表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/82

20話 ボス戦

今日は朝からダンジョンにもぐっている。昨日帰りに使ったワープポイントからのスタートだ。


ワープポイントは飛ぶ人間のMPをこっそり使っているらしく、俺もアイラもMPが減っていた。

まあ20ポイントぐらいなのでたいした出費でもないのし利便性のほうが重要だ。

ただMPを消費して飛ぶということは、このワープポイントはMPのない人間いるかはわからないがでは使えないということになる。元々魔族が作ったものだからこういう仕様なんだろうか?

あとまだレベルが低くMPがほとんどない場合は、MPを吸い尽くされてワープした先で気絶しそうだ。今度おかみさんにでもそれとなく聞いてみよう。


そしてより長くもぐるためにお昼ご飯を持ってきている。

宿のおかみさんにお願いして作ってもらったサンドイッチだ。

固めのパンに焼いた魔物の肉と少量の野菜、デミグラスソース?のようなものをかけてはさんである。なかなかおいしそうだ。



ダンジョンのほうはいままでと変わらず森か平原が主となっている。

5階では牙のでっかいいのしし、チャージボアというのが出てくるようになった。

Dランクの魔物だがなかなかの突進力だ。

前に倒したビッグホーンを小さくして弱くした感じだ。

こういうとすっごい弱そうだな。

まあせいぜい細い木をへし折るぐらいだからたいしたことはない。


・・・


いや最近の自分がおかしいだけで人間が食らったら死ぬなこれは。

地球で木をへし折るって言ったら熊とかそういうレベルだもんな。

完全に感覚がおかしくなっているがしょうがないよな。


俺は普通に正面から迎え撃ってみた。


「ぱーんち」


ドゴンッ


鼻と首がへし折れたようだ。本気を出せばもっとすごいことになりそうだが、

ぐろいのはパスなのでこれで十分だ。


以前の力が上がっただけの時に同じまねをしたら手の骨を折っていただろう。

だがアイラから教わっ?た『身体強化』のおかげでこんな無茶な狩ができるようになった。

便利便利♪


こいつはおかみさんに持って帰れば料理してあげるといわれているのでもって帰る予定だ。

アイラと手分けして解体をし、布に包みマジックバックに放り込んだ。

こういうことをやってるとビニール袋のありがたさを感じる。

布だと一発で使い物にならなくなってしまうし一枚一枚にそこそこお金もかかる。一応水魔法を使って血を抜いているのだが汚れないようにはできない。バックの中を血だらけにするのも嫌だしなー。

早く別空間に物をしまえるようになりたいものだ。


ダンジョンを出る前にはここから出しておかないといけないな。

いや、枝肉?もって歩いてたら不審者丸出しだな・・・。

まいいか怪しまれるかもしれないけど宿の裏手でバックから出そう。


奇襲の効かない俺たちには10階までの道のりで困るところはなかった。

突進してきたり、こっそり襲ってきたりするやつらを最適なタイミングで殴ったり蹴ったり、切ったりして進んでいった。


10階にはボス部屋しかないらしくその手前で3パーティが並んで待っていた。

その通路?小部屋?にワープポイントがあったので使えるようにしておく。

ボスアタックし放題だな。


「皆さん順番待ちですか?」


「ああ、そうだよ。二人でここまで来たのか?」


「ええ、僕らは二人だけです」


「そうか、見ない顔だがなかなか強いんだな」


話によるとボス部屋はひとつのパーティが入ると扉が閉まるらしい。

そして外側からはなにをしてもあけることができない。

だが内側からなら開くらしい。だから勝てないと思ったらダッシュで部屋から出ればいいというわけだ。もたもたしていると扉を開ける前に殺されてしまうので逃げるときはすばやく、焦らずにらしい。


勝てないと思ってパニックを起こしてる時に扉を開けるって結構怖いな。

ないとは思うけど覚えておこう。


俺達はこの待ち時間を使ってお昼ごはんを食べている。

待ってるだけじゃ暇だからね。

他の待ってる人たちにチラチラと見られたが気にしないことにした。

ソースがお肉に合っていておいしかったです。

帰ったらおかみさんにお礼を言わなくては。


30分ほど待ってやっと俺達の順番が回ってきた。

わくわくしながら扉を開けると・・・でっかいイノシシがいた。


またお前かよと思ったら、面白い名前だった。


”フライングボア”だ。体長が6mぐらいあるこのでっかいイノシシがどうやって飛ぶというのだろうか。


俺とアイラが中に入った瞬間ボアがどどどっと走り出し、その直後に扉が閉まる。

扉ごと押しつぶそうかというような猛烈な突進だ。


ドガーン!


すごい音を立てて突っ込んだボアは・・・気絶していた。

俺達は二人とも当然回避して無事だ。扉も無事だ。頑丈すぎる。


「アイラ、この子フライングボアって名前何だけど、どうやって飛ぶと思う?」


「これが飛ぶんですか?・・・無理では?」


「だよねぇ。羽もなければ重すぎるよね」


飛ぶところが見てみたいという俺のわがままによりしばらく様子を見るが一向に起きる気配がない。アイラも苦笑しながら待っていてくれている。


「だめだこいつ、完全に意識飛んじゃってるよ(・・・・・・・・)


「引っぱたいて見ますか?」


「そうだな。どついて起こすか」


アイラが殴って無理やり起こしてやるとぶるぶると頭を振ってご機嫌斜めだ。

鼻息荒く怒ってるぞ!という感じである。

いや、お前が勝手に自爆しただけだろ。


後ろ足をがしがしやって走り出し、ボス部屋の中をぐるっと回って加速した奴は俺めがけてジャンプ(・・・・)した。


「いや、それはフライングじゃなくてジャンピングだろ!」


ギョッとはしたもののよけるのには問題ない。

見事な着地を決め・・・勢い余ってまた壁に頭をぶつけて気絶した。


「アイラもういいや・・・。倒そう」


二人で軽くぼこって終わった。


ボスを倒し終わると前情報通り宝箱が出てきた。


「中身はな~にかなー」


カパッ


金鉱石とダガーだった。鑑定の結果・・・ただのダガーだった。

別に名品でもなんでもない。ま、まだ10階だからね!

それに金は売れるからいいだろう!小さいけど。


手に入れたものをバックにつめ次の階を目指して歩き始める。

小さな部屋があるだけですぐに階段があった。ここにはワープポイントがなかった。

今日中に15階にたどり着かないと、ボス戦をもう一回やらなくちゃいけないとかめんどくさいな。


特に疲れたわけでもないのでのんきに階段を下っていくと、だんだん嫌なにおいがしてくる。何かが腐ったような・・・。

とっても嫌な予感がする。ダンジョン物でにおいが、と言えばひとつしか思い当たらない。


恐る恐る階段を下りてみると案の定と言うかなんと言うか・・・。

11階からは今までの緑美しい森とはガラッと変わって、ゾンビがうろうろする死霊エリアだった。

だからぐろいのはだめだって!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ