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私が不要と捨てた元婚約者が身の程を知らずに「ざまぁ」を企てているようですが?  作者: あとりえむ


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第11話:永遠の檻

肺の奥深くまで強引に吸い込まれるのは、喉の粘膜をヤスリで削るような微細な鉱石の粉塵と、何ヶ月も水浴びすら許されていない男たちの酸っぱい体臭、そして岩肌にこびりついた酸化した赤黒い血の臭いだけだった。


かつて私が社交界で愛用していた、あのむせ返るような甘く高価な薔薇の香水の匂いは、もはや遠い前世の幻のように、脳細胞のどこを探しても思い出すことができない。喉はひび割れた荒野のように完全に干からび、ただ唾液を飲み込もうとするだけで、喉仏の内側に鋭いガラス片を力任せに押し当てられたかのような、引き裂かれるような激痛が走る。


口の中に広がるのは、ひたすらに泥のジャリジャリとした不快な感触と、自分の歯茎から絶えず滲み出ている鉄の錆の味だけだ。



「動け、このクズ共! 一秒でも手を止めてみろ、肉を削ぎ落としてやる!」


薄暗い坑道の壁に反響し、鼓膜をつんざくような監視役の怒声。

それと同時に、湿った空気を切り裂く鋭い風切り音が響き、私の曲がった背中に、真っ赤に焼けた鉄の火箸を力任せに押し当てられたかのような凄まじい衝撃が走った。


革の鞭が、粗末で泥だらけの麻布の衣服を容易く引き裂き、私の皮膚を直接抉り取り、肉を弾けさせるその感覚。


悲鳴を上げようと口を大きく開けても、ひゅー、ひゅーと情けない空気が漏れる音しか出ない。度重なる絶叫と、喉を焼く粉塵によって、私の声帯はとうの昔に完全に破壊されていた。


大理石の床に這いつくばり、己の絶望の中で痙攣したあの日から、一体何百日が過ぎたのだろうか。太陽の光が一切届かない、この地下深くの魔石発掘場では、昼夜の区別すらなく、時間の概念は泥水の中に溶けて完全に消失している。



重い。


両足首と両手首に嵌められた、分厚く冷たい鉄の鎖。

それが私がわずかに身じろぎするたびに私の骨を削り、化膿した肉に深く食い込む。


かつて、私が社交界で最も美しい男として君臨するために、自らのウエストを限界まで締め上げていた鯨骨のコルセットの痛み。あんなものは、今思えば、極上の絹の布で優しく愛撫されていたに等しかった。


白粉と上質な高価なクリームで毎日丹念に手入れされ、常に美しい純白のレースの手袋に包まれていた私の指は、今や見る影もない。爪はすべて黒く変色して根元から剥がれ落ち、指の腹は硬い岩盤を素手同然で掘り進むために擦り切れ、白い骨が見えそうなほどに爛れ、膿を流している。


ひん曲がった重いツルハシを振り上げるたびに、私の全身の筋肉がブチブチと千切れるような断末魔の悲鳴を上げる。


かつての私の誇りであった、陽光のように輝かしい金髪は、今や泥と脂と乾いた血でガチガチに固まり、ただの薄汚れたフェルトの塊と化していた。顔には白粉の代わりに真っ黒な煤と泥がこびりつき、女たちを魅了したはずの美しい頬は完全にこけ落ち、眼窩は不気味なほど深く真っ黒に窪んでいるはずだ。



かつて水たまりに映った自分の顔を見た時、私はそれが地獄の釜から這い出たばかりの亡者の顔だと錯覚し、自分の喉から出たとは信じられない叫び声を上げて、自らその水面を泥でかき混ぜた。


「……あ……あぁ……っ……」


私の壊れた頭の中には、ただ一つの光景だけが、呪いのように絶え間なく明滅を繰り返している。



あの王宮の夜会。

シャンデリアの暴力的なまでに美しい光。

砕け散った大理石の床の冷たさ。


そして、這いつくばる私を最も高い場所から見下ろしていた、ヴィクトリアの、あの氷のような絶対零度の瞳。



私を虫けらのように見下し、私のすべてを盤上で完全に奪い去り、私を破滅の底へと突き落としたあの女の、悪魔のような完璧な微笑み。その記憶がフラッシュバックするたびに、私の胃袋は完全に空っぽで何日も固形物を消化していないというのに激しく痙攣し、黄色い酸っぱい胃液が口の端からドロリと垂れ落ち、泥の地面に染みを作っていく。



隣で無心でツルハシを振るっていた名前も知らない男が、突然、白目を剥いて泥水の中に倒れ込んだ。彼の口からカニのような泡が吹き出し、細くやせ細った四肢が不規則に跳ねる。


監視役の男がゆっくりと歩み寄り、一切の感情を交えることなく、躊躇なくその男の頭蓋骨を、鉄を仕込んだ重いブーツで踏み抜いた。グシャリ、という、水分を含んだ硬いものが砕ける音が坑道に重く響く。



次は私だ。


明日か、明後日か、いつか必ずあの男のように。私が何よりも誇っていた王家の血も、至高の美しさも、すべてがこの冷たく暗い泥の底で、誰の記憶にも残ることなく完全に消滅していく。


私の存在証明は、今やこの手首に食い込む冷たい鎖の重みと、背中を走る鞭の焼けるような激痛だけだった。

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