行く手を阻む椅子
担任がまだ来ないため、1年B組は俺が知る限り最も危険な状態にあった。ルールはないが、誰もがまだ気まずくてそれを破れない状態だ。
一つの教室に三十二人の生徒がいれば、それは三十二の声が足場を探し合っているということだ。部屋の中央で回る天井の扇風機は、さほど役に立っているようには見えない。左側の窓のカーテンは半分開いていて、三列目の席からは校庭の桜が見えた。花びらはもう少なくなっていて、音もなく降参する人のように、一枚、また一枚と散っていく。チョークと床用洗剤の匂いが、まだ一度も洗われていない新しい制服の匂いと混ざり合っていた。
新しいクラスには不文律がある。最初の三日間で、誰が誰と座るか、そして誰がどんな存在として見なされるかが決まるのだ。俺の計画は単純だった。俺は「何でもない奴」と見なされたかった。
あかりは、仮の学級委員を名乗る眼鏡の男子生徒に、自分の席へと引き戻されていた。彼女は俺の方を三度振り返り、指を立てて、私たちの話はまだ終わっていないと合図した。俺は彼女を尊重する意味で一度だけ頷き、ノートに戻った。
前の席の椅子はまだ斜めになっていた。
さっきあかりが俺の方を向くように回して、そのまま元に戻さずに去っていったのだ。椅子の前脚が、二列の机の間の通路にはみ出していた。一人がやっと通れるほどの狭い通路だ。大したことではない。だが、俺の目はどうしてもそこに戻ってしまう。グラグラする歯を舌がずっと探してしまうように。
俺はそれを数秒間眺めた。そして、自分の仕事ではないと判断した。それは他人の椅子だ。
その時、ドアの近くの音が変わった。
大きくなったのではなく、消えたのだ。さっきまでふざけ合っていた十人の生徒が、言葉の途中で止まった。誰かが誰かを肘で突いた。誰かが「彼女だ」と囁いた。
俺は振り返らなかった。鉛筆はページの上を動き続け、意味のない小さな線を引いている。経験上、こういう静寂には方向があることを知っている。全員が一点を見つめ、そこに加わらない者だけが部屋に取り残される。それは俺を不安にさせるはずだった。不思議と、そうはならなかった。
ドアの方から足音が聞こえてきた。軽く、規則正しい音。視界の端に捉えたのは二つだけ。一点の曇りもなく着こなされた制服と、長い黒髪をハーフアップにした後ろの小さな白いリボン。
それで十分だった。これ以上見る必要はない。
足音は斜めになった椅子の前で止まった。
「深町さん、その椅子は……」前列の男子の一人がすでに腰を浮かせていた。「俺が……」
「大丈夫です」と声が答えた。優しく、迷いがない。「私の椅子ですから。自分でやります。」
床で木が擦れる音がした。椅子の脚が引かれ、真っ直ぐにされ、机の下に少し押し込まれた。男子は、頼まれてもいないのに手を出しすぎたことに今さら気づいたかのような、ぎこちない動きで再び座った。
通路は再び広くなった。
俺は何の意図もなく頭の中で記録した。椅子は真っ直ぐになった。道は空いた。それで十分だ。ほとんど満足とは言えないような、小さな満足感があった。最後のボタンが抵抗なく穴に入った時のような。
誰かが座った時、椅子が小さく軋んだ。その後、紙をめくる音が聞こえた。彼女は鞄から本を取り出し、読み始めた。
俺たちの周りで、声が戻ってきた。静かに、波のように。さっきまで空っぽだった空間を、水がゆっくりと満たしていくように。誰かが、深町さんは噂通り本当に美しいと囁いた。誰かが、彼女に彼氏がいるのかと尋ねた。誰かが、誰が最初に彼女に話しかけるか賭けていた。
俺は定規の端を使って、さっきのメモの下に非常に丁寧に直線を引いた。その線は真っ直ぐでなければならない。俺が管理できるものは、管理する。
担任は五分後にやってきた。眼鏡をかけた初老の男で、年齢より古く見えるスーツを着ていた。彼は岡部と名乗り、分厚いファイルを慎重な仕草で教卓に置き、時間割の紙を配り、名前を一人ずつ呼び始めた。
「相沢。」
「はい!」
その声はこの狭い教室には大きすぎた。何人かの生徒が笑った。中列の背の高い男子が、何かに勝ったかのような大きな笑みを浮かべて手を挙げた。
「『はい』だけで十分だ。歓声までつける必要はない」と岡部先生は名簿から顔も上げずに言った。
「はい、先生。静かに。」
教室にまた笑いが起こった。岡部先生は動じずに続けた。
「石田。」
「はい。」
「工藤。」
「はい。」
さっきあかりを引っ張っていった眼鏡の男子の声だ。どうやら名前は工藤らしい。
名前が流れていく。俺はバスを待つように自分の順番を待った。頭を少し下げ、自分の番まであと何人かを数える。十一。十。
「佐々木。」
「はい。」
「深町。」
「はい。」
またあの優しい声だ。大きくもなく、大げさでもない。俺はそれを、行く予定のない駅名のように、中立的な情報として記録した。
時間割の紙が前の列から後ろへと回された。紙は俺の前の机に届き、俺はいつものように誰かが俺の机に置いてくれるのを待った。
今度は、その紙が俺の顔のすぐ前まで後ろに差し出された。
俺は少し顔を上げた。前の席の少女が半身を振り返り、手を伸ばしている。大きな静かな瞳、確かに美しい顔立ち。前列では、二人の男子がまた息を呑んでいた。普段なら奪い合いになるようなものを目撃し、それが今誰の手に渡ったのかを初めて理解したかのように。だが俺にとってそれはただの事実で、今日の天気が晴れであることと同じだった。
「これ、あなたの分です」と彼女は言った。
「ありがとう。」
俺は紙を受け取り、うつむいて時間割を読んだ。月曜日の一時間目:数学。いいね。数字は決してこちらを見返してこない。
彼女はすぐには振り返らなかった。一秒、二秒。気配は感じたが、俺は顔を上げなかった。
「深町美月です」と彼女はついに言った。「よろしくお願いします。」
「佐々木ハル。」
「佐々木くん。」
それだけだった。彼女は振り返り、再び本のページをめくる音が聞こえた。
俺は再び時間割に目を落とした。
初日は、俺の計画通り、何の事件もなく終わった。




