幕間 人工魔石とカタリナ王国
※幕間です。
本編の合間に挟まる寄り道のようなお話です。
読まなくても本編の理解には影響しませんので、気が向いたときにでもどうぞ。
無理して読む必要はありません。
猫たちもそう言っています。
人工魔石が製造された。
建国して間もないカタリナ王国が作り上げた。
カタリナ王国の初代国王については、いろいろな諸説があるが実在しており、活劇、恋愛劇など多岐に渡って語られている。
そして初代国王ルーカスによって、人工魔石の製法は一部を除き、公開された。
人工魔石の核となる部分については、カタリナ王国でのみ製造され、現代にいたっても製法は公開されていない。
魔石鉱山の枯渇が予測され、また、核以外の製法の公開、核の輸出価格は法外とは言えないこともあり、世界でも概ね好意的に迎え入れられた。
もちろん、政治的、経済的、武力的な手段で公開を迫られることもあったが、カタリナ王国は守り抜いた。
人工魔石は、当初から魔法移動の減衰率が3割と、既存の魔石と比べても破格の性能を示した。
また、核を複数、内包して製造することで複数の魔法を込めることができた。
魔道具を生成することが可能となったのだ。
一方、世界の穢れの問題は、いまだ解決していなかった。
アウロラ聖教国は、常に聖女、聖人を集め続けた。
他国で生まれた聖女、聖人を捜索するための拠点として各都市に聖教会を置いた。
また、引き渡しに応じない場合は、武力行使を行う聖騎士団を創設した。
少しずつ、最初の志から遠ざかっていく。
カタリナ王国は、アウロラ聖教国の手を跳ねのけた。
初代国王ルーカスは、国ごと浄化する国家的魔法を作り上げたのだ。
どうやって作ったのか、動力は何なのか、いまだにそのすべてがベールに包まれている。
カタリナ王国が世界を圧巻するかと思われたが、ルーカスは自国の領土を一切広げることがないと公表した。
浄化できる範囲だけを自国とすると決めた。そのため、カタリナ王国は自衛はするが、戦争を仕掛けることはなかった。
それは現在まで続いている。
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