第19話 選ばれなかった私
選ばれなかった未来は、最初から存在しなかったのでしょうか。
事故に遭った自分。
誰にも助けを求められなかった自分。
生きることを諦めた自分。
今ここにいる人が本物なら、そこへたどり着かなかった自分たちは、どこへ行けばよいのでしょう。
『本物を選んだなら』
澪の影が、大きく口を開いた。
『選ばれなかった私は、どうすればいいの?』
地面が黒く裂ける。
影から伸びた両手が、澪の足首を掴んだ。
「離して!」
澪が地面へ手をつく。
透真はすぐに腕を掴んだ。
「手を離さないでください!」
「離さない!」
黒い亀裂が広がる。
朝の山道が、闇へ飲み込まれていく。
澪の膝。
腰。
肩。
体が少しずつ影へ沈む。
透真は両腕に力を込めた。
だが、引き上げようとするほど、影の力が強くなる。
『その子を選んだ』
影の中から、澪と同じ声が聞こえる。
『私は選ばなかった』
「あなたを消そうとしたわけではありません!」
『嘘』
「本物の澪さんを捜しただけです!」
『本物』
影が笑う。
『それなら私は偽物?』
透真は答えられなかった。
影の澪は呼名女が作った複製ではない。
未来の幽霊。
澪が死んだかもしれない可能性の一つ。
実際には起きなかった死。
選ばれなかった未来。
それでも、彼女には澪の記憶がある。
後悔がある。
感情がある。
そして、透真へ届けたい言葉がある。
「音無くん!」
生きている澪の指が滑る。
透真は手首を掴み直した。
「絶対に離しません!」
『また選ぶの?』
影の澪が問いかける。
『生きている私を助けて』
『死んだ私は見捨てる』
「違います!」
『何が違うの』
「どちらも話を聞きます!」
『聞くだけ?』
透真は一瞬、言葉に詰まった。
死者へ「聞く」と約束する。
だが、聞いたあとに願いを叶えられるとは限らない。
生き返らせることも。
過去を変えることも。
存在を残すこともできない。
『あなたはいつもそう』
影の中で、澪の顔が浮かび上がる。
制服。
黒い糸が巻かれた首。
未来の幽霊として最初に現れた姿。
『聞きます』
『届けます』
『でも最後には、生きている人を選ぶ』
「はい」
透真は認めた。
影の澪が黙る。
「僕は、生きている人を助けます」
『やっぱり』
「でも、死者をいなかったことにはしません」
『同じだよ』
「違います」
『私を助けないなら同じ』
「助けるという意味が違うんです!」
透真の声が山道へ響いた。
地下の少女と分けた声。
一人のものではない声。
「あなたを生者の代わりにはできません」
『なら、消えろって?』
「消えてほしいとも思っていません」
『じゃあ、どうしろっていうの!』
影が大きく揺れる。
黒い手が透真の腕にも絡みついた。
冷気が皮膚から入り込み、胸へ達する。
透真の視界が暗くなる。
「音無くん!」
澪の声が遠ざかる。
「駄目! こっちにいて!」
透真は澪の手を握ったまま、影の中へ引きずり込まれた。
◇
落ちた場所には、空がなかった。
地面も。
壁も。
光もない。
ただ、何人もの澪が立っていた。
首を吊った澪。
水に沈んだ澪。
車にはねられた澪。
高い場所から落ちた澪。
炎に包まれた澪。
老いる前に病室で息を止めた澪。
幼い姿のまま泣いている澪。
すべて、実現しなかった死の可能性。
「ここは……」
『選ばれなかった場所』
影の澪が答える。
今度は姿がはっきり見えた。
首に黒い糸。
制服の胸元に血。
透真が最初に見た未来の幽霊だ。
『呼名女が作った死の候補は、決まらなかったら捨てられる』
「消えないんですか」
『消えるまで待つ』
「どのくらい?」
『誰にも思い出されなくなるまで』
周囲の澪たちが、透真を見る。
『私も死ねた』
『私だったかもしれない』
『私を選んでほしかった』
『死ねば終わったのに』
声が重なる。
「澪さんは、死にたいと思ったことがある」
影の澪が微笑む。
『知ってるでしょう?』
「夏祭りの記憶で見ました」
『琴音が死んだあと』
暗闇に歩道橋が現れる。
夜。
車の光。
手すりの前に立つ澪。
まだ高校一年生。
下を走る車を見つめている。
『あと少し前へ出れば』
『全部終わると思った』
「でも、飛び降りなかった」
『怖かったから』
「生きたかったからです」
『違う』
影の澪の声が強くなる。
『死ぬ勇気もなかっただけ』
「同じ言葉を呼名女も使います」
『私は澪だよ』
「澪さんの一部です」
『一部だから、捨ててもいい?』
「そうは言っていません」
『生きたい私だけが本物』
『死にたかった私は偽物』
「違います」
透真は影の澪へ一歩近づいた。
周囲の未来たちがざわめく。
「生きている澪さんの中には、あなたもいます」
影の澪が眉を寄せる。
『私はここにいる』
「死にたいと思った記憶」
「琴音さんへの後悔」
「自分を許せない気持ち」
「それは消えていません」
『でも、あの子は笑ってる』
「笑うことと、苦しみがなくなることは同じではありません」
透真は澪の笑顔を思い出す。
明るい。
行動力がある。
怖くても前へ進む。
しかし、その奥には言えなかった後悔がある。
誰にも見せず、二年間抱えてきた傷。
「生きている澪さんは、あなたを捨てたんじゃない」
『じゃあ、どうして私を見ないの』
「怖いからです」
『何が?』
「自分が本当に死を選んでいたかもしれないことが」
影の澪の表情が揺れる。
「自分の中に、今も死にたい気持ちが残っているかもしれないことが」
『そんなの、本人に聞かないと分からない』
「では、一緒に聞きましょう」
『どうやって?』
透真は手のひらを差し出した。
とん。
とん。
とん、とん。
ここにいる。
暗闇の向こう。
かすかな振動が返ってくる。
とん。
とん。
とん、とん。
生きている澪。
影の外から、透真を呼んでいる。
「つながっています」
『私にも届く?』
「触れてください」
影の澪が恐る恐る、透真の手へ指を置く。
冷たい。
透真はもう一度合図を送る。
とん。
とん。
とん、とん。
振動が透真の体を通り、影の澪へ届く。
彼女の目が大きく開く。
『聞こえた』
「返事をしてください」
『何て?』
「自分で決めてください」
影の澪は手のひらを見つめた。
決められた合図を真似れば、呼名女と同じになる。
透真が期待する答えを返せば、生きている澪の偽物になる。
影の澪は少し考えたあと、透真の手を強く握った。
一回。
次に、爪で小さな円を描く。
最後に、指を二度弾く。
決められていない音。
彼女が今、自分で作った返事。
「届けます」
透真は目を閉じた。
振動に含まれる想いを聞く。
言葉ではない。
それでも、意味が伝わってくる。
――私を怖がらないで。
――忘れないで。
――なかったことにしないで。
「分かりました」
透真は影の向こうへ呼びかける。
「聞こえていますか!」
生きている澪の声が返る。
『聞こえてる!』
「あなたの中にいる人が、伝えたいことがあります!」
『誰?』
影の澪が透真の手を握る力を強める。
「死にたいと思った、あなたです」
暗闇が静かになった。
外から返事はない。
「話したくないなら、無理には」
『いるんだね』
生きている澪の声。
『まだ、私の中に』
「はい」
『何て言ってる?』
透真は影の澪を見る。
少女が頷く。
「私を怖がらないで」
「忘れないで」
「死にたいと思ったことを、なかったことにしないで」
長い沈黙。
周囲にいる無数の未来の澪たちも、耳を澄ませている。
やがて、生きている澪が答えた。
『怖いよ』
影の澪の肩が揺れる。
『今でも、ときどき思うから』
透真は息を止めた。
『死にたいって、はっきりじゃない』
『全部やめたい』
『何も考えたくない』
『いなくなったら楽かもしれない』
影の澪の目から涙が落ちる。
『でも、そんなこと考える自分が嫌だった』
『琴音に申し訳ないと思った』
『生きたかった琴音が死んで』
『私が消えたいなんて思うのは、ずるいって』
「それは違います」
透真は思わず答えた。
外の澪が少し笑う。
『音無くんは、すぐ否定するね』
「すみません」
『でも、ありがとう』
澪の声が続く。
『怖くて、見ないようにしてた』
『元気なふりをすれば、なくなると思ってた』
『でも、なくなってなかった』
影の澪が透真の手から指を離す。
『私を認めたら』
生きている澪の声。
『本当に死んじゃいそうで怖かった』
「認めることと、従うことは違います」
『うん』
「死にたいと思った自分がいても、生きることは選べます」
『うん』
「一人で選ばなくてもいい」
透真は言った。
「声にしてください」
「僕でも」
「家族でも」
「信頼できる誰かでも」
「助けを求めてください」
生きている澪は、しばらく答えなかった。
『音無くん』
「はい」
『今、助けてほしい』
透真の胸が強く鳴った。
「はい」
『ここから出たい』
「必ず戻ります」
『一人にしないで』
「しません」
影の澪が静かに笑った。
『届いた』
首に巻かれていた黒い糸が一本ほどける。
『私が言えなかったこと』
「助けてほしい?」
『うん』
影の澪は、生きている自分の代わりに死にたいわけではなかった。
消えたいわけでも。
誰かを引きずり込みたいわけでもない。
ただ、存在を認めてほしかった。
助けを求めたかった。
死へ向かう可能性としてではなく、苦しんでいた自分として。
「戻りましょう」
透真が言う。
『私は戻れない』
「なぜですか」
『未来の幽霊だから』
「澪さんの中へ戻ることは?」
『全部戻ったら、また苦しくなる』
透真は答えを急がなかった。
無理に一つへ戻す。
無理に消す。
どちらも、呼名女が使う方法と同じだ。
「では、ここに残りますか」
『一人で?』
「いいえ」
透真は周囲を見る。
首を吊った澪。
水に沈んだ澪。
事故に遭った澪。
無数の選ばれなかった未来。
「あなたたちは、一人ずつ違います」
『全部、澪だよ』
「でも、死に方も、感じていることも違う」
『名前は?』
「今すぐ決める必要はありません」
影の澪が少し笑う。
『またそれ』
「アサとヨルも、自分で名前を選びました」
『私たちも選べる?』
「はい」
『消えずに?』
「残り方を探します」
『約束?』
透真は一瞬迷った。
できるか分からない約束をしてよいのか。
それでも。
「探すことは約束します」
『助けるとは言わないんだ』
「できないことを言うのは、あなたのためになりません」
『正直すぎる』
「よく言われます」
影の澪は手を伸ばし、透真の胸を軽く押した。
『じゃあ、今は帰って』
「あなたは?」
『影に戻る』
「澪さんの?」
『今度は隠れない』
影の澪は透真へ背を向ける。
『あの子が苦しくなったら、私がいるって分かるようにする』
「どうやって?」
『心臓を二回鳴らす』
どくん。
どくん。
澪の影から聞こえた、二つ目の心音。
『そのときは、声をかけて』
「名前を呼んでも?」
『私にはまだ名前がない』
影の澪は振り返った。
『だから、影にいる子って呼んで』
「分かりました」
『変な呼び方』
「自分で決めたのでは?」
『仮の名前』
「名前を決めるのは難しいそうです」
『地下の子も言ってた?』
「はい」
『じゃあ、一緒に考える』
暗闇に光の亀裂が走った。
影の澪と、無数の未来たちの姿が遠ざかる。
『透真』
影の澪が初めて、透真の名前を呼んだ。
透真は身構える。
呼名女は現れない。
『ありがとう』
その言葉とともに、透真は光の中へ押し出された。
◇
朝の山道。
透真は地面へ倒れ込んだ。
「音無くん!」
澪がすぐに抱き起こす。
「大丈夫?」
「はい」
「どこに行ってたの?」
「あなたの影の中です」
「変なところに入らないで」
「僕が好きで入ったわけではありません」
「それでも帰ってきた」
「約束しましたから」
澪の目に涙が浮かぶ。
「私の声、聞こえた?」
「全部」
「恥ずかしい」
「言わないほうがよかったですか」
「違う」
澪は首を横に振った。
「聞いてくれてよかった」
透真は澪の影を見る。
普通の影。
黒い手も。
脈打つ胸も見えない。
「影の中にいたあなたと話しました」
「もう一人の私?」
「死にたいと思った気持ちから生まれた未来です」
「消えた?」
「いいえ」
澪の顔がわずかに強張る。
「怖いですか」
「少し」
「怖がらないでほしいと言っていました」
「難しいね」
「はい」
「でも、やってみる」
澪は自分の影へ向かってしゃがむ。
朝日を受けた影へ手を置く。
「聞こえる?」
返事はない。
「私、あなたを消そうとしてた」
風が木々を揺らす。
「元気にしていれば、いなくなると思ってた」
影の胸の位置から、心音が聞こえた。
どくん。
少し間を空けて。
どくん。
二回。
澪にも感じたらしい。
手を胸へ当てる。
「いるんだ」
影の指が、澪の指へ重なる。
黒いだけの輪郭。
それでも、触れているように見えた。
「今度、苦しくなったら」
澪は言った。
「一人で死に方を考えないで」
影が小さく揺れる。
「一緒に、生きる方法を考えよう」
影の中で、少女が笑ったような気がした。
◇
山を下りた頃には、午前七時を過ぎていた。
透真と澪は、音無家へ戻った。
誠一は居間で待っていた。
一晩中眠っていないらしく、目の下に濃い影がある。
「どこへ行っていた」
「山です」
「見れば分かる」
透真と澪の制服には、泥と草がついている。
「死者の祭列を追いました」
「どうして、そういうものを簡単に追う」
「簡単ではありませんでした」
「そういう意味じゃない!」
誠一の怒鳴り声が、部屋へ響いた。
透真は黙る。
以前なら、父は話を聞かずに否定していると思っただろう。
今は違う。
息子が戻らないあいだ、父はまた十三年前と同じ時間を過ごしていた。
助けに行けない。
どこにいるか分からない。
電話の声を信じることもできない。
「父さん」
「何だ」
「心配をかけました」
誠一の表情が止まる。
「すみません」
「謝ればいいと思うな」
「思っていません」
「だったら」
「十年前の夏祭りのことも、謝ります」
誠一が息を止めた。
「覚えていたのか」
「思い出しました」
「忘れていてよかった」
「僕は、父さんを嘘つきと言った」
「子どもだった」
「母さんを置いて逃げたとも」
「事実だ」
「違います」
誠一が透真を見る。
「母さんは言っていました」
「何を」
「お父さんの手を離さないで」
誠一の目が大きく開く。
「祭囃子で聞こえなかったけど、母さんは僕を呼んでいなかった」
透真は続ける。
「父さんと帰るように言っていた」
誠一の唇が震える。
「小夜子が?」
「はい」
「本当に?」
「今度は、言葉だけではありません」
手の動き。
母が選んだ行動。
何度思い返しても、透真を死者の側へ呼ぶものではなかった。
「父さんは正しかった」
「違う」
誠一は首を横に振る。
「正しくはない」
「でも」
「俺は、お前に何も説明しなかった」
誠一は両手を握る。
「見えるものを否定した」
「聞こえる声を無視しろと言った」
「母親を忘れろと」
「忘れろとは言われていません」
「同じだ」
父は息子を守ろうとしていた。
だが、守るために真実を隠し、透真を一人にした。
「俺も謝る」
「父さんが?」
「不満か」
「驚いただけです」
「十三年前のことを、全部話す」
誠一の言葉に、透真と澪が顔を上げる。
「全部?」
「ああ」
「御影冬子さんのことも?」
名前を口にした瞬間。
居間の電話が鳴った。
ぴりりり。
三人が動きを止める。
発信者表示はない。
時刻は午前七時十三分。
誠一が電話を見る。
「今、名前を呼んだから?」
「神社の外でも、まだ影響が残っているのかもしれません」
電話は三回鳴った。
ぴりりり。
一回。
ぴりりり。
二回。
ぴりりり。
三回。
切れる。
留守番電話の再生ランプが点灯した。
誠一はすぐには触れない。
「どうしますか」
澪が尋ねる。
透真は耳を澄ませた。
録音機の中から、呼名女の声は聞こえない。
代わりに、古い祭り歌。
御影冬子が教えた、郷土資料館に残る歌と似た旋律。
「再生してください」
誠一がボタンを押す。
ざあああ。
雑音。
古い男の声が流れた。
『この録音を聞いている方へ』
知らない声。
『呼び子の名前を捜してはいけません』
透真は木札を取り出した。
呼び子。
『名前が見つかれば、あの子は解放されます』
「それなら、なぜ捜してはいけないんですか」
録音は透真の質問へ答えるように続いた。
『しかし同時に』
『音返神社に封じられた、最初の呼名放送が完成します』
澪が木札を見る。
「名前が見つからないから、放送が途中で止まってる?」
「その可能性があります」
『どうか、郷土資料館へ来ないでください』
男の声が震える。
『祭り歌を聞かないでください』
『歌詞の最初の音を、つなげてはいけません』
その背後で、少女が歌っている。
名前を持たなかった呼び子。
透真と声を分けた少女。
歌詞は雑音で聞き取れない。
しかし、旋律の最後。
少女ははっきりと歌った。
『私の名前を見つけて』
老人の声が叫ぶ。
『違う! それはあの子じゃない!』
録音の中で何かが倒れる。
少女の声が、呼名女の声へ変わった。
『本日、閉館後の郷土資料館へお越しになる方のお名前をお知らせします』
澪が身構える。
『音無透真さん』
次。
『早坂澪さん』
最後。
『音無誠一さん』
父の名前。
三人目。
録音が途切れる。
居間の壁掛け時計が止まった。
午前七時十三分。
窓の外が突然暗くなる。
朝だったはずの空が、夜へ変わる。
食卓の上に、三枚の入館券が現れた。
夕名町郷土資料館。
本日。
入館時刻、午後十一時十三分。
退館時刻の欄には、黒い文字が印字されている。
死亡確認後。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
影の澪は、単なる偽物ではありませんでした。
澪が死を選んでいたかもしれない未来。
そして、生きている澪が見ないようにしてきた「消えたい」という気持ちそのものです。
澪はその存在を消すのではなく、自分の一部として認め、苦しくなったときには一人で抱え込まないことを約束しました。
一方、透真の父・誠一も、十三年前の出来事をすべて話す決意をします。
しかし、呼び子の名前へつながる郷土資料館から、三人分の入館券が届きました。
第20話「閉館後の歌声」では、透真、澪、誠一が夜の郷土資料館へ入ります。
そこでは、展示されている古い祭具や録音資料が、誰もいない館内で呼び子の歌を奏でていました。
歌詞の頭文字をつなげれば、少女の名前が分かる。
しかし、その中には呼名女が後から加えた、偽物の一節が混ざっています。




