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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
VTuber うつくしまももかの配信『来て、ふくしま』編

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飯坂のいちばんの魅力

『ここでひとつ、飯坂温泉についてお話しするね。


 飯坂温泉の歴史はななんと紀元前3000年、縄文時代から! 2世紀ころには日本武尊やまとたけるのみことが浸かって病が治ったとか。それからなんやかんやで松尾まつお芭蕉ばしょうが来て、宮城県の鳴子なるこ温泉、秋保あきう温泉 と合わせて奥州おうしゅう三名湯と呼ばれるようになりましたとさ。めでたしめでたし』


 レスが付く。


『ざっくりし過ギィw』


『終わりかよw』


『終わってません終わってませんそうそう急ぎなさるな。それで、そんな飯坂温泉、かつてはオトナのあれこれで賑わっていたそうですが』


 レスが付く。


『18禁的な?』


『そうそう18禁的な。いまも旅館のメニュー表みたいなのを見るとその時代の名残りを感じることが書いてあったりするんですけれども。まあそれはそれとして、私が何を言いたいかというとズバリ、


 飯坂温泉は人が少ない!


 だがこれはネガキャンではない。人が少ない、秩序が乱れていない観光地って、素晴らしいと思いませんか?』


 レスが付く。


『迷惑観光客の問題とかあるからね』


『旅行はしたいけど、電車が混んでたり現地に着いても人混みだったりして、全然マターリできない。マナー悪いヤツも多いし』


『そうだよね、私の配信を見てくれる人ならわかってくれると思ったよ』


『類は友を呼ぶ』


『VTuberは特にね』


『こうしてみんな、独り寂しく死んでゆく』


『やめてくれ、それは私に効きすぎる!』


『また素が出てる』


『げふんげふん、それではここで気を取り直しまして、飯坂温泉はコンパクトな温泉街。宿泊もお食事もお土産も大方徒歩15分圏内。飯坂ラーメン円盤餃子、洋食も、夜になればインディアンなるカレーパスタも馬刺しも、あと忘れちゃいけないラジウム玉子。温泉玉子ね』


 彼女が言う通り、飯坂温泉はコンパクトな街の割にグルメが充実している。カフェもいくつかあり、こっそり一人で訪れた際に入った店では本格的なコーヒーを味わえた。


『そんな飯坂温泉ですが、私がいちばん推したいのは……なんだと思う?』


『勿体ぶるな』


『早く言え』


『みんなキツい。口調がキツい。中の人の日頃の態度がブーメランしているようだ』


 と彼女は言うが、むしろやわらかいほうだと思うのは僕だけだろうか。まどかさんや沙希さん、門沢かどさわ先生を想起しながらそう思った。


『それでね、飯坂の最推しは、地元の人も観光に来た人も仲良し! 一人で来たのに、お店に立ち寄ったり旅館に泊まっている間に街の人たちに顔を覚えられて、いつの間にか和の中に入ってる。覚えられてなくても、なんだかのほほんと話しかけてくれる、そんな街。まぁ福島って、飯坂以外にもそういうところ多いんだけどね、深入りしたこと訊いてくるでもないし、穏やかな雰囲気の中で過ごす時間は、かけがえないんだよね』


『行けばわかる、あの感じですね』


 僕は初めてレスをした。


『名無しさんこんももかー! はじめましてだね? そう! 行けばわかる! 百聞は一見にしかずっていうからね!』


『そんなこんなで、うつくしまももかがお送りしました福島入門編! これからも福島県に関する色んな情報を機会あるごとに発信していくので、お楽しみにー! それでは皆さん、おつもももかー!』


 ももかが手を振ると、リスナーたちが立て続けに『おつもももかー!』をレスして配信は終了。


 福島旅行、磐梯熱海ばんだいあたみでも行ってみようかな。

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