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異世界住人譚~ショートショート集~  作者: nireron


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聖剣は、俺じゃなくて隣の少女に輝いた

聖剣の試練に、俺は三回挑んだ。


一回目、剣は動かなかった。

二回目、剣は静かだった。

三回目、剣は俺を弾き飛ばした。


見物人が笑った。

神殿の司祭が「縁がなかったのです」と穏やかに言った。


悔しくて、翌日また神殿に来た。


そこに一人の少女がいた。

旅の途中で迷い込んだ、と言っていた。


「あの剣、抜いてみてもいいですか?」


司祭が苦笑した。

「どうぞ、お試しください」


少女が柄に触れた瞬間、剣が光った。


青白い光が神殿中に広がった。

少女は驚いて手を離した。

だが剣は、少女の手を追うように浮き上がった。


「嫌です。私には似合わない」


「なぜ」と俺は思わず聞いた。


少女は困った顔をした。

「私、平和が好きなんです。剣なんて、持ちたくない」


俺は笑ってしまった。


聖剣に選ばれた者が、剣を嫌いだった。


俺はその日から少女の護衛になった。

彼女が聖剣を使わなくて済むように、俺が前に立つことにした。


それが俺の使命だと、今は思っている。

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