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ゴミスキルだと捨てられた少女たち、実は最強の生活能力スキルだったので気楽なスローライフ冒険旅を満喫する  作者: 鳥助


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4.初めての一緒の食事

「ほほう、これがキャンピングカーか! ゆったり過ごせていいではないか! ゴロゴロ出来て、快適じゃぞ!」


 サリサが床に敷いていた絨毯の上でゴロゴロと転がる。この子、全く警戒をしていない……。それは、それで大丈夫?


「捨てられてどうしようかと思いましたが、キャンピングカーのお陰でなんとかなりそうです」


「良い場所があるのは嬉しいのじゃが、わらわはお腹が減ったぞ!」


「じゃあ、ここからは私の出番だね」


 サリサに言われて気づいたけれど、私もお腹が減った。早速、ネットショッピングで食材を取り寄せて料理をしよう。


 ソファーから立ち上がると、キッチンへと向かう。そこには見慣れた家電製品や調理器具が並んでいる。


「へぇ、ティナのキャンピングカーは凄いね。なんでも揃っているよ!」


「メルは使い方が分かるのですか?」


「そりゃあね。だって、キャンピングカーが分かる世界にいたことがあるから」


「世界にいたことがある?」


「まぁ、そんなことはどうでもいいじゃない。さて、私のネットショッピングの力を見せよう」


 そう言って、画面を出す。


「なんじゃ、なんじゃ! なんか出てきたぞ!」


「この画面を操作して、お金を使って商品を取り寄せるんだよ」


「そんなことが可能なんですか!? メルの力も凄いですね……」


 私はしまってあった袋からお金を取り出して、画面に入金する。それから、商品を見ていく。


 さて、三人揃っての初めての食事は何がいいかな……。子供が好きそうな物って言えば、オムライス!


 早速、材料をタップして、決定ボタンを押した。すると、目の前の台所の上が光り、そこから食材が出てきた。


「なん、じゃと……。なんか出てきたぞ!」


「わぁ……魔法みたいですね!」


「これがネットショッピングの力だよ。じゃあ、料理をしていくね」


 そう言って、手に取ったのはお米。炊飯器の器にお米を入れて、蛇口から水を入れる。


「へぇ、本当に水が出てきた! どこに繋がっているんだろうね」


「えっと……感覚なんですけど、魔力で補っているみたいです」


「魔法で水を出すようなものか。たしかに、このキャンピングカーは強い魔力を感じる。きっと、魔力で色々と補っているんじゃろう」


 なるほど、キャンピングカーの動力源などは魔力なんだ。だったら、気兼ねなく使えるね。


 お米を研いで、三十分浸からせる。その後に炊飯器に戻して、炊いていく。その間に新鮮な野菜を切り、皿に盛ってドレッシングをかければ、サラダの完成。


 オムライスの具材の玉ねぎと鶏肉を切り、バターを入れて塩胡椒を振りかけてフライパンで炒めていく。火が通ったらケチャップを入れて混ぜ合わせる。


 その時、炊飯器が鳴った。ジャストタイミング! すぐにご飯をフライパンに入れて、お米が色づくまで混ぜ合わせた。


 楕円形の器に出来たチキンライスを詰めて、形を作る。それを皿の上にひっくり返せば、いい形をしたチキンライスの完成。


 最後に卵だ。卵を割って、その中に牛乳を入れる。良くかき混ぜた後にバターを溶かしたフライパンの中に入れる。


 手早く混ぜ合わせ、外側が固まったところでまとめる。すると、楕円形のオムレツが出来た。それを崩さないように、そっとチキンライスの上に乗せる。


「二人とも、出来たよー!」


 そう言って、席で待っていた二人の前にオムライスとサラダを置く。


「わぁ! 初めて見る料理です!」


「なんか、面白い形の料理じゃな……」


「この卵にナイフを入れると……」


 スッとナイフを入れると、オムレツが綺麗に割れて、中から半熟の卵が解れてチキンライスを包み込む。


「な、なんですか……これ! すっごく、食欲をそそります!」


「なんと! 面白い仕掛けじゃ!」


「そうでしょ? じゃあ、このケチャップをかけて食べて」


 私がケチャップを渡すと二人は自分のオムライスに思い思いにケチャップをかけた。そして――。


「「「いただきます!」」」


 スプーンで解して一口。半熟の卵に包まれた、チキンライスが口いっぱいに広がる。ケチャップの酸味と甘味、とろとろの卵の感触。


「美味しい! 美味しいです! 卵がトロトロでフワフワで、ずっと食べていたいです!」


「なんじゃ、これは! めちゃくちゃ、美味いではないか! この味……未知なのに美味い!」


「気に入ってくれた?」


「はい!」


「うむ!」


 どうやら、上手くいったようだ。二人が夢中で食べ進めていくと、皿はあっという間に空になった。


「ふぅ……ごちそうさまでした。家を出て、こんなに美味しい食事を取れるとは思ってもみませんでした」


「全く、その通りじゃ。メルの料理は最高じゃな!」


「えへへ、褒めてくれてありがとう」


「なんか、体に力が沸いてきません?」


「おぬしもそう思っておったか! わらわもそう思っていたのじゃ!」


「言われてみると……」


 確かに。食事をしただけなのに力が沸いてくる。なんか、成長したような感覚だ。


 何か、確認出来るものがあればいいんだけど……。


「おぉっ!? な、なんじゃ!? ものすごい経験値が入っとるぞ!」


 その時、サリサが大声を上げた。サリサの前には透明なボードが浮いているのが見える。


「えっと、サリサ……。それってなんですか?」


「これはステータス画面じゃ! お主たちも開けるはずじゃぞ!」


 ステータス画面! そうか、そういうものもあったんだ!


 私とティナは顔を見合わせて頷くと、ステータス画面を開いた。すると、そこには私の情報が色々と載っていた。


「へぇ……これがステータス画面なんですか。色々な数字が載ってますね……。あっ、スキルの欄にちゃんとキャンピングカーって書いてあります!」


「能力値を数値にしたり、文字にしたりする画面か。私のスキルの欄は……」


 視線をずらして、スキルの欄を見る。そこには『ネットショッピング』と――。


「えっ? 『転生者の料理技術』?」


 なんか、知らんスキルが生まれている! どういうこと!?

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