34 カッターナイフと彫刻刀
七月を迎え、ルミナス魔法学院が誇る学園都市には、ギラギラと照りつける真夏の太陽と、南国のような強烈な猛暑が押し寄せていた。
五月の新緑の大遠足、そして六月のレインウェア・コンテスト……。
数々の理不尽な危機を、土の下に没した実家の天照神社の蔵から現れた付喪神たちと共に爆発的なハッピーエンドへと塗り替えてきた天照ひよりは、猛暑に負けず元気いっぱいに三年生の体育実習を迎えていた。
「みんな、おはよう! 七月、七月になったヨ! 広島の呉のれんが通りのお菓子屋さんでもね、七月になると冷たい氷に甘いマンゴーやイチゴのシロップをたっぷりかけた『かき氷』が最高に美味しい季節だけど、ルミナス魔法学院の七月も絶対に負けてないよ!
なにしろ、今日の巨大魔導プールでの水泳実習を三年生全員で無事にクリアして夏休みの前倒し許可をもらったら、学園の特級厨房から『七月限定・特大トロピカルマンゴー&かき氷タワー・おかわり自由手形』が授与されるんだから!
山盛りのふわふわ削り氷の上に、とろける完熟トロピカルマンゴーの果肉と果汁、そこに甘い練乳とバニラアイスがどっかーんと乗った特製かき氷タワー……!
これはもう、広島県立女子高生としての私のすべての胃袋の情熱と、我が実家の天照のお宝たちの力を合わせて、絶対にみんなで冷たいプールを泳ぎ切って、最高のハッピーエンドを掴み取るしかないよね!」
真夏の太陽の下、可愛い水玉模様の魔導水着の上からラッシュガードを羽織った天照ひよりは、手にした木製の特大しゃもじを空に掲げ、三年A組の仲間たちに向けて元気いっぱいに大声を張り上げていた。
「おいおい、天照! 朝っぱらからかき氷タワーへの執念が凄まじい熱気となって、プールの水を沸騰させかけてんぞ! だが、浮かれている場合じゃない!
あまりの猛暑に耐えかねた服飾魔導科と極寒属性の留年生貴族・アイスバーグが、『水泳の授業なんてダサくてやっていられるか!全員氷漬けになって涼んでいろ!』って、とんでもないバグ魔法を暴走させたんだ!」
ツンツン頭の少年――最高学年の胸章がついた水着姿のルファスが、何枚もの体育実習の出席簿を抱えながら、顔を真っ青にして額の汗を拭っていた。
「天照さん、ルファスさん! 大変ですぅ! プールの中にいた生徒さんたちが、足元から一瞬でガチガチの氷に閉じ込められちゃいましたぁ!
アイスバーグさんが使った『絶対不可逆の硬質氷解不可能氷結』のせいで、プール全体がダイヤモンドより硬い巨大な氷の塊になっちゃってます!
解熱魔法も火炎魔法も全然効かなくて、このままだとみんな氷漬けのまま夏休みを逃しちゃいますぅ!」
犬耳の少女ミーナが、水着姿でふさふさの尻尾をピーンと立てながら、白く凍りついた巨大なプールを指差して悲鳴を上げた。
「天照お姉様……! 私、お姉様と一緒に冷たいプールでバタ足の練習をするのをとっても楽しみにしていたのに……! アイスバーグ様の暴走のせいで、プールに飛び込もうとしていたセシリア班の一年生たちまで、半身が氷の中に閉じ込められて動けなくなってしまいましたわ……!
こんな身勝手な理由で私たちの夏の思い出を奪うなんて、私、絶対に許せませんわ!」
一年生の可憐なスクール水着に身を包んだセシリア王女が、氷のフチに足をとられながら、極光の瞳にポロポロと涙を浮かべてひよりの腕にしがみついた。
「ふむ。 猛暑の不満と極寒魔法の過剰暴走による、巨大プールの不可逆硬質氷結バグか。 どんな高熱の火炎魔法であっても『溶けない』という強固なシステム概念を氷に付与することで、水泳実習の空間そのものを拒絶しようという理不尽なプロットだな。
だが、どれほど解けない硬質氷であっても、表面をサクッと薄く削り出し、繊細な刃で美しく造形し直せば、そこには『世界で最も美しい氷の彫刻と美味しいかき氷』という新しい価値が生まれる。 天照ひより、実家の天照神社の蔵に眠る、あの『削り出しと造形』の絶対なる規律を呼び出す時だ」
私はひよりの帯に差し込まれた竹定規の竹千代の影から、依り代である文机を精神体として小さく出現させ、滑らかな万年筆の先から透明なインクを走らせながら静かに告げた。
私の名は『硯水』。 災害によって土の下に没してしまった山奥の天照神社で、千年の間、人間の様々なる「頑固で硬い素材を薄く削り出す知恵」「ただの素材に命を吹き込んで美しい彫刻へと造形する技術」「どんな猛暑の夏であっても、氷を削って人々を笑顔にする情熱」の歴史を見つめ続けてきた、文机の付喪神だ。
「そうだよ、硯水さん! 呉の学校や図工の時間でもね、硬い木や紙を削る時は、カッターナイフでスーッと薄く切り出して、彫刻刀で綺麗なお花や動物の形に削り出すのが決まりだったんだもん!
プールが溶けない硬い氷になろうが、私のマンゴーかき氷への情熱も、みんなとの夏の思い出も、全部サクサク削って最高の氷の遊園地にしてやるんだからぁぁぁーーーッッ!!」
天照ひよりが力強く拳を握りしめ、ガチガチに凍りついた巨大魔導プールの中心へと、堂々たる足取りで第一歩を踏み出した。
第二章:溶けない氷! 猛暑のプールと極寒の暴走
「ハハハ! 愚かな天照ひよりめ! この『絶対不可逆の硬質氷解不可能氷結』の中に閉ざされたからには、どんな炎魔法を叩き込もうと絶対に溶けることはない!」
プールサイドの最上段から、氷の結晶で飾られた豪華なローブを羽織った留年生貴族・アイスバーグが、高慢な高笑いを響かせた。 彼の前には、過剰な冷気を放つ『古代極寒魔導水晶』が鎮座しており、そこからプール全体へと絶対零度の不気味な青い光が照射されている。
「水泳の実習などという野蛮な授業は、この僕の高貴な肌には合わんのだ! 生徒も教師も全員、この硬質氷の中で美しく凍りついたまま、夏休みが終わるまで涼んでいるがいい! 溶かす方法など存在しないのだからな!」
「くっ、僕のプロミネンス・フレイムでも、氷の表面に傷一つ付かないぞ!」
ルファスが全力の火炎魔法を放つが、絶対不可逆の氷は炎を冷たく弾き返し、逆に冷気を増幅させて周囲の生徒たちをさらに深く凍りつかせていく。
「ひよりさん! 氷がどんどん迫ってきて、ミーナの尻尾までカチカチになっちゃいそうですぅ!」
ミーナが悲鳴を上げる。 セシリア王女も、足元を凍らされながら「お姉様、寒いですわ……!」と震えていた。
「溶けないからって威張ってるんじゃないわよ! 火で溶けないならね、上からサクサク薄く削り出して、彫刻刀でかっこいい氷の彫刻にしちゃえばいいんだからね!」
ひよりの日常防衛本能(異常なまでの氷への執念とマンゴーかき氷タワーへの情熱)が、極限の出力で爆発した。
「天照ひより、その通りだ。 世界がどれほど不可逆の氷結で空間を硬化させようとも、人間の『紙や板をサクッと均一の厚さで薄く切り出すカッターナイフの切れ味と、平刀や丸刀によって硬い素材を繊細に彫り進めて美しい芸術へと造形し直す』という日常の工作と彫刻の規律の前には、極寒貴族が仕掛けた呪いの氷など一歩も侵入できない。 天照の神社の東の第六蔵の引き出しの奥――
………昭和や平成の時代、神社の寺子屋や図工の授業で子供たちや歴代の神主が使い込み、何万枚もの画用紙や木版画を綺麗に削り出し彫り上げてきた、あの『絶対切削・彫刻道具たちの総力戦』を発動するのだ!」
「東の第六蔵の、サクッと削って彫り出す道具……あ! お母さんが工作や図工の準備で、厚い画用紙をすーっと綺麗に切り出していた、あの黄色いグリップのカッターナイフ!
それに、お父さんやおじいちゃんが神社の絵馬や木版画を彫る時に『平刀は平らに、丸刀は丸く削るんだ』って使っていた、あの木柄の彫刻刀セット!」
「そうだ。 あれらは、世界を滅ぼす破壊魔法ではない。 だが、人間の『どんなに硬く加工できない素材であっても、刃を入れてサクッと削り出し、美しい形に彫り直せば、世界に一つだけの最高の宝物になる』という、あまりにも力強い生活の知恵から生まれた道具たちだ。 ひより、彼らを呼び出して、その溶けない巨大な氷の塊を、世界で最も美しい『特大氷彫刻とかき氷テーマパーク』へと、今すぐ強制再構築してやれ!」
第三章:新付喪神現る!「カッターナイフのサクサク薄削りと彫刻刀の繊細造形」
「デッドストック、最大出力起動! 我が実家の天照の蔵の奥、どんな硬い氷も絶対に許さず、サクサク綺麗に彫り上げてきた、最強の工作コンボ、おいで!」
ズガァァァァァン!!! サクッ! サクサクサクッ! トントンッ!
空間に、スナップオフ式の鋭利な鋼鉄刃が画用紙や硬い素材をスーッと音もなく切り出していく快音と、平刀と丸刀が硬い木肌や氷の表面を繊細に削り削って美しい立体を彫り上げていく、あまりにも頼もしい『工作と彫刻の音』が響き渡った。
光の中から出現したのは――天照家で長年大切に使い込まれ、カチカチと刃を繰り出す黄色の頑丈なグリップを持つ『大型・特撰カッターナイフ(カッター)』と、黒い木柄に研ぎ澄まされた刃を宿す平刀・丸刀・三角刀の『高級・木柄彫刻刀五本組』の一対だった。
「おやおや、随分と硬くて頑固な氷のブロックだねぇ! ボクの刃先で、紙みたいにサクサク薄く削り出してやろうかい!」
カッターナイフの刃先から立ち上る、どこか懐かしい図工室の金属と刃物油の香りと、整えられた空間の煙の中から現れたのは、黄色のスタイリッシュな作業服を着て、手に巨大なカッターナイフを構えた威勢の良い青年の姿をした付喪神――
名を『切断丸』という。
昭和から平成の時代、神社の掲示物や子供たちの工作で何万枚もの厚紙を均一の厚さでサクサクと切り出してきた「絶対切断」の執念から神格を得た、カッターナイフの付喪神だ。
「そしてそしてぇ! 削り出された氷は、ワシらの刃で綺麗な氷像にしてあげるんじゃよ、ひよりちゃん!」
彫刻刀の巻きケースから、ピョンと飛び出してきたのは、頭に丸刀と平刀の帽子をかぶり、両手に様々な彫刻刀を構えた、老錬ながらも茶目っ気あふれる職人の姿をした付喪神――
名を『彫十郎』という。
彼は、天照神社の境内で絵馬や木彫りの神像、学校の木版画を彫り続けてきた「素材に命を与える造形」の規律を司る、彫刻刀の付喪神であった。
「切断丸さん、彫十郎さん! あの溶けないプール氷をサクサク削って、みんなを助け出して最高のかき氷と氷の彫刻フロアにして!」
「おう、任せときな、ひよりのお嬢さん! ボクの刃が切る氷はね、硬質呪いだろうがダイヤモンドだろうが、サクサクの薄紙みたいに均一に削り出せるのさ! ――【神域切削・薄層サクサク大薄削り(しんいきせっさく・はくそうさくさくだいうすずり)】!」
切断丸が、自らの本体である特大カッターナイフを構え、プール全体を覆うカチカチの硬質氷に向けて、空中を連続でスーッ! サクッ! サクサクサクッ! と疾風のごときスピードで振るった!
サクババババッ!
その瞬間、火炎魔法すら弾き返していた絶対不可逆の氷の表面が、切断丸の放つ「絶対切断の刃」によって極薄の『粉雪のようなフワフワのかき氷の層』として、サクサクと気持ちよく大量に削り出されていったのだ! 硬質氷結の呪いが、切断丸の均一な薄削りに触れた途端、ただの「冷たくて美味しい最高品質の粉雪かき氷」へと属性を物理的に強制変換されてしまったのである!
「な……なにぃ!? 我が王宮の秘伝『不可逆の硬質氷結』が、ただの『カッターナイフの刃』によって、サクサクのかき氷に削り出されているだと……!?」
留年生貴族のアイスバーグが絶叫する。
「それだけじゃないんじゃよ! ワシらの平刀と丸刀で、閉じ込められた生徒たちを救い出し、芸術的な氷像に造形し直すのじゃ! ――【神域造形・平丸二刃金剛氷彫刻(しんいきぞうけい・ひらまるにとうこんごうひょうちょうこく)】!」
彫十郎が、驚異的なスピードでプールの上を舞い、閉じ込められていた生徒たちの周りの氷、そして巨大な氷の塊に向けて、平刀と丸刀をトントンッ! サクッ! と軽快に走らせた!
トントンサクッ!
不思議なことに、彫十郎が彫刻刀を入れるたび、生徒たちを閉じ込めていた危険な氷が綺麗に削り落とされ、生徒たちは傷一つなく無事に氷の中から救出されていった! それどころか、プール全体に残っていた巨大な氷が、彫十郎の職人技によって「優雅に躍動する白鳥や龍、そして可愛いイルカたちの巨大なウォータースライダー付き氷彫刻テーマパーク」へと瞬時に造形し直されてしまったのである!
「ああっ!? 溶けない氷の絶望が、世界一豪華な『氷の彫刻テーマパーク』に変身したぁぁぁ!?」
アイスバーグが悲鳴を上げる中、プールのバグは完全解決し、真夏の太陽の下に輝く最高の氷のテーマパークが完成したのだった。
第四章:氷のテーマパークと「特大トロピカルマンゴーかき氷タワー大食い」
「さあ、三年A組のみんな、そしてセシリアちゃんたち一年生も! プールは最高の氷の遊園地になったよ! 削り出されたフワフワのかき氷と、氷のスライダーで思いっきり遊んじゃおう!」
ひよりの元気な号令と共に、氷から救出された全校生徒たちが、一斉に歓声を上げて氷彫刻のプールへと飛び込んだ! 切断丸が削り出したフワフワの粉雪かき氷がプールいっぱいに広がり、生徒たちは氷のイルカスライダーから滑り降りたり、かき氷を掛け合ったりして、真夏の猛暑を吹き飛ばす最高の笑顔を弾けさせた。
「す……凄い! 天照先輩のおかげで、嫌な水泳実習が最高の氷のテーマパークになったぞ!」
「この削り出されたかき氷、冷たくてフワフワで最高に気持ちいいーーーッ!」
「天照先輩、最高ーーーッ!」
生徒たち全員が大はしゃぎで夏休みの前倒し実習を大成功で終え、暴走した留年生のアイスバーグも、自分の氷が芸術的な彫刻に変身した姿を見て「ぐうの音も出ない……僕の負けだ……」と改心して氷のスライダーを楽しんでいた。
そしてその日の夕方、沈む夕陽がプールを茜色に染める中、ルミナス魔法学院の特等テラス席。 ひよりたちのテーブルの上には、ついに勝ち取った約束の報酬――学園特級厨房から授与された、高さ一メートルを超える巨大な『七月限定・特大トロピカルマンゴー&かき氷タワー』が鎮座していた!
「おいしーーーい!!! 何これ、フワフワの削り氷の上に完熟マンゴーの甘い果汁と練乳がたっぷり染み込んで、冷たさとトロピカルな甘さが口いっぱいに広がって、広島の呉のれんが通りで食べるどんな夏スイーツより身体の芯までハッピーが染み渡るよ!」
ひよりは特大のスプーンを持ち、かき氷タワーのマンゴー果肉ごとガブリと頬張り、頬をリスのようにパンパンに膨らませながら、とろけるような笑顔を爆発させていた。
「フ、フン、相変わらずの凄まじい食欲だな、天照。 だが、今回は君のその『よく分からない実家のカッターや彫刻刀の力』に、体育の実習どころか、僕たちの夏休みまで救われちゃったわけだからね。 ……まぁ、その、天照さん。 氷のテーマパークも最高だったし、明日からの夏休みでも僕が君の隣で一緒に美味しいものを探してあげてもいいぞ」
ルファスは胸元の三本線章を揺らしながら、自らの分のかき氷を優雅に口に運び、満足そうに目を細めている。
「天照お姉様! お姉様と一緒に氷のスライダーで遊んで食べるこのマンゴーかき氷、人生で一番美味しいですわ!」
セシリア王女も、口元に黄色いマンゴーシロップをちょこんと付けながら、嬉しそうにかき氷をスプーンですくって口に運んでいた。
「天照さん、ルファスさん、セシリア様! マンゴーが甘くてお耳がピクピクしちゃいますぅ!」
ミーナも、鼻の頭に練乳をつけながら夢中でかき氷を平らげ、ふさふさの尻尾を激しく振って大喜びしていた。
「ふむ。 溶けない硬質氷をカッターナイフでサクサク削り出し、彫刻刀で芸術的な氷彫刻に再構築して極上のかき氷タワーを堪能する。 これ以上ない見事な七月のプールプロットだな、天照ひより」
私は文机に向かい、この『第三十四幕・七月の猛暑の魔導プール編』の最後の一ページに、満足のいく文字を刻み終え、万年筆を静かに置いた。
「推敲は終わった、硯水さん?」
ひよりがテラスから差し込む、真夏の夕空に包まれた学園都市の絶景を見つめながら覗き込んでくる。 私は微笑み、表紙に力強い文字でこう書き込んだ。
『名もなき神社のデッドストック・第三十四幕~七月の猛暑の魔導プール・不可逆硬質氷結バグを、カッターナイフのサクサク大薄削りと彫刻刀の絶対造形により、氷彫刻テーマパークへ再構築して特大マンゴーかき氷タワーを大食いしてみた~』
「ふふ、完璧な大団円だ。 さあ、天照ひより。 七月のプール実習もこれにて無事幕引き。 八月からはまた、夏休みのルミナス魔法学院で、新しい美味しい日常のプロットの始まりだ」
「うん! よーし、八月になったら、夏休み本番! セシリアちゃんたちみんなと一緒に、王都の夏祭りと特大レモンラムネ&白桃パフェで美味しい日常をたくさん作っちゃうぞ!」
窓の外では、真夏の夜空に美しい星々が輝き始め、温かい夏の風がひよりの黒い髪を美しく揺らしていた。
「パパ、ママ。 私ね、七月のプールで、土の下に眠る天照のお宝たちの力を使って、溶けない氷をサクサク削って最高の氷のテーマパークにして、みんなで一番美味しいマンゴーかき氷を食べられたよ。 だから……いつか本当に私が呉の家に帰れた時は、駅に近いおばあさんがやってた食堂、全メニュー、パパの奢りで、絶対に家族みんなで、お腹がはち切れるくらい食べさせてね!」
少女のどこまでも明るいハッピーエンドの笑い声と、千年の時を超えてリュックの中で賑やかに笑う付喪神たちの声は、ぬくもりに包まれた学園都市の夜空へ、遠い、遠い故郷の空へと、どこまでも、どこまでも爽やかに響き渡っていった。
みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?
少しでも面白いかもと思って頂けましたら幸いです。
励みになりますので、☆をチェックしてもらえると嬉しく存じます。
これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
今回は女子高生のお話です。
よろしくお願いします。




