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【連載版】加護なしの第八王女は、前世が社畜だったので王宮生活がイージーモードにしか見えない  作者: 茨木野


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【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。

 ティルたち先遣隊は、妖精郷の鬱蒼とした森の奥へと進んでいく。

 巨大な虫、魔蟲がこの森には生息しているとされていた。


「まちゅう……古竜並の強さのあるモンスターですぅ。遭遇したら、おわりですてぃるたちぃ」


 ティルも事前の調べは入念に行っている。

 遭遇した際のマニュアルも、ミシェルから分厚い束で渡されていた。


 ミシェルの指示は明確で、魔蟲に遭遇した場合は即座に撤退せよというものだ。

 最初から交戦など想定していない。


 資源調査が主目的であり、魔蟲の掃討戦を行いたいわけではないのだから当然の判断である。

 ティルはガクガクと膝を震わせながら歩みを進める。


 だが、三十分が経過しても、魔蟲の影一つ見えてこない。


「ほえ……。どうなっているですぅ。魔蟲は絶滅したとかぁ。なーんだ」


 ティルは毒気を抜かれたように肩の力を抜き、安堵の息をつく。


「あの冷徹鬼、血も涙もない鬼女の計算ミスですねぇ。あるんですねぇ、計算しか取り柄のない人が計算ミスするなんて」


 言うまでもなくミシェルのことである。

 緩みきった表情で、ティルが警戒を解いて歩き出そうとした、そのときだった。


『止まれ』


 どこからともなく、ティルが今一番聞きたくなかった女の声が響いた。


「え、み、みしぇ……」


『止まれ。しゃがんで、息を殺せ』


「はひ……」


 ミシェルの声に従い、ティルたちは慌てて巨大樹の太い根の影に身を隠す。

 直後、上空の木々の隙間を、ぶぅううん、と不気味な重低音を響かせて巨大な影が通り過ぎていった。


 樹海を旋回するシルエット。あれこそが魔蟲である。


「あ、あぶなかったですぅ……」


 警告に気づかず外を出歩いていれば、頭から丸かじりにされていたことだろう。

 ティルはへなへなと座り込み、深く安堵の息を吐き出す。


『さて、ティル』


 ティルの胸元に輝く鷹の紋章から、氷点下を思わせるミシェルの声が響いた。


『遺書は、書きましたか』


「ひいぃいいんっ、ごめんなさいミシェルさまぁっ」


【お知らせ】

※9/6(日)


好評につき、連載版、投稿しました!



『【連載版】婚約破棄された《田舎の剣聖》が、都会のエリート魔法学校を受験したら~人外魔境の地で鍛えた剣が、実は世界最強の魔法だった件~』



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