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ブツリと


長らくお待たせいたしました!!

では、どうぞ!!!


「あの煩い植物も、花とは思えぬ異形っぷり…その上に、何より本体も吠えるのみでさして力も感じませんし。あ、すみません、つい本音が」


「お、おいっ!それ以上はっ」


急速冷凍してしまった空気を察しもぜず、更に言葉を重ねる相手に流石の男も慌てて黙らせようとしたが‥


もう、遅かった


バリッゴツメシャアァア!!!!!!


突如としてめり込んだ拳により、壁は大きく音を立ててひび割れ扉を伴い吹き飛んだ‥そして、続くようにフラード達の背後でパリンッと何か割れた音が鳴った(とんだ力業ァア!!!もう花とかけ離れた存在だろ!?)


驚く事なかれ、この音はたった一発の拳が生み出したのだ

花神と冠している立場にも関わらず、掲げる拳には歴戦の戦士の覇気が備わり、威力はご覧の通りである


因みにモーションも無く繰り出されたこのパンチで壁のみならず、天井にまで被害を及ぼしているようで薄暗い地下に光が差し込む‥はずなのだが、本来なら光差すところにはザハルの黒い影が大きく幅を利かせているので、光はお空にお帰りになりました

まぁ簡単に言うと、お部屋もウォレスのお先も真っ暗なのである。(誰がうまいこと言えっつったよォオオオ!!シャレになんねーよ、笑えねぇよ!!)


そして、どこか粛々とした空間に魔王ザハルの御言葉が下された(あれここどこの魔王城?ラスボスのハウス?)


「‥おい、テメェの声は覚えた。今から会いに行くからよ‥‥楽しみに待ってろ」


先程の衝撃で投影装置が破壊されたようで、もうそこには映る影は無かったが‥屋敷のとある一室で男が息を呑み、声の主は喉を鳴らしていた




「主、流石に私もそろそろ花神っていう地位に疑問が湧いて参りました、もう武神って言われた方が頷けます」


きっちりと襟を正し、服の所々に着いた埃を叩きながらフラードはふてぶてしくも汚れひとつなく堂と構えてる主を見た


「何言ってんの、今から相手に真っ赤なお花咲かせてあげに行くのよ?花らしいじゃない」


「それ死神の仕事ですよザハル!なにサラッと物騒極まりない事言ってるんですか!!」


突っ込みをして、アリアルアはふと突っ込み神であるプロクスを思い出した(?!わ、忘れて‥たのか?お前

!!!)


あぁ‥ここにポチクスが居たら、間違いなく突っ込みの嵐であったであろう‥末の弟といる筈の犬を思い‥‥


笑いを含んだ鼻が自然と酸素を吐き捨てた(オイィイイイイイイイイイ!!!!俺の扱いもうボロボロ過ぎて訳わかんなくなってない?!)



ーー 切れた ーー


(あ、‥‥)


(王よ、念の為にお聞き致しますね?何故机の下に?訓練ですか?馬鹿ですか、あぁ馬鹿でしたね王よ)


(なんでボロクソにされてるの我!!なんか我の第六感が警告してるの!「あかん」って!!)


(確かに今ヤバいことが起きてますけどね、私の目の前で王が跪くとは‥王権交代ですか?ありがとうございます)


(なんでだよ!!!そんなことしねぇし!!我まだまだ現役だから、生涯現役だからね?!)


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