7話 競技勇者 第一競技 1800
実況「さあ、始まりました!競技勇者、第一競技!勇者達が1800メートルを滑走!勇者として最低限必要なスピードとスタミナを競い合う!」
解説「勇者たる者、どれだけ美しい技を持っていても、フィジカル無ければ魔王と戦えませんからね。滑走中にモンスターからの妨害をどう美しく対処するかも見ものです」
実況「選手たちは、最高速度で滑走し続けながら、スタミナを維持し、突発的な敵の攻撃を、美しく対処しなければならなりません!」
解説「脳のマルチタスクと身体能力を極限まで要求される状況に置かれます」
実況「各選手、順調にスタートイン!一枠、絶対王者のアイスクィーン星川!二枠、国内随一の爆走聖女雛山!三枠─」
ジェンドゥ「さて、見せてもらおうか、なぜ今更始めたのか。ああ…楽しみだ…どんな色を見せてくれるのだね?遅れてきたサンプル君」
雛山「今日こそ星川に勝つ!」
実況「七枠、三池!各選手スタートイン完了!」
ミッケ「あ…す、すごいいっぱいの人たちが…」
ジョン「叶さん!っ!顔面蒼白じゃないか!今は勝ち負けなんてどうでもいい!楽しんでこい!」
オーケストラの音色が響き始める。
スタートライン上に張られていた氷の壁が霧散した。
実況「各選手一斉にスタート!ああっと!三池だけが出遅れたぁー!!」
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実況「おおーっと!ここでスタートで出遅れた三池が敵を紙一重で躱し選手群最後尾に追いついたー!」
ジェンドゥ「…実在したのか。大器晩成…まさかなと思っていたが、あのフィジカルは一夜にしてできず。三池叶君のあの、ノートを見たら分かる。くふふ、やはり幼少期からやりこんでいたな」
雛山「なんで?なんで?なんで?このあたいが!環境も血脈も才能もあるはずのあたいがこんなにがむしゃらにやっているのに!!なんでジェンドゥに届かない!?」
実況「全くの無名選手の三池が!三池が!」
ミッケの顔は前方から向かってくる仮想のモンスターの攻撃をスレスレで躱すほどに瞳が輝き火照り顔になる。
ジョン「よし!楽しんでる顔になってる!」
雛山「は?誰だよアイツ?!あんなヤツ知らねーぞ!?」
実況「ここで遂に三池が現在二位の雛山の背後に!星川、雛山、三池が並んだー!」
雛山は驚愕の表情。
星川はニタァと口角を上げ加速する。
雛山「っ?!」
実況「三池は、その青白い尾を引くような加速をキラキラとした瞳で追う!」
雛山「雛山家なめるなぁ〜!」
実況「星川に続き雛山も気迫の猛追だー!」
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続く
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