危機を、人里離れた山奥にあり、今や誰も知らぬ土の下に没した実家「天照神社」の蔵から現れた付喪神たちと共に爆発的なハッピーエンドへと塗り替えてきた天照ひよりは、胸元の最高学年章を輝かせながら、文化祭の準備に燃えていた。
「みんな、見て聞いて! 十一月だよ、十一月!広島の呉のれんが通りのお菓子屋さんでもね、十一月になるとほくほくの甘いサツマイモを使ったスイートポテトや、温かいショコラが最高に美味しい季節だけど、ルミナス魔法学院の文化祭も絶対に負けてないよ!
なにしろ、今日の文化祭で三年A組の出し物である『巨大壁画』が大成功して展示部門でグランプリをとったら、学園の特級厨房から『十一月限定・紅葉仕立ての濃厚スイートポテト&ホットショコラ・おかわり自由手形』が授与されるんだから!
香ばしく焼き上げられたほくほくのサツマイモに濃厚なバターと練乳がたっぷり入った特大スイートポテトと、紅葉の葉っぱが浮かんだ甘くて温かい特製ホットショコラ……!
これはもう、広島県立女子高生としての私のすべての胃袋の情熱と、我が実家の天照のお宝たちの力を合わせて、絶対にA組全員で最高に綺麗な壁画を完成させて、グランプリのハッピーエンドを掴み取るしかないよね!」
秋の爽やかな風にエプロン姿の制服の裾を揺らしながら、天照ひよりは手にした木製の特大しゃもじを文化祭の秋空へ掲げ、三年A組の仲間たちに向けて元気いっぱいに大声を張り上げていた。
「おいおい、天照! 朝っぱらからスイートポテトへの執念が凄まじい魔力となって、展示用のキャンバスの絵の具を前倒しで乾かさせてんぞ!
だが、浮かれている場合じゃない! 僕たちが何日も徹夜して描いた『全校生徒の友情の巨大壁画』の裏側に、文化祭の成功を嫉妬する近隣の敵対魔導学校の工作員どもが、とんでもないハッキング呪術を放ち始めたんだ!」
ツンツン頭の少年――最高学年の胸章をつけたペンキまみれのルファスが、何枚もの展示仕様書を抱えながら、顔を真っ青にして絵筆を握り締め直していた。
「天照さん、ルファスさん! 大変ですぅ! キャンバスの表面に、不気味な黒いノイズがワラワラと湧き出してきましたぁ!
工作員たちの『暗黒文字化け呪縛』のせいで、私たちが描いたみんなの笑顔の壁画が、真っ黒なゴミデータとイビツな記号の群れへとドロドロ書き換えられちゃってますぅ!
このままだと、あと一時間後の審査時間までに壁画が全滅しちゃいますぅ!」
犬耳の少女ミーナが、ペンキのついたふさふさの尻尾を毛立たせながら、黒いノイズに侵食されつつある巨大なキャンバスを指差して悲鳴を上げた。
「天照お姉様……! 私、一年生の新入生代表として、お姉様たちの三年A組の壁画に『セシリアとひよりお姉様の友情の絵』を描き加えさせていただいて、とっても感動していたのに……!
あの卑劣な敵対勢力のせいで、お姉様との大切な思い出の絵が真っ黒なノイズに汚されておりますわ……! みんなの青春を踏みにじり、お姉様との甘いスイートポテトの時間を奪うなんて、私、絶対に許せませんわ!」
可憐なスモック姿に身を包んだセシリア王女が、小さな絵の具バケツを握り締め、極光の瞳にポロポロと涙を浮かべながらひよりの袖にしがみついた。
「ふむ。 文化祭の友情と青春を汚そうとする、文字化け魔法による色彩改ざんハッキング・プロットか。 描かれた想いと色彩の情報を、黒く濁ったゴミデータへと書き換えることで、三年生の集大成である文化祭の成果を無価値に落としめようという理不尽な破壊工作だな。
だが、どれほどバグのインクで黒く濁らされようとも、筆洗いで濁ったバグのインクを綺麗に洗い流し、パレットの絶対なる純粋な色彩で『元の鮮やかな日常』を塗り直せば、そこには再び『最高に美しい虹色の壁画』という平穏が蘇る。 天照ひより、実家の天照神社の蔵に眠る、あの『洗浄と再彩色』の絶対なる規律を呼び出す時だ」
私はひよりの帯に差し込まれた竹定規の竹千代の影から、依り代である文机を精神体として小さく出現させ、滑らかな万年筆の先から透明なインクを走らせながら静かに告げた。
私の名は『硯水』。 災害によって土の下に没し、今は誰も知らぬ人里離れた山奥の天照神社で、千年の間、人間の様々なる「混ざり合った濁った色を清らかな水で洗い流す知恵」「絵の具の純粋な色を絵の具皿で調合して正しき美しさを生み出す技術」「どんな不当な汚れであっても、人間の絆の色彩で美しく塗り直す情熱」の歴史を見つめ続けてきた、文机の付喪神だ。
「そうだよ、硯水さん! 呉の学校やお絵描きの時間でもね、絵を描いていて水が汚れたら筆洗いの綺麗な水でバシャバシャ洗って、パレットの上で一番綺麗な色を混ぜて塗り直すのが決まりだったんだもん! 文字化けのノイズで真っ黒にされようが、私のスイートポテトへの情熱も、セシリアちゃんたちみんなとの友情も、全部綺麗に洗い流して一番ピカピカな虹色に塗り直してやるんだからぁぁぁーーーッッ!!」
天照ひよりが力強く拳を握りしめ、黒い文字化けノイズに侵食される巨大キャンバスの前へと、堂々たる足取りで第一歩を踏み出した。
第二章:黒く濁るキャンバス! 文字化けノイズの脅威
「ハハハ! 愚かなルミナス魔法学院の最高学年どもめ! この『暗黒文字化け呪縛』の前に、お前たちが必死に描いた青臭い壁画など、ただのゴミデータへと姿を変えるのだ!」
体育館の二階ギャラリーの影から、黒いローブを羽織った敵対魔導学校の工作員たちが、高慢な高笑いを響かせた。 彼らの手には、不気味なノイズを放つ『文字化け魔導水晶』が握られており、そこから巨大キャンバスに向けて真っ黒なバグインクがドバドバと噴出されている。
「文字化けしたデータは二度と元の色彩には戻らん! グランプリどころか、全校生徒の前で大恥をかくがいい!」
「くっ、僕の火炎魔法で黒いノイズを焼き払おうとしても、キャンバスの絵まで一緒に焦げちまう!」
ルファスが全力の火炎魔法をコントロールしようとするが、黒いノイズは炎を吸い込んでさらに巨大化し、生徒たちの笑顔の顔画を次々とノイズ記号へと塗りつぶしていく。
「ひよりさん! ノイズがどんどん広がって、ミーナとセシリア様の描いた絵まで真っ黒になっちゃいますぅ!」
ミーナが悲鳴を上げる。 セシリア王女も、自分たちの描いた絵が消えていくのを見て「お姉様、思い出が消えてしまいますわ……!」と涙を流していた。
「真っ黒にしたからって威張ってるんじゃないわよ! バグのインクで汚されたならね、綺麗な水でバシャバシャ洗い流して、パレットの最高の色で上から塗り直せばいいんだからね!」
ひよりの日常防衛本能(異常なまでの絵画へのリスペクトとスイートポテトへの執念)が、極限の出力で爆発した。
「天照ひより、その通りだ。 世界がどれほど文字化けのノイズでキャンバスを黒く濁らせようとも、人間の『汚れた筆先を無垢な清水で濯ぎ流す筆洗いの洗浄力と、あらゆる原色を純粋なまま保持し思い通りの鮮やかさを生み出すパレット』という日常の絵画と美術の規律の前には、工作員が仕掛けた呪いのノイズなど一歩も侵入できない。 天照の神社の東の第十蔵の引き出しの奥――
……昭和や平成の時代、人里離れた山奥の神社で絵馬の彩色や寺子屋のお絵描きに使われ、歴代の家族の手によって何万回も筆を洗い、美しい色彩を調合してきた、あの『絶対洗浄・再彩色道具たちの総力戦』を発動するのだ!」
「東の第十蔵の、筆を洗って綺麗に色を混ぜる道具……あ! お母さんが神社のお札や絵馬に色を塗る時に『お水で筆を洗うとすっきり綺麗な色が出るのよ』って使っていた、あの三つに仕切られた筆洗いバケツ!
それに、お父さんやおじいちゃんが絵を描く時に『ここに色を出して混ぜるんだ』って指を通して使っていた、あの白いプラスチックの絵の具パレット!」
「そうだ。 あれらは、世界を滅ぼす破壊魔法ではない。 だが、人間の『どんなに黒く濁った汚れであっても、清らかな水で濯ぎ去り、鮮やかな色を重ねれば、世界は必ず元通りの美しさに還る』という、あまりにも力強い生活の知恵から生まれた道具たちだ。
ひより、彼らを呼び出して、その黒い文字化けキャンバスを、世界で最も美しい『虹色の友情大壁画』へと、今すぐ強制再構築してやれ!」
第三章:新付喪神現る!「筆洗いのバグインク洗浄とパレットの絶対再彩色」
「デッドストック、最大出力起動! 我が実家の天照の蔵の奥、どんな黒い汚れも絶対に許さず、綺麗な水とパレットで色を戻してきた、最強の美術コンボ、おいで!」
ズガァァァァァン!!! バシャバシャッ! キラリーン! パッ……!!!
空間に、清らかな聖水が三つの区画で勢いよく渦を巻いて濁った絵の具を一瞬で洗い流す爽快な音と、純白のプラスチックパレットの上に赤・青・黄・金の眩い原色が鮮やかに踊り出して空間を塗り直す、あまりにも頼もしい『洗浄と再彩色の音』が響き渡った。
光の中から出現したのは――天照家で長年大切に使い込まれ、三つの槽に清らかな水を絶やさず宿す『学習用・特撰三槽筆洗いバケツ(ふであらい)』と、仕切られた小さな部屋に純粋な絵の具の原色を保持し続ける『絵の具用・特大プラスチックパレット(パレット)』の一対だった。
「おやおや、随分とドロドロに汚れた不行儀なキャンバスだねぇ! ボクの清らかな水で、黒いバグのノイズを一気に洗い流してあげようかい!」
筆洗いバケツの水面から立ち上る、どこか懐かしい図工室の清らかな水と洗剤の香りと、整えられた空間の煙の中から現れたのは、水色の作業着を着て、手に大きな筆洗いバケツと巨大な画筆を構えた粋な青年の姿をした付喪神――
名を『洗三』という。
千年の間、人里離れた山奥の天照神社で絵馬や天井画を描く際に「筆の濁りを清めて純粋な色を保つ」という絶対洗浄の執念から神格を得た、筆洗いの付喪神だ。
「そしてそしてぇ! 洗い流した後は、アタシのパレットの絶対色彩で何倍も綺麗に塗り直してあげるわよ、ひよりちゃん!」
パレットの絵の具の部屋から、ピョンと飛び出してきたのは、頭に鮮やかな虹色のパレット帽子をかぶり、両手にカラフルな絵の具ブラシを構えた、華やかで情熱的な少女の姿をした付喪神――
名を『彩子』という。
彼女は、神社で大祭の装飾や絵画の色彩を「一色の濁りもなく永遠の鮮やかさとして保持する」という絶対彩色の規律を司る、絵の具パレットの付喪神であった。
「洗三さん、彩子ちゃん! あの黒い文字化けノイズを水でバシャバシャ洗い流して、元のみんなの笑顔の絵を何倍も綺麗な虹色に塗り直して!」
「おう、任せときな、ひよりのお嬢さん! ボクの水が洗う汚れはね、文字化けの呪いだろうがバグインクだろうが、一瞬で『無垢なキャンバス』へ濯ぎ去るのさ! ――【神域洗浄・三槽清純大濯ぎ(しんいきせんじょう・さんそうせいじゅんだいすすぎ)】!」
洗三が、自らの本体である特大筆洗いバケツから清らかな聖水の渦を噴出させ、巨大キャンバスを覆っていた真っ黒な文字化けノイズに向けて、空中を連続でバシャバシャバシャッ!と勢いよく解き放った!
バシャバシャバシャッ!
その瞬間、キャンバスにへばりついていた黒い文字化け記号やバグのインクが、洗三の放つ「絶対洗浄の聖水」によって、まるで固まっていない水彩絵の具のようにサラサラと音を立てて洗い流され、一滴の汚れも残さず消滅していったのだ! 文字化けの呪いが、洗三の清らかな水に触れた途端、ただの「綺麗に拭き取られた透明な水滴」へと物理的に強制洗浄されてしまったのである!
「な……なにぃ!? 我が校の秘伝『暗黒文字化け呪縛』のバグインクが、ただの『バケツの水』によって完全に洗い流されているだと……!?」
二階ギャラリーの工作員たちが絶叫する。
「それだけじゃないわよ! アタシのパレットの純粋な虹色で、みんなの笑顔を何倍も輝かせるわ! ――【神域再彩・絶対原色金剛虹描(しんいきさいさい・ぜったいげんしょくこんごうにじがき)】!」
彩子が、驚異的なスピードで巨大キャンバスの前を舞い、洗三が綺麗に洗ったキャンバスの上に向けて、両手の絵の具ブラシから赤・青・黄・金・銀の光の色彩をドバドバと解き放った!
キラキラキラッ! パッ!
不思議なことに、彩子が色彩を走らせるたび、消えかけていたルファスやミーナ、そしてセシリア王女とひよりの描いた笑顔の絵が、元の何十倍も鮮やかで幻想的な「七色に光り輝く虹色の友情大壁画」へと見事に蘇っていったのである! キャンバス全体から温かい光が溢れ出し、見る者すべての心を打つ最高傑作が完成したのだ!
「ああっ!?真っ黒だったゴミデータが、世界一綺麗な『虹色の壁画』に生まれ変わったぁぁぁ!?」
工作員たちが悲鳴を上げる中、文字化けのバグは完全解決し、体育館全体が眩い友情の光で満たされたのだった。
第四章:輝くグランプリと「濃厚スイートポテト&ホットショコラ大食い」
「さあ、三年A組のみんな、そしてセシリアちゃんも! 壁画は完成したよ! グランプリを獲って、最高のスイートポテトを食べに行こう!」
ひよりの元気な号令と共に、蘇った壁画を見た審査員たち、そして全校生徒から地鳴りのような大歓声と惜しみない大拍手が巻き起こった!
「す……凄い! この七色に輝く壁画、心が洗われるような美しさだ!」
「三年A組の壁画が文句なしのグランプリだーーーッ!」
見事に三年A組の『全校生徒の友情の巨大壁画』が文化祭展示部門のグランプリを獲得! コソコソ逃げようとしていた敵対学校の工作員たちも、駆けつけた教頭先生と警備隊によって全員が逮捕され、文化祭は最高の熱気の中で大成功を収めたのだった。
そして夕方、紅葉の落ち葉が美しく舞う学園の特等テラス席。 ひよりたちのテーブルの上には、ついに勝ち取った約束の報酬――学園特級厨房から授与された『十一月限定・紅葉仕立ての濃厚スイートポテト&ホットショコラ』がズラリと並んでいた!
「おいしーーーい!!! 何これ、ほくほくのサツマイモにバターの濃厚な甘みがじゅわっと染み込んで、熱々のホットショコラが口いっぱいに広がって、広島の呉のれんが通りや実家の神社で食べるどんな秋スイーツより身体の芯までハッピーが染み渡るよ!」
ひよりは特大のスイートポテトを両手で持ち、大きな口を開けてガブリと頬張り、ホットショコラをゴクゴクと飲んで、とろけるような笑顔を爆発させていた。
「フ、フン、相変わらずの凄まじい食欲だな、天照。 だが、今回は君のその『よく分からない実家の筆洗いやパレットの力』に、文化祭のグランプリどころか、僕たちの青春の思い出まで救われちゃったわけだからね。 ……まぁ、その、天照さん。 三年生最後の文化祭も大成功だったし、これからの冬の行事でも僕が君の隣で一緒に美味しいものを探してあげてもいいぞ」
ルファスは胸元の三本線章を揺らしながら、自らの分のスイートポテトを優雅に口に運び、満足そうに目を細めている。
「天照お姉様! お姉様と一緒にグランプリを獲って食べるこのスイートポテト、人生で一番美味しいですわ!」
セシリア王女も、口元に白い練乳とショコラをちょこんと付けながら、嬉しそうにスイートポテトを小さくフォークですくって口に運んでいた。
「天照さん、ルファスさん、セシリア様! 甘くてお耳がピクピクしちゃいますぅ!」
ミーナも、鼻の頭に芋のくずをつけながら夢中でスイートポテトを平らげ、ふさふさの尻尾を激しく振って大喜びしていた。
「ふむ。 バグの文字化けを筆洗いで洗い流し、パレットで鮮やかに再彩色してグランプリを獲り、極上のスイートポテトを大食いする。 これ以上ない見事な十一月の文化祭プロットだな、天照ひより」
私は文机に向かい、この『第三十八幕・十一月の文化祭大騒動編』の最後の一ページに、満足のいく文字を刻み終え、万年筆を静かに置いた。
「推敲は終わった、硯水さん?」
ひよりがテラスから差し込む、紅葉色の美しい夕焼け空と文化祭の熱気を見つめながら覗き込んでくる。 私は微笑み、表紙に力強い文字でこう書き込んだ。
『名もなき神社のデッドストック・第三十八幕~十一月の文化祭・文字化けノイズバグを、筆洗いの絶対洗浄とパレットの金剛再彩色により、虹色の友情大壁画を蘇らせて特大スイートポテトを大食いしてみた~』
「ふふ、完璧な大団円だ。 さあ、天照ひより。 十一月の文化祭もこれにて無事幕引き。 十二月からはまた、冬深まるルミナス魔法学院で、新しい美味しい日常のプロットの始まりだ」
「うん! よーし、十二月になったら、冬本番! セシリアちゃんたちみんなと一緒に、クリスマス大パーティーと特大ブッシュ・ド・ノエルケーキタワーで美味しい日常をたくさん作っちゃうぞ!」
窓の外では、紅葉の木々の向こうに美しい冬の気配が立ち込め始め、温かい秋の夕風がひよりの黒い髪を美しく揺らしていた。
「パパ、ママ。 私ね、十一月の文化祭で、土の下に眠る天照のお宝たちの力を使って、真っ黒にされた絵をバシャバシャ洗って最高にピカピカにして、みんなでグランプリを獲って一番美味しいスイートポテトを食べられたよ。 だから……いつか本当に私が呉の家に帰れた時は、あの店のおっきなカキフライの乗った定食、美味しかったな、パパの奢りで、絶対に家族みんなで、お腹がはち切れるくらい食べさせてね!」
少女のどこまでも明るいハッピーエンドの笑い声と、千年の時を超えてリュックの中で賑やかに笑う付喪神たちの声は、ぬくもりに包まれた学園都市の夜空へ、遠い、遠い故郷の空へと、どこまでも、どこまでも爽やかに響き渡っていった。
みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?
少しでも面白いかもと思って頂けましたら幸いです。
励みになりますので、☆をチェックしてもらえると嬉しく存じます。
これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
今回は女子高生のお話です。
よろしくお願いします。




