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epilogue

白い純白のドレス。

ウエディングドレス。

子供の頃、女の子は皆憧れていた物。

まさか私が着れるなんて、やばいメイクしたばっかなのに泣きそうなんだけどっ!!泣かないように何か考えようっ!!うーん、何かムカついた事・・・咲麻が男つれこんでしけこいてた所を目撃した時の事とか?・・・あームカつく☆はっ倒したい☆ぶっ殺すぞ☆うん良い感じ。一気にシリアス感なくなった!!それもそれでどうかとは思うけど・・・。うん。



「はとりー、出来た?」

「あ、お母さん」



扉から顔を出して聞く私のお母さん。

咲麻の両親はもう亡くなっているみたいだから、私の両親がフルで活動してくれた。マジありがと!!お母さん、お父さんっ!!あと咲麻っ!!

私だけなんかぼーっとしてたよ。してたら終わってたよっ!!咲麻っ!!ちょっと私に相談しろっ!!って思った。普通に思った。



「うん、なかなか似合ってるじゃない。流石はとりの旦那さんになる男ね、しかもイケメン」

「いいでしょー」

「うん、いいわね、本当に・・・」



私のお母さんは、お父さんと昔何かあったのか明後日の向こうを見る目が据わっていた。え、マジで何があった?



「お、お母さん?」

「ん?なあに?」

「お父さんと何かあったの?」

「うふふふ、あの人間の屑は死んだらいいのよ、とか、ほんとは結婚も無理やりだしね、とか、つーかデキ婚だし、とか、マジではっ倒したい。とか思ってないから」



初耳何ですけどっ!!え?何?私って出来ちゃった的な存在だったの?!・・・まあお母さんのあの異常なお父さん嫌いは見て分かるけど・・・お父さんはお父さんでお母さん大好き過ぎて怖いけど・・・私、お父さんに邪魔って言われたし、そのあとお母さんがお父さんぶっ飛ばしてたけど・・・。昔、何があった?!



「あそぎ遅い、迎えに来たよー。へぶしっ!!」

「死ね、てかはとりの晴れ舞台見にこいよ、何で私を迎えに来るんだよ」

「え、いや、むしろはとりよりあそぎのドレス姿見た・・・っちょ、殴らないでっ!!興奮するからっ!!」

「キモい、死ねっ!!」

「・・・・・・・お母さん、お父さん」



お父さん、普通に嫌われてる。

顔はイケメンなのにね、てかモテすぎてストーカー出来て母さん殺されそうになってた位イケメンなのにね。なんだろ、この残念感。

性格普通にキモい。マジでキモい。

てか、私これから式始まるんだよね?え、何このいつもと同じパターン。

もう、この人たち置いて行って良いかな。



「お母さん、お父さん、そろそろ式始まるんだけど・・・」

「え?ああ、そうね。ごめんなさい、忘れてたわ、おらっ!!立てよっ!!」

「っちょ、いたっ!!あそぎ最高っ!!もっとしてっ!!」

「キモい、死ね、早く立てよ、離婚すんぞ」

「ごめんなさい、それだけは止めて下さい」

「じゃあ立て」

「はい」



お母さんって偉大だよね☆

私お母さんみたいにはなれないよ・・・。



「おめでと、はとり・・・幸せにね」

「お母さん・・・」

「はとり、おめでとう。これであそぎといちゃいちゃ出来・・・ません、サビシイシイヨ」

「・・・・・」



お母さん何でこの人と結婚したんだろう。



「・・・はとり、最初で最後の特別サービス、お父さんがエスコートしてあげる」



やっぱりイケメンって何してもイケメンだよね。

さっきまでのは幻だったんじゃないかってぐらい爽やかに笑うお父さんに少しどん引きしながら、私はどうしたらいいか分からなくて、お母さんに視線を向ける。

お母さんはそんなお父さんに少し笑って、はとり、と私の背中を優しく押した。



「早く行って来なさい、咲麻くんが待ってるわよ」

「・・・うんっ」



私はお父さんの腕に手を添えて式場に向かった。









「・・・ほんと、バカなんだから。はっきりはとりに寂しいって言えばいいのに・・・そういうのほんとヘタよね。あの人」



  ☆☆☆






いっぱいの人たちが見守る中私は赤い道をお父さんと進む。少しお父さんの腕が震えてて、どうしたんだろうって思ったら、涙を静かに流していて、今までお父さんのこんな表情見た事がなくて、少しびっくりしたけど・・・嬉しくて、私まで泣きそうになって、お父さんの腕をぎゅって強く握った。

咲麻はすでにいて、私の事を待っていた。



「咲麻」



声は出さずに口だけで名前を呼んでみたら、嬉しそうに私に微笑んだ。



「はとり」



咲麻が私の名前を呼んだ。私も嬉しくて咲麻に笑顔を向ける。



なんだか本当に幸せ。






  ☆☆☆






「はとりちゃんおめでとー!!」

「咲麻、お前良かったな」



無事式は終わり、ほっとしていると咲麻のお友達な2人が私たちのそばにやって来た。輝喜くんは大好きだから嬉しかったけど、ちょっと、ねえ?この女の敵な咲麻とおホモ逹の謙悟とか何とかって言う奴にはまだ、うーん・・・輝喜くんだけでいいんで、チェンジっ。って思ってしまった。

悪気はない。

てか普通だよね?

旦那とやってた男に結婚式で会うとか、嫌だよね?!



「謙悟ーありがと。輝喜黙れ」

「お前が結婚するとはな、まあ、良いんじゃね」

「ははっ、・・・謙悟もそろそろ身固めろよ、お前の彼女すぐ浮気するらしいじゃん」

「まあな、あー、俺もそうすっかな、結婚かー」

「え、俺の黙れって普通にスルー?てか謙悟も結婚すんのっ?!」

「ははっ、輝喜だまれ」

「咲麻ーーーっ!!」



3人の仲良さげな会話を聞きながら、ぼーっとしていたら、天敵の謙悟とか何とかいう奴が、私に話しかけてきた。



「はとりちゃんおめでと、あいつあんなんだけど、本当にいいやつだから・・・俺が言うのもおかしいけど、」

「・・・は、あ」

「はとりちゃんなら大丈夫だと思うし、あんな痴態見まくっての結婚だもんね。問題ないか」

「・・・・・」



え、何これ、褒められてんの?貶されてんの?どっち?!



「まあ、おめでと。咲麻とお幸せに」



そう言って、そっと綺麗に結っている私の髪を撫でた。

え、う、わー。何これ。ちょーイケメンなんですけどっ!!惚れるっ!!

赤くなる頬を両手で押さえていると、グイっと後に引っ張られる。ぐえっ!!



「なーに、俺の奥さん早速たぶらかしてんの?」

「さ、咲麻?」

「俺のはとりなんだから、手出すな」

「~~~~~っ!!」



うがーっ!!もう大好きっ!!超好きっ!!愛してるっ!!

私こんなに幸せになるなんて思ってなかったっ!!



「咲麻っ」

「・・・何?」

「大好きっ!!」

「・・・俺も」



私と咲麻の間でリップ音が鳴った。



「うーわ、見せつけられた」

「ひゅー!!いーな、俺も結婚したいー」

「輝喜だまれ」

「謙悟もっ?!」










隣の部屋から聞こえる喘ぎ声。薄い壁から聞こえるベッドの軋む音。もう、何をしているか完璧に分かる。

だが、言いたい事がある。隣の部屋にいるのは、私の彼氏と、その彼氏のお友達なのだ。

ここで、気付いた人もいるだろう。そう!私の彼氏はホモだったっ!!

付き合ってもう一年になるが、ありえない。

ぶっちゃけ別れたいが、別れられない理由がある。一つ目は、私とあのホモやろーと共同で一緒のアパートに住んでいるから、ここを出て行ったら私は住む家がなくなる。てか、おホモさんのせいで、私がこの部屋を出ていくとかマジない。ありえない。二つ目、ホモやろーがイケメンだからだ。ぶっちゃけ私はメン食いだ。悪い?好きなんだからしょうがないじゃんっ!!普通イケメンがいいでしょーがっ!!なのに何でホモなの?ホモとかマジないし。てか、何でいっつも替わり替わり違う人なの?何で皆イケメンなわけ?しかも、いちいち睨むな、イケメンに睨まれるとか私の心ズタボロだからっ!!

今日も12時回るのかな・・・。最近の悩みは不眠症だ。泣きたい。

毎日毎日飽きもせずアンアン、アンアン・・ビッチすぎんだよっ!!私とはした事ないくせに、いやその時点で気付けばよかった。私もよく彼氏が変わるが絶対に一周間以内にすることはしていた。うん。おかしかったんだ。何でまだ付き合ってんだろ・・・。そりゃあいつの顔面は今までに見た事ないほどイケメンだけどさ。ホモだよ?おホモさんじゃん、さっさと別れて、彼氏作ってそっちの家に入り浸った方がよくね?とか、思った時もあったよ。でもね、でもねっ!!くやしーじゃん!!何かなめられてる気がするし、何で付き合った?!ってなるし、一番は復讐したいじゃんっ!!悔しいし!!何であんな奴、しかも男っ!!私だって結構男子に人気なんだよっ?!!後腐れない感じの関係ばっかだったけど、って、あれ?そういえばあのホモと付き合いだしてから全然そういう類のお誘いないな・・・何で?あー、もう余計ムカつくっ!!イケメンばっか家くんのに、私の事眼中にないみたいな顔するし!!

一番ムカついて、殺したろかっ!!って思ったのは、私がバイトから帰ってきて、本気で疲れてしんどかったのに、玄関開けたら濡れ場だった時だよっ!!もう男のシンボル毟りとったろかっ!!っておもったっつーのっ!!

今日も今日とて、喘ぎ声が聞こえ、壁が薄いっつーのに大声で叫びやがってっ!!しかも、私の彼氏が女側かよっ!!もう私のプライドズタボロだっつーのっ!!

明日までにレポート完成させなきゃいけないのに・・・パソコンを打つ手が少し震える。怒りでねっ!!



「あー、もう決めた、今決めた、絶対に復讐してやるっ!!」



私と同じ心境になればいいんだっ!!対抗してやんよっ!!私も、男捕まえてアンアン言ってやろーじゃんかっ!!大声でっ!!

待ってろよ、ホモやろー!!

私なんかもっと過激なプレイして朝まで喘いでやるっつーのっ!!

そんで、別れてやるっ!!お前なんかどうでもいー位のイケメン見つけて出て行ってやるっ!!



「ぜってー、許さん。ぶちのめしてやる」



そうと決まれば行動は早かった。早速友達にメールして合コンを取り付けてもらう。明日も明後日もその次の日も合コンじゃー!!待っててイケメンっ!!それに最近・・てか、あいつと付き合ってからご無沙汰だったエッチも毎日してやるっ!!女子力復活させてやるっ!!これからはこんな惨めな思いしないっつーのっ!!見返せるようになったらこの部屋で喘いでやる!!隣のクソな喘ぎ声なんざどーでもいー位になっ!!そうと決まればさっさとレポート終わらして久しぶりにお友達な男子とエッチしよーっと、久しぶりだから感覚鈍ってないか心配だわー。よっし、これからは男を漁って漁って漁りまくってやるっ!!ぜってーあいつを超えたビッチになってやるっ!!





って思ってた私の未来はこんなにも幸せでしたっ!!





やっと終わりましたー\(^o^)/


最初考えていた終わり方と、全然違うんで最初っから読み直してみたら違和感だらけで吐きそうになりましたが、無事最終話かけてよかったです☆


何か質問などがありましたらどうぞ!!

答えられないものもあるかも知れませんがっ!!どうぞっ!!


あと、皆様に質問なんですが、このあと書こうと思っている小説で、はとり過去編(ドシリアス&地味にGL&はとりと咲麻何気バッドエンド)とはとりのお母さんとお父さんの馴れ初め、どちらが読みたいでしょうか?

どっちも、でもかまいませんっ!!泣いて咽び喜びますんでっ!!


あ、誰もコメントこなかったら、来た風に装って書きます☆

悲しいですね(@_@;)


皆様っ!!感想お願いしますっ!!



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