第6話 犯人の足取り
雑貨屋で街の周辺地図を買ってから、マリアの家を訪ねた。
「アル兄、そろそろ植木鉢の片付けしてくれない?お母さんにもいわれてるのよねー、アル兄待ちって言ってるから」
「オレが片付ける前提なのかよ。おいおい。」
マリアの中では、片付けはオレがやることが確定になっているらしい。ひどい。
「マリアに聞きたいことがあったんだよ。青い花の植木鉢から、何か犯人が取り出していたらしいんだけど」
「え? ちゃんと調査やってたの?」
「おい、さすがにひどくない?もうやめちゃうぞ」
オレの扱いって、どうなってるんだよ。
「ごめんごめんー。青い花の鉢?……あっ、グレテさんから割られる前日にいただいた奴じゃないかな」
「何か変なもの埋めたりしてた?他に青い花の鉢はあったのか?」
「いや、その1鉢だけだよ。グレテさんがそんなことする訳ないと思うけど……」
これは、グレテさんに聞くしかないのか、これ重要なことなんだろうか。
「あー、念のためグレテさんに聞いてもらえるか」
「はーい、じゃあ今日聞きにいってくるね」
あと、確認することは、あ、建物のこと聞いてみるか。
オレは地図を出して、マリアに見せる。
「この辺りでギザギザ屋根の建物と青い屋根に煙突のある家、酒屋、柵の向こうに花壇がある場所ってわかるか?」
「えーっとね、酒屋さんは地図にも書いてるここ、ギザギザ屋根は、たぶん酒屋の3件となりの宿屋じゃないかな。
ちょっとオシャレな屋根なんだよね。あと青い屋根に煙突のある家は、この前空き巣に入られた家だね。柵はわからないなー」
言われた場所に、印をつけていく。ついでにマリアの家にも。
「それは犯人に関係あるの?」
マリアが不思議そうな顔でオレを見てくる。
「オレには秘密の情報網があるのさ」
ちょっと格好つけて言ってみた。マリアは不審げな顔でオレを見た。
教えてもらった宿屋から、酒屋の前を通って、マリアの自宅に向かう。
柵が見当たらないな。
そこから空き巣が入った家に向かう途中でゴミ箱を見つけた。
さすがに回収されているみたいだな。
そこを通り過ぎると庭を柵で囲んだ家が見えてきた。
奥に花壇が見える。
あ、昨日の猫がいた。間違いないな。
オレと変わらないぐらいの身長だな。170センチ~180センチぐらいか。
いい時間になったので帰って情報整理を行うことにした。
《疲れた~。おなか減った。ごはん、ごはん》
ツバキ、ずっとカバンでうとうとしていただけだよな。
ツバキにごはんを出す。今日も完食したのを見届けて、クッキーを3枚、皿に入れてやった。
犯人の特徴
・男性である
・一人の犯行
・黒い服を着ていた
・身長は柵の高さぐらい
→170センチ~180センチぐらい
・お酒の匂いはしなかった
・走ってやってきた
→酔っ払いの行動ではない?
・見たことない人だった
→宿屋から出てきたため、近隣住人じゃない可能性が濃厚
・宿屋から出てきた
・酒屋の前を通過
・青い花の植木鉢から何か取り出した
→グレタさん確認待ち、何か入っていた?
・青い花の植木鉢を割った
→なぜ青い花だけ持ち出した?
・他の植木鉢を全て割った
・青い花をゴミ箱に捨てた
・柵のある家の前を通った
・空き巣に入られた家に入っていった
→空き巣との関係は?
そういえば、空き巣が入った日時って、オレは新聞を探して読み返した。
植木鉢が割られた日だ。まさか空き巣なのか?
グレタさんのことは明日マリアに確認して、自警団にも聞きにいってみるか。
エディタが返却されるまで、あと2日。
今日は、もう寝ることにした。歩き疲れたよ。
ツバキが寝言を言っている。どんな夢みているのだろうか。
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