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君を助けるつもりはない。ただ、散らかってるのが嫌なだけだ。  作者: スズミヤ
アーク1

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7/12

窓際の席

月曜の朝、その用紙は一枚の紙であるべき以上に重く感じられた。


最初のチャイムが鳴る前に、私はそれをノートから取り出し、母の署名の下にある小さな文字を、予定よりずっと長い間見つめた。いつかクラブに入りたくなったら、用紙は差し替えられるからね。 その一文が見えないように、紙を折ってしまおうかとも思った。でも、そんなのは馬鹿げていると気づいた。岡部先生は必要な欄しか読まないだろう。


私は教卓へ歩いていき、それを差し出した。


岡部先生は両手で受け取り、理由の欄を読み、そして署名を見た。先生の目は一番下の部分で一瞬止まった。ほんの一秒、それ以上ではなく、ページの余白に小さなコメントを見つけて、それについて触れないことにした人のように。


「受理しました」と先生は言った。用紙を裏返して、一番上の束に置いた。「選択変更は今月末までまだ申請できます。」


「ありがとうございます、先生。」


それだけだった。誰にも気づかれずに、私は自分の席に戻った。


「ハル!見て!」


休み時間。明かりが小さなプラスチックの箱を私の机に置いた。前の列の二人が振り返るくらいの音を立てて。中には丸いクッキーが十二枚、いくつかは濃い茶色で、残りはもっと濃い色をしていた。


「私、料理部に入ったんだ!」と明かりは顎を上げて言った。「先週の金曜の見学で、もう最初のクッキーを作ったの。これがその成果。私が作ったやつ、いい感じのやつ。食べてみて!」


私は一番普通の色のものを取ってかじった。


最初は甘く、最後は苦い。深い苦さで、それが残る。


「焦げてる」と私は言った。


「それはキャラメル!」


「焦げてる。」


「ハル、お願い、刺さらない一言だけにして!」


「食感はいい」と私は少し考えてから言った。


明かりは口を開け、また閉じ、そして短く笑った。「それ……褒め言葉、だよね?褒め言葉ってことでいいよね。」


「勝手に。」


「深町さんも食べてみて!」彼女は箱を水希の方へ差し出した。水希は本から顔を上げ、穏やかな笑みを浮かべた。


「いいの?」


「もちろん!一番いいやつを選んで!」


水希は一番濃い、ほとんど炭のように黒いものを取り、ゆっくりかじった。数秒間、静かに噛んでいた。


「美味しい」と彼女は言った。「甘さがちょうどいい。」


「でしょ?」明かりは目を輝かせ、今にも跳ね上がりそうだった。「ほら、ハル!味がわかる人が美味しいって言ってる!」


私は何も言わなかった。ただ水希を一瞬見つめると、彼女は少しも変わらない目で見返してきた。静かで、礼儀正しかった。


そのクッキーは明らかに美味しくなかった。そして私たち二人ともそれを知っていた。


でも、上手に嘘をつくことにしたのは、二人のうち一人だけだった。


放課後、私はすぐには帰らなかった。


家は遅くまで空いていて、学校の図書館は唯一の無料で静かで、ノートも教科書も練習問題も同時に広げられるくらい広い机がある場所だった。明かりは瀬奈の演劇部の見学に付き添っていて、私には他にどこかにいる理由がなかった。


学校の図書館は東棟の二階にある。細長い部屋で、高い棚が通路を作り、大きな窓がグラウンドに面していた。ドアを開けると同時に古い紙と細かい埃の匂いがして、外からの音が急に遠く聞こえた。別の部屋に移されたかのように。


そこには三人しかいなかった。新聞を読む司書と、隅の机で眠っている三年生の生徒と、私だけ。


私は窓際の、後ろから二列目の、光が横から入る机を選んだ。数学の教科書を出して、二十三ページの練習問題を解き始めた。


一問目から六問目までは二十分で終わった。


七問目は終わらなかった。


私はそれを見つめた。変数を変えてみて、因数分解してみて、グラフを描いてみた。全部同じ場所で行き止まりになった。開いているように見えて、ぶつかるまでわからない道のような行き止まりだった。


「ここに座ってもいい?」


顔を上げた。


水希が肩に鞄をかけ、茶色の紙の表紙の本を一冊手に、机の端に立っていた。白いリボンが少し傾いていて、急いで歩いてきたようだった。窓からの夕光がちょうど彼女の髪に落ちていた。


「他の机はドアに近すぎて」と彼女は言った。「少し騒がしいから。」


私は振り返った。部屋は空だった。三人しかいないのに、机は何十もあった。


「どうぞ」と私は言った。「この机は学校のものですから。」


「ありがとう。」


彼女は斜め向かいに座った。真向かいではなく、邪魔にならないくらいの距離で、でも遠く感じないくらいの距離だった。本を開いて、音もなく読み始めた。


私は七問目に戻った。


時間は川底を流れる水のように過ぎた。見えはしないが、机の上をゆっくり移動する日光の高さで感じられた。本のページがめくれる音が聞こえた。二分に一度、変わらないリズムで。壁の時計が聞こえた。司書が新聞をめくる音が聞こえた。


七問目はどうしても降参しなかった。


四十分後、私は参考書を棚に戻すために立ち上がった。歩いて十歩の距離で、頭を少し整理させるためにわざとゆっくり歩いた。


机に戻ると、二十三ページの私の本の上に何かがあった。


黄色い小さな付箋が、七問目のすぐ横に貼ってあった。整った文字で、まっすぐで少し右に傾いていた。


まず x = t + 1 を代入してみて。すぐに因数分解しないで。


私はそれを見つめた。


向かい側を見た。水希は読書をしていて、頭を少し下げ、本のページがちょうどめくられたところだった。彼女の顔は少しもこちらを向いていなかった。


私は再び問題を見つめた。小さくてもはっきりした私のプライドが、助けはいらないと言った。


でも一方で、七問目はすでに私の人生の四十分を奪っていて、それは無駄にできる浪費ではなかった。


鉛筆を取って、その代入を試した。


方程式は二行で形を変えた。今まで隠れていた因数が、ジャケットのポケットで新しく見つけたボタンのように現れた。七問目は三分で終わった。


私は自分の答えを見つめ、それから黄色い付箋を見つめ、そして誰にも聞こえないように静かにため息をついた。


図書館が空になり始めた頃、日はほとんど沈んでいた。司書は新聞を閉じて戸棚の鍵をかけ始めた。隅の三年生はいつの間にか消えていた。


私は本を片付けた。水希も本を閉じ、鞄に入れて立ち上がった。


「あの問題は確かに厄介ね」と彼女は天気の話でもするように言った。「ほとんどみんな七番でつまずくの。」


「うん」と私は言った。そして、それが唯一の正直な答えだったから:「ありがとう。」


「私は何も書いてないわ」と水希は言った。


私は彼女を見た。


彼女の顔は静かで、目も静かで、唇はとても小さくてとても無邪気な笑みを形作っていた。


「もしあなたの本に紙があったなら、それは学校のものかもしれないわ」と彼女は続けた。


「手書きだった。」


「その机を使った先輩かもしれない。」


「字は新しい。」


「もしかしたら」と彼女は、まったく反論できない人の調子で言った。「見間違えたのかもしれないわ。」


それが冗談なのかどうか、私にはわからなかった。彼女の顔は何の手がかりも与えなかった。


私はそれ以上問い詰めないことにした。それは私の領分ではなかった。


「また明日ね、佐々木くん」と水希は言い、先に外へ歩いていった。


校門で、太陽はすでに建物の上の細いオレンジの線になっていた。私は自転車を駐輪場から押し出し、なぜかまだ手に持っていた数学の教科書のページから付箋を取り出した。


整っていて、はっきりしていて、少し右に傾いていた。


捨てようかとも思った。もう使った答えが書いてあるだけの小さな紙だった。


私はそれを二つに折り、ノートではなく制服のポケットに入れた。それは小さな違いで、考える必要のないことだった。


そして自転車に乗って帰った。

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