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134.
八宝斎はミシェルに、この魔道具の製作を、自ら買って出た。
「検討が必要ですね」
(! 直ぐに食いつかない……だって……?)
ミシェルは八宝斎に依頼をするべくやってきた。
彼女はその狙い通りに動いた。
そのまま引き受けてこの話は終わり……のはずなのだが。
「えー! 検討って……なんでなんで? どうして? この魔道具、作っちゃだめってことっ?」
「他にも魔道具師はマデューカスに居ますし」
(いやそりゃいるだろうけどっ。八宝斎が一番……まさか……)
ピクシーはミシェルの狙いに気づく。
おそらくは、向こうからの強い、やりたいという気持ちを引き出したいようだ。
(ミシェルはおそらく、今後も八宝斎に色々作らせたいんだろう。設計図をただ渡して、作らせるじゃ終わってしまう。肝心なのは、向こうにこっちへの興味を煽ること)
だから、直ぐにミシェルの提案に乗っからなかったのだ。
向こうが餌に食いついて、向こうから、こちらのいけすに飛び込んでくるように。




