ヴァーディクト・デイ(後編)
それがどうした!!!
私はゲオルグのお兄ちゃんだぞ!!!
鑑賞用BGM:https://www.youtube.com/watch?v=CC5ca6Hsb2Q&list=RDMMJ91SR8wfAvU&index=17
鑑賞用BGM(情報空間から):https://www.youtube.com/watch?v=nrWRIpKBqOk&list=RD8brAe0DWoRM&index=4
鑑賞用BGM (ホワイトハウスから):https://www.youtube.com/watch?v=52avIJWQWAY&list=RD52avIJWQWAY&start_radio=1
~巨大輸送機内~
『──!』
ヘイリーは眼前に迫る光線を伏せて避ける。
しかし光線は軌道を変え、彼の背中を掠めた。
『熱ッ!?』
『(冷気や電磁じゃないのか!?)』
エレナはバルディッシュを軽く2回転させ、ヘイリーの頭目掛けて振り下ろす。
しかし彼はワープし、側面から蹴りを入れようとした。
『──!』
しかし、蹴りはエレナのバルディッシュに防がれる。
【……アタリね】
彼女はヘイリーを突き飛ばし、全力で極光色の光線を放った。
光線は弾頭へと向かって行く。
『──やべぇ!!弾頭が……!!』
【アハハハッ!!】
【アンタはその弾頭と自分の位置を入れ替える!】
『──ッ!』
彼は寸前の所で攻撃を避ける。
壁に大穴が空き、周囲にあった弾頭の一つが外へと傾いていく。
ヘイリーは更にワープし、背中で弾頭を支えようとする。
『ぅぉおおっ……!!』
『(【血魂】を飲んでいなければ押し潰されていた……!)』
エレナは高笑いしながらヘイリーへ近づいて行く。
【あはははははっ!!】
【貧乏人にお似合いの苦役ね!!】
『ばっ、バカヤロー……!』
『今の俺はアメリカの平和を支えるアトラスだ……!』
エレナはヒールの底でヘイリーのつま先を踏みにじる。
【アンタ……私の事をバカにしてたでしょ】
【眼で判ってたわよ】
『そらこんな事をしでかすのは、バカ以外に居るかってんだよ……!!』
『落ちたら第三次世界大戦になるかもしれねぇんだ……!』
『そしたら……故郷のスプリングフィールドも灰になっちまう……!!』
『リヴァの帰る所が……無くなる……!』
【そう】
【なら一つ選択肢をあげる】
『……?』
エレナは白い歯を見せ、嫌らしく微笑みながらヘイリーの顎を指で掬い上げた。
【私の下僕になりなさい】
【そうすれば戦いを止めてあげる……】
【そして、あの金髪の女とはもう逢えないわ】
『……それは無理なご命令だな、女王様……!』
『俺とリヴァは魂で結びついてる……』
『例え世界が終わっても離れる事は無ぇよ………!』
ヘイリーの目と鼻から血が垂れ始める。
エレナは彼の血を指で拭い、青い方の瞳へ垂らした。
【実の姉妹でも心が通じ合わないのに、羨ましいわ……】
赤い血の中で、宝石の様な青い瞳が忌々しげな輝きを放つ。
【──でも確認出来たわ】
【血の繋がり以上に濃い繋がりが作れる事を……】
『……』
乱気流で輸送機が揺れ、ヘイリーの背中へ更に負担が掛かる。
【能力の使いすぎで暫くワープ出来ないんでしょ?】
【だからそんなに必死で爆弾を支えているのよね?】
『勝手に解釈してろよ……!』
エレナの白く繊細な指が彼の両頬へ伸びる。
その指は芯から冷え切っていた。
【ごめんなさい】
その言葉は誰へ向けられたモノだったのか。
彼女が発したその小さな謝罪は、ヘイリーだけが僅かに聞き取れた。
『──!?』
次の瞬間、エレナの柔らかく暖かい唇が彼の口に付けられた。
そして彼女は頬に涙を伝わせながら、唇を離して呟く。
【私の勝ち……】
【レイカさん……貴女なら勝つためにこうしますよね……】
ヘイリーにとって、彼女の顔は痛ましい程に美しく見えた。
核弾頭が彼の背中から転がり、穴から海へと落ちていく。
『ッ……!ちく……しょう……』
彼は【バッカスウォーク】を起動して、核爆弾を深海へワープさせようと試みる。
しかし彼の目と鼻から血が噴き出て、目眩を起こして倒れてしまった。
【……悪気は無かったの】
【でも……どうしても自分の力だけで勝ちたかった】
エレナは倒れたヘイリーを抱き起こす。
が。
『俺を……ナメるな……!!』
『お前みたいな甘ったれに……情けをかけて貰う程落ちぶれちゃいない……!』
乾いた音が格納庫の中に響く。
彼の平手打ちが、エレナの雪のような白い頬へ直撃した。
【……!】
ヘイリーは呆然とするエレナを突き放して穴へ向かって這い、そのまま核弾頭を追って身を投げた。
数十秒後、衝撃波と共に特徴的なキノコ雲が立ち上り、絶海の楽園を吹き飛ばして行った。
~情報空間?~
《レナ。あたいが視える?》
【……何でその姿を……】
【それはアリサ姉の……】
そこにはレナと同じ瞳の色、同じ髪色の少女が立っていた。
《……隠していてごめん》
《レナに撃たれた時……あたいの魂は形を変えてアイテムになったんだ》
【……やめて】
《仮想ダンジョンのウィルス……いや、ラロシェルが求めた事は私達どちらかの死》
《あたいがレナの管理権を奪い、ウィルスを全て引き受けて死を選んだんだよね》
【やめて……!】
レナは膝を付いて頭を抱え、揺らぐブロックの床を見つめる。
《あたいはレナに強く生きて欲しかった》
《この残酷な世界を生き残って欲しかった》
《時にそれは……大切な人間をも犠牲にしても……》
【生き残るべきは弱い私じゃなくて……アリサ姉だった】
【でもアリサ姉は私を怒鳴りつけてでも、生かす方を選んだ……】
【アリサ】は嗚咽を漏らすレナの肩を撫でて言う。
《……泣いたらダメ》
《泣く前に戦うの、レナ》
《泣くのは……全ての戦いが終わってからだよ》
【いつ……終わるの……】
【いつまで……戦えば良いの……】
【挫けそうだよ、私……!】
《……それは分からないよ》
《でも戦わないと犠牲がどんどん大きくなる……》
《それはあたいもお父さんもお母さんも、望んで居ない事だから》
レナの眼前にヤストレブとヨハンの戦いだけでなく、あらゆる場所での戦いが映し出された。
《このままだと……私達を傷つけ、虐げた人間達の思い通りの世界が来る》
《それをあたいは許せない》
《文字通り、生まれ変わっても……!》
【……】
《レナ!その銃を手に取って!》
《立ち上がって!》
《大好きな人達を護る為にも!!》
彼女の目の前に黒いサブマシンガンが構築されて行く。
彼女は大きく息を吸い、銃を手に取った。
その薄黄色の瞳には、透明な覚悟が映し出されていた。
【……【アリサ】】
【勝利を掴む為に何を犠牲にすべきか……】
【それは全て理性を持って判断するわ】
《……!》
《……レナらしくなってきたね》
《敵はあたい達の故郷を焼いた狂パイロット……》
《クレイエルさんですら仕留めきれず、今またレナの仲間の命を奪おうとしている……》
【……ヤストレブは多分もう、あのマルファですらコントロール出来ない……】
【ヨハンさんがやられれば、今度は指揮官に挑んで来る筈……】
【アイツは指揮官を引きずり出す為なら、ドニプロを廃墟にした時の様に……笑いながら世界を灰にするわ】
【そしてもう……それだけの力を付け始めている】
【やるわ……!【アリサ】!】
レナは【アリサ】と一緒に、小さい立方体が溢れる空間を走り始める。
そして黒い影の様なロボットと機械鳥の群れが、周囲一帯に湧き始めた。
【【アリサ】!!】
《うん!わかってるよ!レナ!》
《《ディープ・イレイザー》!!》
レナの銃が機械鳥を撃ち落とし、【アリサ】のレーザーが影ロボットを消し去って行く。
【(……敵が弱すぎる)】
【(これは現実世界の為の時間稼ぎ……!)】
敵を掃討し終えたレナと【アリサ】は更に奥の階層へと進んだ。
《──!?》
周囲の風景が、廃墟だらけの戦場に塗り替えられて行く。
【《ハハハハハハハッ!!》】
【《あっちも闘い!!こっちでも闘い!!》】
【《英雄というヤツは全く大変だ!!嬉しいなァ!!》】
ブラックメタルの装甲を纏い、エネルギー供給ケーブルに繋がれた戦闘ロボットが地面から出て来る。
【……ヤストレブ!!】
【アンタは私が殺さないといけない……!!】
【アンタが奪った何万人もの命、ここで償え!!】
レナに対し、ヤストレブは奇声に近い笑い声で返す。
【《ア"ハャハハハハハハァァ!!》】
【《ア"ーッハッハッハッハッハ!!》】
【《何か勘違いをしているようだな!!クレイエルの部下!!》】
【何を……!!】
【《人生とは闘い!!即ちこの世界を生きる事は闘い!!》】
【《闘わないのなら、闘いに巻き込まれて死ぬのは当然!!》】
【《それが嫌なら、俺の様に1等星を目指して常に闘い続けるべきだ!!》】
レナは唇を噛み締めながら、戦闘ロボットに向かって銃を構える。
だが、【アリサ】が彼女の前に出て言う。
《闘って闘い続けて……殺して殺し続けて……》
《貴方に一体何が残るの?》
【《何も!!》】
【《何故なら、俺は星になって燃え尽きるからだ!!》】
【《そう!!あの日見た、白昼に輝く星の様に!!!》】
《……貴方に言う事はもう何も無くなった》
《星は自分の輝きを観る事は出来ない》
【《……?》】
《星は……》
《愛する人達と観てこそ、その輝きが感じ取れるものだから》
《《ディプス・プロジェクション》》
戦闘ロボットの武器や手足が、塵のように消滅して行く。
【《な!?!》】
【《一体何をした少女ッ!!》】
《貴方の……空っぽな心を反映しているだけだよ》
《貴方に人の痛みを僅かにでも感じ取れる心があれば、こうはならなかった》
【アリサ】は消えゆく黒い機体に向かって、哀れみの視線を投げかけた。
~北海道南沖上空~
【《ぬぬっ……!!》】
【《上手くやったな戦友達!!!》】
【《ネットワーク遮断だッ!!》】
オフライン状態になった【ケストレル】は青い機体の背後を取る。
【《俺達の心は闘いで繋がっている!!》】
【《そうだろう!?戦友ッ!!》】
しかし、【スレイプニルランサー】は更に上の機動を見せて行く。
【《私は既に魂でゲオルグと繋がっている!!》】
【《貴様との繋がりなど不要だ!!》】
【《ア"ーッハッハッハッハッハァ!!》】
【《最高だ!!最高だぞ!!戦友ーーーーッ!!》】
ヤストレブは大笑いし、複雑難解極まった奇妙な機動を見せる。
だが、ヨハンは光る右目で【ケストレル】の軌道を見据えて叫ぶ。
【《目で追えない!?》】
【《それがどうした!!!》】
【《グングニル・ランス》!!!】
青い機体はエネルギーランスをあらぬ方向へ向けて投げた。
【《ぬぐあっ!!?》】
見事!
巨大な機械の槍は【ケストレル】の黒い装甲と胴体を貫いた!
【《私はゲオルグのお兄ちゃんだぞ!!!》】
【《出来ない事などない!!!》】
お兄ちゃんには最早感服仕ったぜ。
しかし、【ケストレル】とヤストレブはまたも再生し始めた。
【《こんなにも俺を沸かせてくれるのはクレイエル以来だ……!!》】
【《宙よ!!!》】
【《一体何処まで!!その高さを俺に魅せてくれるんだ!!?》】
その時、【ケストレル】のコクピットへ通信が入る。
【《誰だ!!今俺は良い所なんだぞッ!!!》】
ヤストレブは通信チャネルを開く。
《ラーチンだ》
《【ヴォストーク作戦】は延期となった》
《直ぐにウラジオストクへ帰投、その半日後までにエンゲリス空軍基地へ帰還しろ》
【《大統領閣下!!》】
【《これ程の相手を前にして帰還しろと!?》】
【《このまま帰還したら、俺はどうにかなってしまいます!!》】
既にどうにかなっているだろ。
《……お前の次の相手は【魔女】とその部下達だ》
《そしてその次は【超人】になる》
《【《なんと!!!》】》
《【《しかし【魔女】は判りますが、【超人】とは如何に!?》】》
《帰還すれば会わせてやる》
《それはお前が遭ったどんな存在よりも強い。それだけは保証する》
《【むむむ……!!!】》
《【……了解!!!】》
《【出来れば……俺の魂を燃やし尽くしてくれる戦友であらん事を!!!】》
【ケストレル】は無理矢理機械の槍を引き抜き、放り捨てた。
そして西へ向かってブースターを吹かし始める。
【《逃げるのか!?英雄!!》】
【《俺としても苦渋の決断だ!!》】
【《この戦い、互いに生きていたら続けよう!!!戦友よ!!!》】
【《さらば!!!ハーハッハッハー!!!》】
黒鉄の機体は、遙か西方の大地に向かって飛び去って行った。
~核爆発より2時間後~
~ワシントンD.C~
~ホワイトハウス~
『俺は超ラッキーマンだ!』
『ほぼ無人の島二つで、ロシア人達から資源を引き出せる手札と外交カードを手に入れた!』
『盤石な世界帝国への道が視えて来たぞ!!』
大丈夫か~?
大統領が帝国とか、そんな事言っちまって~……
『流石はトランク大統領!』
『天運を持っていらっしゃいますね!』
太鼓持ちの部下が、すかさず点数を稼ぐ。
『その天運のお陰で、偉大なアメリカは直ぐそこまで来ている!』
『後は不届きなあのオランダ人と、その支持者達を粛清するだけだ!!』
『おい!アーデルハイド嬢に繋いでくれ!』
『彼女が味方になってから良い事尽くめだからな!是非今回の喜びを分かち合いたい!』
大統領はすっかり、銀髪の悪魔にハマっていらっしゃった。
十数秒後、モニタにアーデルハイドの姿が映る。
《トランク大統領……ご無沙汰しておりましたわぁ》
アーデルハイドは笑顔でスカート抓み、膝を曲げてお辞儀した。
『《大統領》じゃなくて良い!』
『いつも通り《おじさま》と呼んでくれ!』
『うーむ、今日も可憐で美しいな……!』
うーん、完全にキャバ嬢へハマり込んだジジイだぜ、これは……
上機嫌なトランクおじさまは可憐なアーデルハイド嬢へ言う。
『ロシア人共が大チョンボをやらかした!』
『ミッドウェー島に核を落としてしまったそうだ!』
《うふふふ……》
《所詮は粗野な田舎者達です。肝心なタイミングで何時もやらかすのがオチ……》
《それで……トランクおじさまはどうなさるお積りで?》
『この件を《核実験》扱いにしてやる!』
『そしてそれをネタに強請れるだけ強請る積りだ!』
『NATOと連中の停戦も直ぐだろう!』
《……前者は良いと思いますけどぉ……》
《後者はお勧めしませんわぁ》
トランクおじさまは椅子にもたれ掛かって言う。
『どうしてだ?』
『奴等は度重なる戦闘で消耗している!』
『このエサには食いつくだろう。俺も支持者達に停戦を約束しているしな!』
《いえ、彼等の軍隊は……徹底的に殲滅されなければなりませんわぁ……》
《連中の特A級アイテムは、全て軍隊とマフィアが所有しています》
《その全てを破壊しない限り、ステイツの覇権は安泰と言えません》
『……シールズやデルタを使って使用者だけ仕留める、と言うのは?』
《戦闘系の特A級アイテムの所持者は、一国家の軍隊に匹敵しますわぁ……おじさま》
《マルファ、ヤストレブ、クルピンスカヤ・クルピンスキー親子……》
《コイツ等はシールズやデルタでは仕留めきれません》
トランクおじさまはハンバーガーを齧る。
その目には 歴戦の経営者としての欲に満ちた眼光が煌めいていた。
『ならどうする、アーデルハイド嬢!』
《私達に全てをお任せ下さいおじさま❤️》
《戦力の大幅な補強にも成功してますわぁ》
《北海道南部と中部に構築されたロシアの拠点……これら全てにも電撃戦を仕掛けます》
『作戦成功の目算は!?』
《ヴェルチカが練った作戦に基づき、ヴェルミーナが前線で指揮を執りますわぁ》
《おじさまならこの二人の力量はご存じでしょう?》
《特にミーナは大幅に強くなりましたの。きっとご期待に沿えると思います❤️》
『そうか!!それなら安心だ!!』
『そして北海道での作戦が終わったら……』
《【オペレーション・レッドハント】開始ですわね》
《稀代の作戦参謀が練りに練った軍略の神髄、楽しみにして頂けると……》
トランクおじさまは立ち上がり、拳を構えて踊り始める。
『アーデルハイド嬢!』
『君を大統領特別広報官、そして日本総督に任命だ!!』
『第七艦隊とハワイ・アラスカ駐留軍を作戦の補助として使っても構わん!』
『日本政府や周辺国の抗議、そして国内のバカ共は俺が黙らす!!』
《ありがとうございます》
《おじさまの明断によってステイツは千年王国となり……》
《中興の祖として、永遠にその名を歴史へと刻まれる事でしょう》
『──俺が第二のワシントンか!!』
『年甲斐も無く昂って来たぞ!!』
アーデルハイドの唇が妖しく煌めき、口元に浅い溝が出来る。
《それと……》
『?』
《沖縄の部隊を【説得】しても宜しくて?》
《中国人達の動きが怪しいですわぁ》
《ステイツの日本統治に横やりを入れさせたくない、その為にも……》
トランクは唾を飛ばしながら、人差し指を立てて叫ぶ。
『構わん!寧ろ望む所だ!!』
『米国大統領の権威と命令に服さない部隊があってはならない!!』
『グリーンランドの如く、沖縄とそこの駐留軍は全てステイツの完全な支配下に収まる!!』
『チャイニーズ共の出張る余地などゼロだ!!』
《【流石はおじさまですわぁ……】》
《【ではそのように……】》
アーデルハイドは再びスカートを抓み、お辞儀をする。
大統領を見るその暗い碧眼には、深い影が落ちていた。
お兄ちゃんは本当にスゲェよ……
ここまでブレる事なくゲオルグに対する愛(と欲望)を貫く、その姿勢にはリスペクトを禁じ得ない。
気持ち悪さとカッコ良さと強さが比例する、作中でも稀有な人かもしれない。
ヤストレブが10強くなって生き返って来たら、こっちは20成長すれば良いみたいな感じ。
これはヨハンお兄ちゃんだから出来る超荒業です。
まず常人はここまで辿り着けもしない。
ナス……いや、大統領の命令が無かったらば、二人は大気圏を突き抜けて宇宙で戦い続けていたと思う。
ゲオルグはヨハンにお帰りのキスぐらいくれてやっても良い。
今回はそのくらいの働きをした。
で、【ディープ・ダイブ】は無事【】に進化ました。
フリスちゃん様が大喜びです。
開発者にとって、偶然の果実程嬉しい物は無いからな。
レナはある意味、現代社会を破壊出来るだけの力を手に入れてしまった。
ラロシェルやミューゼにもそういう力があるけど、AIの強みは全く疲労しない事です。
その気になれば24時間365日フル稼働で、インターネットそのものを破壊出来ます。
更に自分の分身をどこまでも増やせる。
見方によっては、新手のデジモンかもしれない。
今は成熟期ぐらいから完全体へのなりかけかと。
【セムヤザの仮面】と【ロックハッカー】は最初から超究極体です。
ラロシェルは生き物かどうか自体、怪しくなって来たな……
で、はい。
核……おちてしまいました。
そのお陰で、ミッドウェー島は吹き飛びました。
これでも被害は最小限だと思う。
本当は北海道の南半分が核汚染、そのまま気流とかの影響でエラい事になっていたからね。
トランク大統領はこれを【核実験】という事にして、ロシアから対価を引き出すお積りです。
寧ろ外交的・政治的なチャンスをゲットした形になる。
ただ、実質はアメリカにロシアが核攻撃を行った事になります。
向こうから弱味をプレゼントしてくれたから、超強気なディールしたい放題だ。
ほぼ無人の島一つで、資源引き出し放題カードゲットだぜ!
そしてヘイリーの平手打ちが、エレナの綺麗なお顔に炸裂しました。
彼の人間力の高さが、もう某金太郎並みなんだよ。
今の今まで、これを誰もやらなかったのが問題だった。
マルファはなんだかんだ言って、彼女を甘やかしていたからな……
彼女がしっかりエレナをハンドリングしてる、って【あの男】は思うじゃん……?
実際は一緒になって暴走してんだよ。堪らねぇぜ。
ただ、マルファみたいな女を司令官に選んでしまった、【あの男】の自業自得だとは思う。
で、反対にアーデルハイド嬢とトランクおじさまの関係性は良好です。
傍から見たらスナックのママにハマってたか、キャバ嬢にハマってるかぐらいの違いしかないんだけども。
……キャバ嬢というよりは風俗嬢に近い感じもする……
ただ、どちらも才能が有り過ぎましたね。
特に後者は貢がれっぷりがハンパじゃない。相手を乗せるのが上手すぎる。
それでも、大統領専属キャバ嬢とはたまげましたね。
そら早々に成り上がるワケだ。しかも速度がアメリカン過ぎるぜ。
ただ、アーデルハイドの本心ではトランクおじさまを好いているかどうか……
これはご想像にお任せします。
彼女は嫌いな相手にも自然な笑顔を作れる人なので。
彼女が笑わない時は、もう腹の中で相手を殺すと決めている。
一つ確実に言えるのは、互いに利用し合っているからこそ成り立っている関係、という事ですね。
次回はレイカ達の話もやりますが、同時にアーデルハイドとその部下達がその本領を発揮します。
ダンジョンや個人戦での描写はありましたが、彼女達の強さは軍事作戦でこそ一番発揮される。
北海道でバルバロッサ作戦だ。
熟成されたナチ達の全力全開狂気が、マルファの部下達と周辺住民達を襲います。
残念ながら、ペロペロハッピーセットはありません。キスセットならあるかもしれない。
そして悪魔達はまだ死神の存在に気付いていない。
魔女ですら頼りにする白い死神が。
地獄への落とし穴があるとすれば、そこだと思う。
彼の方が、ヴェルチカより動くのは早かった。
【オペレーション・レッドハント】に関しては名前から想像して下さい。
一つ言っておくと、ヴェルチカがアーデルハイドを玉座へと押し上げる為に考えた作戦です。
【降下機甲猟兵大隊】の軍事作戦は全てヴェルチカが考え、ヴェルミーナ達とのほぼケンカな会議の末に最終案が出されています。
評決は下されました。
女神フリスちゃん様は現在の状況に大変満足されております。
というワケで今回の後書きは終わりだ!!戦友ッ!!
「面白かった」「次も期待している」「遂に一線を超えてしまった」
「エレナはいざとなるとIQ上がるなぁ」「ヘイリー……」
「なんだかんだまだ少女だなぁ、エレナは」「ヘイリーが自己犠牲の塊過ぎる」
「【アリサ】姉……」「ラロシェル、ホントお前いい加減にしろよ」
「レナ結構泣き虫だなぁ」「でも立ち上がってえらい!」
「戦友ッ!!!」「お兄ちゃんだぞ!!!」「ヤストレブの敬語が凄い違和感ある」
「さらば!!!」
「トランクおじさんある意味スゲェ」「大丈夫か~?この作品……」「ラロシェル完全に敵視されてて草」
「ふうぞ……キャバ嬢アーデルハイド……」「『おじさま』でダメだった」「何時如何なる時もディール」
「不穏すぎる作戦名だ……」「日 本 総 督」「第 二 の ワ シ ン ト ン」
と、どれか1つでも思って頂けたら、ブクマ・評価・感想頂けると励みになります。
宜しくお願い致します。




