頼まれもしない仲介役
ゴールデンウィーク明けの最初の登校日は、いつも「二度目の入学式」のような気分になる。誰もかれもが声を張り上げ、誰も頼んでいないお土産を持ち寄り、休み前の授業のことなど何も覚えていないと主張する。
「これ、やるよ」と相沢が、祖母の田舎から送られてきたという米菓子の袋を俺の机に落とした。「十袋持ってきたけど、残りは三つだ。ラッキーな奴だな、お前は。」
「ありがとう。」
「なんで配るのか聞かないのか?」
「タダだから。」
「すごく佐々木らしい答えだな」と相沢は言い、それから急に声を潜めた。「おい、もう聞いたか?」
「何を?」
「噂だよ。」
俺は彼を見た。彼は、自分には全く似合わない真剣な顔で見返してきた。
「土曜日、隣のクラスの二人が市立図書館で俺たちを見たらしい」と彼は続けた。「特に、深町がお前に弁当箱を差し出した時のことだ。今では、お前らは付き合ってるって噂になってる。」
「付き合ってない。」
「分かってる。俺もその場にいたんだから。でも、噂に証人は必要ないんだよ。」
「ふーん。」
「反応はそれだけか?」
「他に付け足すことでもあるのか?」
相沢は、教えようのない生徒に降参したような長いため息をついた。「分かったよ。覚悟しとけ。」
「何の覚悟だ?」
彼は答えなかった。ただ顎でドアの方向を指した。
教室のドアが静かに開いた。見知らぬ男子生徒四人が、まるで神社に参拝するかのような慎重な足取りで入ってきた。一番前の、坊主頭で真剣な顔をし、耳を少し赤くした男子生徒が、俺の机の真ん前で立ち止まった。
「佐々木さん?」
「ああ。」
「1年A組の岸本です。」彼は深々と頭を下げ、後ろの三人もそれに続いた。「お願いがあって来ました。」
「何の?」
「深町さんに紹介してもらえませんか?」
俺は彼を見た。それから、片手で口を覆い、明らかに笑いをこらえている相沢を見た。
「俺は仲介役じゃない」と俺は言った。
「分かってます。でも、あなたが一番彼女と近いじゃないですか?」
「違う。」
「図書館で一緒にご飯を食べてたのを見ました」と、丸眼鏡をかけた痩せた男子生徒の一人が言った。「弁当箱がありました。三つも。」
「あれは班のくじ引きだ。」
「それでも、近いですよ」と岸本は言った。
「お前らの言う『近い』の定義が分からん。」
「佐々木さん」と岸本は、見ているこちらが痛くなるような真剣さで言った。「多くは望みません。ただの紹介です。お礼にラーメンをごちそうします。」
俺は一瞬止まった。
それは決断ではなく、ただの間だった。だが、その間は相沢が気づくには十分な長さだった。
「ハル」と相沢が低い声で言った。「やめとけ。」
「まだ何も言ってない。」
「今止まった。」
「考えてるんだ。」
「ラーメンの値段を計算してるんだろ。」
「どんなラーメンだ?」と俺は岸本に聞いた。できるだけ平静を装ったつもりだ。
「駅の近くの醤油ラーメンです」と岸本は期待に満ちて答えた。「卵入りです。」
「卵入り」と相沢は繰り返し、手のひらで顔を覆った。「お前は一つの卵で売られかけたんだぞ。」
「いい卵だ。」
「佐々木!」
「すまん。受け取らない。」
岸本の顔が少し曇った。しかし、彼は諦めなかった。もう一度頭を下げた。
「では、僕たちからの伝言だけでもお願いします」と彼は言った。「ちゃんと挨拶したい人がいる、と伝えてください。」
「自分で言え。」
「僕たちには勇気がないんです!」
「俺の知ったことじゃない。」
「ハル、ひどいよ!」
その声はドアの方からした。あかりがメロンパンを半分口に突っ込み、腰に手を当てて立っていた。怒っているのか面白がっているのか判断に迷う顔をしている。
「あんたたち四人、私の友達に迷惑かけてるよ」と彼女はパンを飲み込んでから言った。「ハルは紹介の売り買いなんてしないからね!」
「これは余計なことだ……」と俺は言った。
「黙って! 今、私が庇ってあげてるの!」
「庇われる必要はない。」
「それはあんたが決めることじゃない!」
相沢はもう腹を抱えて笑い転げ、俺の机にしがみついていた。岸本と三人の友人は、まるで間違った舞台に降り立ってしまったことに今さら気づいたかのように、その混乱の真ん中で気まずそうに立ち尽くしていた。
「おはようございます。」
声は彼らの後ろからした。
美月が本を胸に抱え、穏やかな笑みを浮かべてドアのところに立っていた。きっと図書館から戻ってきたばかりなのだろう。白いリボンが風に少しなびいているように見え、彼女はとても礼儀正しい、ほとんど無邪気な目でこちらを見ていた。
岸本と三人の友人は、まるで笑顔の雷に打たれたかのように、一瞬で体を強張らせた。
「ふ、深町さん!」と岸本が叫んだ。「僕たちはただ……」
「少し聞こえました」と美月は言った。声は柔らかく、少しも張り上げていない。「私に会いたかったんですか?」
「は、はい! いや、違くて、あの……」
「なら、直接私に話してください」と彼女は言った。「他の人を通す必要はありません。」
彼女は微笑んだ。
笑顔は変わらない。声のトーンも上がらず、視線も厳しくならない。だが、空気中の何かが変わった。朝の浴室の床のように冷たい何かに。
「班の仲間がこんなことで仲介役を頼まれるのは嬉しくありません」と彼女は続けた。「私はそれが嫌いです。そして、あなたたちも私に嫌われたくはないでしょう。」
静寂。
岸本は口を開け、閉じ、それから腰が直角になるほど深く頭を下げた。
「すみません!」
「すみません!」三人の友人が声を揃えて繰り返した。
四人は非常に整然と、そして非常に迅速な足取りで教室を出ていった。ドアが彼らの背後で静かに閉まった。
教室は一瞬静まり返った。相沢は目を見開いてドアを見つめていた。あかりはメロンパンの食べかけを手に持ったまま固まっていた。
「深町さん」とあかりがついに言った。「今の……かっこいい?」
「そうですか?」と美月は、完全に無邪気な顔に戻って振り返りながら言った。「思ったことを言っただけですよ。」
「それが……本当に思ったことだけを言っただけなんだよな」と相沢はゆっくりと言った。「だからこそ怖いんだ。」
「相沢くん、何の話ですか?」
「何でもない!」
美月は自分の席に歩いていき、座り、本を優雅な動作で机に置いた。それから、いつものように半身になって俺の方を振り返った。
「ラーメンをごちそうにならなくてよかったですね、佐々木くん。」
「危うく受けるところだった。」
「知ってます。」
「どうして分かる?」
「顔を見れば」と彼女は言った。笑みが少し大きくなり、初めてそれが礼儀の笑みなのか本物の笑みなのか分からなくなった。「何かを計算してましたね。」
俺は答えなかった。俺の知ったことではない。
だが、彼女が振り返って再び本を開いた後、俺はあることに気づいた。彼女はあの噂について、一言も質問しなかったのだ。ただの一言も。
放課後、あかりは下駄箱の前で俺を待っていた。
彼女は手を後ろに組んで靴箱にもたれかかり、ポニーテールは静かに垂れ、その笑顔は隠し事のない人間の顔にしては広すぎた。
「ハル。」
「ああ。」
「あの噂のことだけど……」
「嘘だ。」
「嘘だって分かってるよ!」と彼女は素早く言った。「ただ確認したかっただけ! あんたと深町さんは、ただの班の仲間なんだよね?」
「班の仲間だ。」
「それだけ?」
「それだけだ。」
「オッケー!」あかりは両手を叩き、その顔が電灯をつけたようにパッと明るくなった。「よかった! それは……よかった。確認したかっただけだから。」
「確認したな。」
「した!」
彼女は靴箱から靴を取り出し、必要以上に元気よく履いた。紐を結ぶ前に履いたせいで、もう少しで転びそうになった。俺は何も言わなかった。ただ彼女の靴の紐を少し見て、それから言った。
「紐がほどけてるぞ。」
「え?」
「靴の紐。ほどけてる。」
あかりはうつむいてぶら下がった紐を見て、少し赤くなった顔で短く笑った。
「ありがとう!」と彼女は言い、しゃがんで結び始めた。「ハルって本当に……変わらないね。」
「ふーん。」
「それってイエスってこと!」
俺は否定しなかった。
廊下の端、階段へと続くガラス戸の向こうで、影が一つ静かに動き、消えた。誰だったかは見えなかった。通りすがりの生徒だろう。
俺はロッカーを閉めて家に帰った。




