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【連載版】加護なしの第八王女は、前世が社畜だったので王宮生活がイージーモードにしか見えない  作者: 茨木野


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131/137

131.



 ミシェルはピクシーのもとへ向かう。

 ピクシーは設計図面を渡してきた。


「これでどうだろう? とりあえず、外から測定した瘴気を完全に中和できると思うんだけど……」


 魔道具の設計図だ。

 瘴気を取り込み、特殊なフィルターにかけて、有害毒素のみを取り除く。


 仕組みとしては単純だ。 

 フィルターには術式が刻まれており、結界が発動。

 毒成分だけを拒絶する。


「けどこれ、ほぼ机上の空論……というか、妄想の領域だよ。結界は、弾くものが高度であればあるほど、緻密な術式を組む必要がある」


 人間を覆う服を作り、そこに術式を刻むことで、防護服にしようとしてる。

 だが防護服の面積に対して、術式の面積はあまりに狭すぎるのだ。


 例えるなら、米粒に写経するかのごとく、精密な術式を刻む必要がある。


「大丈夫、作れる人には当てがあるから」


「ああ、八宝斎はっぽうさいか」


 伝説の魔道具師、八宝斎はっぽうさい

 以前カイウスの、知育玩具を作ってくれたことがある。


「そう。かの御仁なら、これくらいのむちゃくちゃな魔道具は作れる」


 確かに、とピクシーはうなずく。


「あのね、ミシェル。八宝斎はっぽうさい氏に作れる腕があることと、これを作ってくれるかどうかは、別問題だと思うんだけど」


「大丈夫」


「いや大丈夫って……何を根拠に……?」


「とにかく、この人は話を受けてくれる。問題ない」


 そうかなぁ、と半信半疑なピクシーだった。

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