あるいは、それすらも神のたくらみ

竜と魔獣がいる世界。
貴族社会で魔力が少ないと誹られている男がいた。
かと言って自暴自棄になる事も、周りに当たり散らす事もなく、清廉潔白に生きてきた。
やがて彼は生家から追放される事になるが、それは彼を守るための家族による茶番劇だった。
自らの血と縁が導く覚醒と、愛する者との出会い、彼の運命は大きく動き出す。
あるいは、それすらも神の企みだったのか、今はまだ知るよしもない。


悪人がいない追放劇というものをやってみたくて書き始めました。ゆえに痛快なざまぁとかはほぼありません。
タイトルの回収は十二話あたりから、けっこう時間がかかります、気長にお付き合いください。