裏の冥書庫、再訪そして次の扉の前で
稜は、王宮の執務室で四人の弟子を集めていた。──しかし今朝の集まりはいつもの四人とは違って、いた。ブランは、帝都に残っていた。代わりに、セヴィン副官が王都の警備の報告で執務室にいた。──そして今朝執務室に、いたのは稜セレネロッテ、クロヴィスそしてマテウス院長の五人だった。
マテウス院長が、机の上に一通の密書を広げていた。昨夜稜の書斎に、届いた密書。「裏の冥書庫の最深部の扉の鍵が、動き始めた」。
マテウスの深い青い目が、四人を順に見渡した。
「皆様」
マテウスの声は、低かった。
「昨夜私は長年最深部を守ってまいりました私の感覚が揺れた、瞬間を感じました。──最深部の奥のもう一つの扉。──六十年誰も触れてこなかった扉がわずかに動いた、感覚」
セレネは深く頷いた。
「院長。──稜殿から、もう一つの扉のご話伺いました。──千年前のトルメアスの予言書の完全版の可能性」
マテウスは黙って頷いた。
「殿下。──そうです。──そしてその扉が、今朝皆様を呼んでおります」
稜は、立ち上がった。
「マテウス殿。──今日最深部に入ろう。──四人の弟子と、共に」
マテウスは頷きを返した。
─── ─── ───
午前、十時。
稜、セレネロッテ、クロヴィスそしてマテウス院長の五人は王宮の地下冥書庫の入り口に集まっていた。
石造りの長い、階段の入り口。両脇の壁に、蝋燭が灯されていた。蝋の焼ける、微かな匂い。石の湿った、冷たさ。
セレネは、王女の略式の紺の服。今日は、髪を結っていた。母の真珠のネックレスを、首に付けていた。表情は、静かだったが目には初めて裏の世界に触れる緊張が宿っていた。
ロッテは、書記官の黒い服。耳の上に、羽ペンを挟んでいた。指に、インクの小さな染み。──しかしロッテの目には書記官二年目の若さの好奇心も、宿っていた。
クロヴィスは既に過去三度最深部に入って、いた。古い羊皮紙の屑が、袖についていた。──しかし今日のクロヴィスの目にはこれまでとは違う光が、宿っていた。次の扉の前に立つ、孫の覚悟。
稜は深く息を、吸った。
マテウスが、先頭で階段を降り始めた。
五人は、ゆっくりと地下へ降りていった。
─── ─── ───
冥書庫の表の書架の広間。
石造りの広い、部屋。左右の壁に、木の書架。古い、羊皮紙の束革の表紙の分厚い台帳蝋で封印された小さな筒。
セレネは、広間の空気を深く吸った。
「──ここが、表の冥書庫」
マテウスは深く頷きを返した。
「殿下。──ここまでは書記官の許可があれば王宮の誰でも、入れます。──しかし今日皆様をお連れするのはここから奥、です」
マテウスは、広間の最奥の石壁の前に立った。──黒い、鉄の扉。──最初の時、クロヴィスが見た扉。
マテウスは、ローブの懐から銀の鍵を取り出した。鍵を、鍵穴に差し込んだ。カチリ、という小さな音。扉が、わずかに開いた。
マテウスは、四人を振り返った。
「殿下ロッテ殿クロヴィス、稜殿。──ここから奥は、裏の冥書庫です。アウレリア王国の千年の表に出されない記録の保管場所」
マテウスは続けた。
「殿下。──最初に、お伝えしておかなければならないことが一つあります」
セレネは、マテウスを見つめた。
「殿下。──裏の冥書庫の深部には王家の千年の秘密の痕跡が、あります。──その中にはお母様の死の真相に関する何かが含まれている可能性もあります」
セレネの息が、わずかに止まった。
しかしすぐに静かに頷いた。
「マテウス院長。──私は覚悟、しております。──母の死の真相を知る覚悟は既にあります」
稜は、セレネを長く見つめた。
(──十六歳の王女が、母の死の真相を知る覚悟を自分の口で告げた)
稜は深く頷いた。
「殿下。──ありがとう、ございます。──私たちは、共に進みます」
マテウスもわずかに頷いた。
扉を押し開けた。
─── ─── ───
扉の向こう側に、細い通路が広がっていた。
通路の両脇の壁に、蝋燭が灯されていた。光は、表の書架より弱く青白く見えた。──しかし最初の時より、少しだけ明るく見えた。マテウスが、五人の入室のために蝋燭の数を増やしていたようだった。
マテウスが、先頭で通路に入った。──その後ろに、稜クロヴィスセレネロッテの順で続いた。
通路は、長かった。
しかし最初の時、クロヴィスが見た十五歩の通路ではなかった。──その奥にさらに、別の通路が続いていた。マテウスが、最初の扉を超えた後別の横道に入った。
稜は、振り返って後ろの三人に告げた。
「皆様。──マテウス院長は、最深部の奥のもう一つの扉に向かって進んでおられる」
ロッテはゆっくりと頷いた。
「師匠。──冥書庫は表と裏の二重構造と伺っていましたが、──裏もまた深い構造に、なっているのですね」
マテウスが、振り返って答えた。
「ロッテ殿。──裏の冥書庫は五層の構造になって、おります。──第一層は千年前から、五百年前までの記録。第二層は五百年前から、二百年前まで。第三層は二百年前から、現在まで。──そして第四層は千年前のトルメアスの時代の特殊な、記録。最も奥が第五層、です」
稜は一度頷いた。
(──千年の層構造)
─── ─── ───
マテウスの案内で、五人は第二層を抜け第三層を過ぎ第四層の入り口に来た。
第四層の扉は、黒い樫の扉だった。──最初の時、クロヴィスが見た黒い樫の扉と酷似していた。──しかしこれは、別の扉。先日、クロヴィスが開けた扉とは別の場所。
マテウスは、扉の前で立ち止まった。
「殿下、皆様。──ここが、第四層の入り口です。──六百五十年前のトルメアスの時代の記録の層」
マテウスはもう一つの銀の鍵を、取り出した。先日、クロヴィスが使った複雑な形の鍵ではなかった。──別の鍵。さらに、複雑な形。鍵の把手に、トルメアスの時代の古い文字が刻まれていた。
マテウスは、鍵を鍵穴に差し込んだ。カチリ、という小さな音。扉が、ゆっくりと開いた。
扉の向こう側に、もう一つの部屋があった。
部屋は、最初の時見た最深部の部屋より大きかった。広い、石造りの空間。天井は、低かった。壁の四方に、古い書架。──しかし書架の中の書物は、最初の最深部より遥かに古かった。
稜は、書架を長く見つめた。
「マテウス殿。──ここが、第四層」
「はい稜殿。──六百五十年前のトルメアスの時代の特殊な、記録です。──しかし皆様をお連れするのはここでは、ありません。──第四層の奥にもう一つの扉があります。──第五層の入り口」
マテウスは、第四層の奥の最も深い壁を指さした。
そこに、また一つの扉があった。
古い、しかし最初の最深部の扉とも違う扉。──白い、大理石の扉。表面に、古いトルメアスの時代の文字が刻まれていた。──しかし文字の形が、最初の扉とも違っていた。
稜の息が、止まった。
─── ─── ───
マテウスは、白い大理石の扉の前で立ち止まった。
「皆様。──ここが、最深部の奥の扉です。──第五層の入り口」
マテウスは続けた。
「私は五十年この扉の存在を知って、おりました。──しかし扉を開ける鍵は私の手元には、ありません。──この扉は千年前のトルメアスが自ら設計した扉と伝承されて、おります。──開けるための条件も私は、知りません」
稜は頷いた。
「マテウス殿。──昨夜院長が、感じられた『鍵が動き始めた』とは」
マテウスは長く扉を見つめた。
「稜殿。──昨夜私は突然、この扉のことを思い出しました。──五十年私はこの扉のことをほとんど考えなくなって、いました。──しかし昨夜突然この扉が私の頭の中に、強く現れた。──そして扉の表面の文字がわずかに動いている、のを感じた」
稜は小さく頷いた。
マテウスは、扉の表面にゆっくりと近づいた。指先で、文字を撫でた。
「殿下ロッテ殿クロヴィス、稜殿。──ご覧ください。──この文字、です」
四人は、扉の前に近づいた。
扉の表面に、古いトルメアスの時代の文字が刻まれていた。──しかし文字のいくつかが、わずかに明るく光っていた。淡い、銀色の光。──残りの文字は、暗かった。
稜は、文字を深く見つめた。
(──文字が、光っている)
─── ─── ───
クロヴィスが、扉の文字を長く見つめていた。
「マテウス院長」
クロヴィスの声は、震えていた。
「──この文字は先日僕が開けた扉の文字と同じ、トルメアスの時代の文字です。──しかし組み合わせが違う」
マテウスはわずかに頷いた。
「クロヴィス。──そうです。──六百五十年前トルメアスは自分の知識を複雑な文字の組み合わせで暗号化、しました。先日君が開けた扉の文字は、トルメアスの知識の第一段階です。──ここの扉の文字は第二段階、です」
クロヴィスは深く息を、吐いた。
「マテウス院長。──第二段階の文字を、僕はまだ解読できません」
マテウスは何度か頷いた。
「クロヴィス。──それでよろしいです。──今日は、扉を開けるためではありません。──扉の存在を、皆様にお見せするためです。──扉が、どのような条件で開くのかを皆様で共に考えるためです」
稜は黙って頷いた。
「皆様。──今日はここまでと、しよう。──扉の文字がどのような条件で開くのか明日から、調査を始める」
四人は一度頷いた。
しかしその瞬間、扉の表面の光っていた文字のいくつかがより強く輝いた。──稜の目が、文字の光の強さに止まった。
マテウスも、その変化を見た。
「皆様。──扉が、皆様の訪問に反応しております」
─── ─── ───
しばらく、五人は扉の前で長く立っていた。
扉の文字の光が、徐々に安定していった。──扉はまだ開く条件には達していなかった。しかし五人の訪問は、扉に何らかの影響を与えたようだった。
稜は深く息を吐いた。
「マテウス殿。──今日ここに入ったことで扉の何かが動き始めた可能性があります。──明日から、私たちは扉の文字の解読と開く条件の調査を始めましょう」
マテウスは静かに頷いた。
稜は四人の弟子を振り返った。
「セレネ殿下。──今日ここに立たれたお気持ちを、伺ってもよろしいですか」
セレネは長く扉を見つめた。
地下深部の蝋燭の青白い光が、扉の白い大理石を淡く照らしていた。セレネは右手をそっと胸元に運んだ。母の真珠のネックレスを、指先で確かめるように撫でた。
「師」
セレネの声は静かだった。──しかし奥に、深い震えがあった。
「私は今朝、出かける前に母の鏡台の前に立ちました。──そして母の真珠のネックレスを、自分で首につけました」
セレネの目が扉に戻った。
「五年前母が亡くなった時、私は十一歳でした。──母の遺品を整理する儀式の日私は母の真珠のネックレスを、自分の小さな宝石箱に入れました。──しかしそれ以来五年間、私は一度もこのネックレスを身につけませんでした。──怖かったのです」
セレネの声が震えた。
「母を思い出すたびに心が痛みました。──母の死の真相を知らないまま、私は十一歳から十六歳までの五年間を生きてきました。──そして真珠のネックレスは宝石箱の中で五年、眠ったままでした」
セレネの右手の指が、ネックレスをそっと握った。
「しかし今朝、私はこのネックレスを五年ぶりに首につけました。──理由は一つでした。──今日、母の死の核心に近づく扉の前に立つために」
四人の沈黙が深くなった。
セレネは扉に向かって続けた。
「母は自分の死の核心を知ることができませんでした。──二十年、母は千年の歪みを内側から止めようとフリードリヒ・フォン・ヴァランディン様と密かに文通を続けておられました。──そして最後に毒殺されました。──母は自分が毒を盛られた瞬間、その毒が自分の二十年の活動への報復であることを知っていたのかそれとも知らずに亡くなったのか、私には分かりません」
セレネの目に、初めて涙が滲んだ。
「しかし私は十六歳でここに立つことができた。──母の二十年の活動の意味を知り、母の死の真の核心に近づく扉の前に私自身の足で立つことができた」
セレネは深く一礼した。──扉に向かって。
「母さん。──私は今、母さんが二十年戦った場所の最も深い扉の前に立っています。──母さんの未完の人生を、私が十六歳から引き受けます」
セレネの言葉が、地下深部の空気の中に静かに溶けた。
─── ─── ───
その瞬間。
扉の表面の文字が、一斉に淡く光った。
光は前より明らかに強かった。──そして文字のうちのいくつかが、ゆっくりと色を変え始めた。──銀色から、淡い金色へ。
マテウスの目が大きく開いた。
「皆様」
マテウスの声は震えていた。
「──扉が、殿下の言葉に反応した」
稜は長くセレネを見つめた。──そして扉の文字の光を見つめた。
六百五十年前、トルメアスがこの扉を設計した時何を考えていたのか。──おそらく、千年の歪みを止めるために必要な「覚悟」を測る扉だった。──そして十六歳の王女の覚悟が、扉の鍵の一部に触れた。
セレネは扉の光を見つめながら、自分の右手で母の真珠のネックレスをもう一度撫でた。
(──母さん。──扉が、私の覚悟に応えてくれた)
セレネの目から、涙が一筋頬を伝った。──しかし拭わなかった。
クロヴィスは長くセレネを見つめた。──そしてゆっくりと自分の懐から、祖父ルクレティウスの最後の手稿の写しを取り出した。──二十年沈黙を守った祖父の手稿。
「殿下」
クロヴィスの声は静かだった。
「僕もここで祖父の沈黙を引き受けます。──祖父は二十年、家を守るための沈黙を続けて十年心臓を蝕まれて亡くなりました。──祖父の沈黙の重みを、僕が引き受けて開示の方向に進める覚悟です」
扉の文字の光が、もう一段明るくなった。
マテウスは頷いた。
「殿下クロヴィス。──二人の十六歳の覚悟が、扉の最初の鍵をわずかに動かしました」
稜は深く息を吐いた。
(──十六歳のセレネと、十六歳のクロヴィス。──二人の覚悟が、千年前のトルメアスの設計に触れた)
しばらく、五人は扉の前で深い沈黙の中に立っていた。──扉の文字の淡い金色の光が、五人の顔を静かに照らしていた。
「ロッテ。──お前は」
ロッテは長く扉を見つめた。
「師匠。──私は書記官の立場で扉の文字の解読の補助を、します。──書記官の技術は千年の文字を読む、ための技術。──祖母の血がここで活きる瞬間が来ると感じて、います」
稜は深く頷いた。
「クロヴィス。──お前は」
クロヴィスは長く扉を見つめた。
「師匠。──祖父様の手稿の最後のメッセージ『沈黙は時に罪を、覆う。しかし沈黙は時に愛を守る』を私は毎日、思い出しています。──ここの扉の奥に千年の計画の最も深い層の何かがあるなら私は祖父様の選択の上に立ってそれに、向き合います」
稜は無言で頷いた。
「皆様。──ありがとう、ございます」
─── ─── ───
稜は、しばらく扉の前で長く立っていた。
そして四人を、振り返った。
「皆様。──今日は、ここまでとしましょう。──戻りましょう」
五人は、第四層を出た。第三層、第二層第一層を戻っていった。──道々、ロッテとセレネが軽く会話をしていた。書記官のロッテと、王女のセレネの二人。──久しぶりに、若い二人の息抜きの会話。
「セレネ殿下」
ロッテは、悪戯っぽく笑った。
「もし、殿下がいつか女王になられたらどんな王宮を、作られますか」
セレネは長く考えた。そして微かに、笑った。
「ロッテ。──私は女王として毎朝書斎で、書類に向かう。──そして私の書記官長としてあなたに毎朝報告を、もらう」
「私が、書記官長、ですか」
ロッテは、嬉しそうに笑った。
「そしてクロヴィスは、冥書庫長」
クロヴィスが、振り返った。
「殿下。──僕、ですか」
「クロヴィス。──あなた以外に誰が冥書庫長を、できますか。──祖父様の手稿を受け継いだ、孫」
クロヴィスはゆっくりと頷いた。
「殿下。──ありがとう、ございます」
ロッテは続けた。
「ブランは」
「ブランは、王国の将軍。──大陸全体の軍の最高位」
「そして稜殿は」
稜は、五人の会話を聞いていた。微かに、笑った。
「私は、その頃王国の外で暮らしているだろう、な」
セレネが、稜を振り返った。
「師。──師は、どこでお暮らしになるのですか」
稜は長く考えた。
「殿下。──そうだな。──どこか、田舎の静かな村で畑を耕していると思う」
セレネは長く笑った。
「師。──畑を、耕す参謀」
ロッテも、笑った。
「師匠。──稜殿の参謀の姿と、畑の姿は合わないです」
稜は深く笑った。
「ロッテ。──参謀はいつまでも参謀、ではない。いつか参謀を卒業する日が、来る。──その日私は畑を耕している、はずだ」
四人の弟子は長く笑った。
マテウスも、深い青い目で微笑んでいた。──冥書庫の深部から、表の書架への戻り道五人の弟子と師の温かい会話だった。
─── ─── ───
冥書庫の表の書架の広間に戻った。
マテウスは、最後の扉を銀の鍵で閉めた。
そして五人は、地下の階段を上った。
地上に出た時、若葉月の半ばの午後の光が王宮の中庭を強く照らしていた。新緑の若葉が、夏の初めの温かさを含んでいた。空は、淡い青。雲は、ほとんどなかった。
稜は深く息を、吐いた。
四人の弟子と、マテウス院長が稜を見た。
稜は低く告げた。
「皆様。──次の段階が、始まりました」
稜は続けた。
「明日から我々は第五層の扉の文字の解読と開く、条件の調査を始めます。──ロッテは書記官の技術で、文字の解読の補助を。──クロヴィスは祖父様の手稿の文献的な、調査を。──セレネ殿下は王家の千年の口伝の調査を。──そして私は参謀として全体の調査の統括を」
四人の弟子と、マテウス院長は一度頷いた。
稜は、四人の弟子の目を順に見た。──四人とも、深い覚悟を宿していた。
マテウスが、深い青い目で稜を見た。
「稜殿。──ここから、千年前の本当の物語が始まるようですね」
稜は黙って受け止めた。
「マテウス殿。──そうです。──千年前のトルメアスが、設計した扉の奥に千年の計画の本当の物語が封じられている」
稜は長く深く息を、吐いた。
(──千年前の本当の物語が、ここから始まる)
夕陽が、王宮の白い壁を金色に染めつつあった。──若葉月の半ばの夕方。新しい調査の最初の一日が、静かに終わっていた。
稜の胸の中で、新しい決意が宿っていた。
第四章開始の息抜き回。
裏の冥書庫の五層構造、ようやく読者にお見せできました。
第五層の白い大理石の扉。「もう一つの扉」が、ようやく見える場所まで来ました。
ロッテとセレネの「もし女王になったら」の冗談。
個人的に好きな小さい場面です。




