↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アルフォンスは魔導士ではなく、猫である  作者: 猫のアミーゴ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
48/63

ネリー外伝6 恋愛至上主義とデートチャンス!!

※番外編です。今回はネリー視点のお話です。

※対応本編:第17話 キルヒナーの告白、第19話 猫トイレ、運用開始

「ハンス叔父様。相談があるのです」

私は精一杯しおらしい態度で叔父に話しかけた。

「デートの約束を取り付けたのから、休みが欲しいというのかい?」

叔父はにやにやしながら、仕事から手を止めて聞いてくれた。

もちろん、デートの約束できたら休みとりますけど、今回は別件です。

ちなみに叔父は私に甘いけど、休んだ分の仕事、関係者への連絡は決して疎かにはさせてはくれない。


猫の首輪から見つけたフォルダのことを叔父に相談した。

「キルヒナー氏と対面する前に段取りの打合せをしようか」

叔父の決断は早かった。

叔父の作戦に従って、アルと私は前日まで準備に追われることになった。


結論、キルヒナー氏はレモンを追っかけまわした犯人ではなかった。

キルヒナー氏の趣味が裁縫で、なかなかの腕前だったのにはとても驚いた。

私もアルに何か作ってあげたいけど、きっかけも、作るものも思い浮かばない。

男性って何が喜ぶのだろうか……。



謎のフォルダはアルが預かることになった。

私はアルが預かることには反対だった。

狙っている人に知られればアルが狙われるのだ。

キルヒナー氏も叔父もアルでさえも、アルが預かるのがいいと判断した。

私は叔父に猛抗議した。

「どうして、アルにフォルダを預けるのですか!? アルを危険にさらすつもりなの?」

叔父は眉尻を下げながら、

「彼は大丈夫だよ」としか言わなかった。


納得できるわけがない。

「アルが貴族だからですか?」

貴族=金持ちだから安全という判断なのだろうか。

でもキルヒナー氏の家も、研究に携わる関係上セキュリティが低いとは思えない。

「まあ、そうだね」

叔父はあっさり肯定した。

「そんなに…アルの家ってすごい家なのですか?」

急に不安になってきた。

「まあ、そうだね」

叔父は、先ほどと同じトーンで返事した。

薄々感じていたけど、私と彼では不釣り合いなのではと胸がちくりと痛んだ。

叔父はそんな私を見て、にやりと笑いながら、

「ネリー。心配するな。あの家は恋愛至上主義だ」

れんあいしじょうしゅぎ……?

「ジルバーシュタイン家は、恋愛結婚以外認めないんだよ」

叔父はウインクしようとしたのだろうが、両目をつぶった。



恋愛至上主義というパワーワードでごまかされたことに気づいたのは、ベッドで眠る直前だった。



アルから猫トイレの試作が出来たと連絡があった。

恋愛至上主義というワードが頭をよぎる。

いやいや、あれは叔父の冗談だろう。

だけど期待してしまう自分がいた。



猫トイレをツバキちゃんが使用した。

「アル、使ってみたいです!!」

「じゃあ、ここの魔石に魔力を通してみて」

アルの指示に従って魔石に魔力を通す。

少しだけ魔力が減ったのを感じた。

これなら日に何度使っても平気だろう。

アルの作る魔法は魔力の消費が非常に少ない。

魔法使いでなくても、ほとんどの人が負担なく使えるだろう。

もうちょっと、このメリットを伝えることができれば売れると思う。



「おー、汚れが回収されてますね! この穴の先どうなっているんですか?」

「それは、そこの引き出しに溜まるようになってる」

「引き出しの中身を捨てれば、再利用可能っていいですね。砂を運ぶの大変だから。砂代も結構かかるし……。

砂除けもいいですね。掃除が楽になります。うーん。サイズですよね」

「レモンが大きいから、これだと狭い?」

「いえ、仕事に行っている間は留守なので、猫のトイレが3台は必要なんですよ。汚れたトイレを嫌うから、3台置くスペースはないですね」

アルの家は広い。

でも、ほかの家族が住んでいる気配はないよね。

メイドさんはいたけど、やっぱりお金持ちなんだろうか。



「掃除は楽なんですけどねー。猫が魔石起動してくれればいいのに」

何気ない私の一言に彼は食いついた。

「それだ!!ちょっと改良しようと思う。あと何か気づいたこととかあれば教えて欲しい」

魔法を作るときに彼の目はきらきらとしていた。

あー、好きだなー…。



叔父は私の恋愛を止めるそぶりもない。

問題があるなら止めるはずだよね。



ひとしきり猫トイレの改良アイディアを話し合った後に、彼から相談を受けた。

友達のカイルさんから頼まれたチケットをどうしたらいいかで困っていると。

「全席自由席なんですね。これなら10人一緒の席というわけじゃない……つまりふたりっきりでデート」


イマジナリーララが、『デートチャンス!!』と書かれた旗を振っている。


家柄が何だ!

私は攻め抜くわ!!

「アルが、一緒に行ってくれるなら私行きたいです。あと残り8枚は秘書課で行きたい人募りますよ」

「本当、ありがとう。いやー、困ってたんだよね。空席は嫌だっていうから」

よっしゃー。

デートにこぎつけたわ。


イマジナリーララも脳内でガッツポースをしてくれた。


すでに私の心の中は着ていく服の算段でいっぱいだった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


楽しんでいただけましたでしょうか?


面白かった、続きが気になると思っていただけましたら、ぜひ☆やブックマークで応援していただけると嬉しいです!


感想などもいただけると、とても励みになります。


これからもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。