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アルフォンスは魔導士ではなく、猫である  作者: 猫のアミーゴ


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11/67

幕間 魔法と戦乱

※幕間です。


本編の合間に挟まる寄り道のようなお話です。

読まなくても本編の理解には影響しませんので、気が向いたときにでもどうぞ。


無理して読む必要はありません。

猫たちもそう言っています。

魔法を使えれば、効率よく収穫ができる。

魔法の存在は、村から近隣の村へと伝わっていった。

山にはたくさんの魔石があった。

新たに魔導士も見出された。

魔導士ごとに、込めることのできる願いは異なっていた。

同じ水を得る魔法であっても、ある者が作った魔法は水瓶を満たし、別の者が作った魔法は畑に散水するといった具合であった。

作った魔導士が同じであっても、量など微妙な違いがあった。

まったく同じ効果のものは存在しなかった。

村は、まわりの村を取り込みながら発展していった。

掘れば魔石が出る山は各地に存在した。

魔法は世界に広がっていった。



魔導士と魔石鉱山を多くもつ集落は富み、持たない集落と格差を広げていった。

魔導士、魔石鉱山は、奪い合いになった。

そして、より攻撃性を帯びた魔法が作られるようになっていった。

魔導士が作った攻撃魔法の魔石を、魔導士以外の人間が使って争う。

その中で、保持できる魔力の量が人によって違うことも知られてきた。

保持できる魔力の上限や、魔力の回復力が高い者は、魔法使いと呼ばれるようになった。

人々は、魔石、魔導士、魔法使いを多く求めるようになった。

それらを多く有する集落は、街となり、国となった。

奪われないようにするため、城塞が築かれ、軍隊が生まれた。

魔法によって世界は戦乱の世となった。



魔石鉱山を持たない国は併呑されていった。

魔石鉱山に乏しいある国の山奥でとある民族が発見された。

彼らは全身に入れ墨をいれており、魔石を使わずに魔法のようなものを使った。

魔石を使った魔法ほどの威力はないが、火を出し、水を出し、祈りによって作物を成長させる。

まさに始まりの魔法と同じだったのだ。

追い込まれていた国は、彼らの協力を得て研究を始めた。



彼らは魔法を使うときに、魔力を消費していた。

では、魔石の代わりを何かが果たしているものがある。

魔石の入手が困難な国は、一筋の光明を見出した。



この民族では、祭司といわれる役職者が成人した者に入れ墨を入れる。

入れ墨が入っていないと魔法は使えない。

入れ墨の薬剤か、祭司の技術か。

祭司が墨を入れることで効果がでることがわかった。

入れられた魔法使いは、何かが刻み付けられるような感覚があったと語った。


・入れ墨を入れれば入れるほど、使える魔法が増えること。

・一定以上の量を入れるとそこから先は、ただの入れ墨となること。

・魔石と違って、入れ墨の魔法は毎回同じ効果が発動すること。

・祭司は、魔石に願いを込めることができる魔導士であること。



願いを魔石ではなく人に刻み込んでいる。

これが結論であった。

ただし、人は魔石と違って、魔法を使っても砕け散らなかった。

魔石が取れない国は、入れ墨魔法により世界の戦乱で生き残ることができた。

後に入れ墨魔法から発展した魔法が主流となっていった。

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