6話 固有スキル
ーー城塞都市アープル、騎士の宿場にて
ステイガードに簡単に挨拶をした俺は、ニーナに連れられて城塞都市アープルの壁の外にある騎士の宿場へとやって来ていた。
『ガチャ』
「さぁ入ってメイナード、ここが今日から貴方の部屋よ!」
ニーナは少し古びた宿場にある一室の扉を開けてそう言った。
「へぇ、結構広いんだな」
「まぁね、皆んなここで身体を鍛えたりとかもするから広く作られてるのよ」
「なるほどね」
『ドサッ』
俺は置いてあるベットに自分の荷物一式と、聖剣を置いた。
「じゃああとは夕飯までゆっくりしててね、そこで今後の事とか色々話しましょ!」
「おう!」
「じゃあまたね!」
『バタン』
ニーナはそう言うと扉を閉めてどこかへ行ってしまった。
なんかニーナの奴、可愛くなったが気がするな。
昔はそんなに意識とかしなかったけど、今はなんかこう気になってしまう。
ま、別にどうこうするわけでもないけど。
『おい使い手よ、さっそく外に行くぞ』
「え?なんだよそれ、夕飯までゆっくりしてようぜ」
『ならん、使い手に色々伝えたい事もあるし何よりお主を鍛えたい』
「いいよそんなのあとで」
『良くないぞ、言うことを聞かないのであれば、また"人身掌握"を使うぞしかも今度はニーナに告白してやる』
「お、おいお前、何言ってんだよ!迷惑だろいきなりそんな事したら!」
『嫌なら従え使い手よ』
「くっ、夕飯までには帰るからな」
『スッ』
俺は渋々聖剣を背負い自分の部屋を出た。
ーー騎士の宿場近くの森にて
『よし、ここなら良いだろう』
「それで伝えたい事って何だよ聖剣?」
『うむ、使い手よお主スキルについてはどこまで知っている?』
「え、15歳くらいの時に覚醒する異能力って事くらいしか知らないけど?」
『……なるほどほぼ何も知らないのだな、では1から説明してやろう』
「い、1からって……」
逆にスキルって異能力である事以外に何かあるのかよ。
『まずはスキルの種類についてだが、いいか使い手よスキルには、解放型スキルと常時解放型スキルの2種類がある』
「え!そうなの」
『うむ、ちなみにお主が開花した最上位スキル"辺境聖騎士"は常時解放型に分類される、そしてここからが本題だが、常時解放型スキルにはさらに固有スキルというものが存在しておる』
「固有スキル……」
『私が前にゴブリン共に使ってみせたのがそれだ』
「ゴブリンを一気に削ったあれか!」
『左様、そしてその固有スキルを使うには精神エネルギーが必要になる』
「精神エネルギー……」
なんかそれ、俺が聖剣を重がってる時にも言ってたよな。
『ここで悲しい知らせだが、使い手の精神エネルギーを勝手ながらに計らせてもらったが、30ほどしかなかった』
「30!?ちなみに聞くけど、その数字って低いの?」
『世界最低値だろうなおそらく』
「ひ、低すぎるだろおお」
『ガクンッ』
そうして俺はそのまま地面にへたり込んでしまう。
『だが安心せよ使い手様、精神エネルギーはその者の覚悟によって激しく変動する、つまりまだ伸びる余地はあるのだ』
「ほ、本当か!」
『うむ、そしてこれから使い手様にはせめてこの私(聖剣)を持てるくらいにはなってほしい』
「お、おう」
『てなわけで特訓を始めるか!』
「えー、面倒くさいよ」
『たわけ!せっかくこの私(聖剣)に選ばれたのだからしっかりせい!』




