いい加減にしろ
最新エピソード掲載日:2026/08/19
『聖・テンプレニカ王国』
第108代目の女王(悪役令嬢)は、この国に悪法を作り、支配していた。平和であるはずの国外にわざわざダンジョンを作り、自身の魔力を用いてダンジョンにモンスターを放ち、わざわざ国民たちにパーティーを組ませる。勇者、魔法使い、ヒーラー、剣士といったパーティーを組ませることでダンジョンの運営と国がガッポガッポ儲かるシステムに気づいた悪役令嬢はそのシステムを悪用し、さまざまな時代の人間をこの国に転生させていた。いや、さまざまではない。なんかよう分からんけど日本人ばっか転生させる。おっさんから幼女、お姉さんからおばあちゃん、老若男女、日本人ならなんでも転生させるので令和の日本の人口は激減してしまった。
転生させる日本人は全員チート能力か、まあそこそこ努力するけどご都合主義の主人公補正を持っている。だが、オレだけがマジで何も持たない無能力だった。唯一、オレは転生前に持っていたハリセン──でこの狂ったシステムに異を唱える
いい加減にしろ。
ハリセンではモンスターも死なないし敵にダメージも与えられないし、ヒロインもやってこないし、悪役令嬢も改心させることはできない。はじまりの村でスライムに殺されかけ(というか殺され)毎回スタート地点に戻るオレは遠く離れた王宮に向かって叫ぶ
いい加減にしろ!
いい加減にしろ……(遠い目)