0.2話 スタートライン
俺も勇者ともっと早く出会っていれば…
出会うのがあまりにも遅かった…
勇者との出会いは17歳。
その時はまだ遅くない。
頑張れば俺だって勇者になれると本気で思っていた。
しかし現実は残酷だった。
いや、残酷にしたいだけか…。
あの子も…
勇者が持つ過酷な側面を考えたら…
11歳か…。
でもあのキラキラを見てしまったら…。
………
……
…
<公園>
猫とじゃれ回っているミッケ。
棒の先にヒラヒラを付け猫と追いかけっこ。
その顔は恍惚の表情で目が輝き実に楽しそうに逃げている。
ミッケは人間なのに猫のようにしなやかで、掴みどころがなく、かつ誰よりも楽しそうに逃げる。
「!!」
あの子、あんな表情するんだ…それにあの表現…!
あの時のキラキラ…!!
俺はあのキラキラにやられその道に進んだんだった!
………
……
…
「ああ…この一太刀こんなギリギリで避けれた…あ、髪の毛切れちゃった…あんなに怖かった…のに…♪」
ミッケの目には敵の一閃がスローモーションのように見えている。
その表情は瞳孔が開き恍惚の表情。
その瞳孔は三毛猫の瞳とシンクロしている。
ギリギリで躱せば躱すほど脳内のある物質でリミットストッパーが外れる。
強心臓ではないので些細な事でドキドキがフルスロットルで止まらなくなり脳はもちろん全身全霊にその血が行き渡る。
いままでの戦いで負った幾多の顔の傷跡の一つ、頬の傷をかきながら歪な鎌を振るった。
———
続く
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