敦賀の海
※この第五章は、『忘れられた王国』第五章と同じ内容です。
『関東の縄文』第四章を執筆している過程で、
『忘れられた王国』の構想が完全にまとまりました。
現在は次作『もう一つの武士の誕生』の執筆に力を注いでいます。
本作を完結させるため、同章の文章をそのまま掲載いたします。
どうかご理解いただければ幸いです。
敦賀の海
森で一泊して、富山にはいると、道がわからなくなったが、金沢に入ると弥生化した集落があって、敦賀の方向を教えてもらった。
海にようやく出たが、まだだった。海沿いを下り、5日目の夕方、舟の見える丘の上で休むことにしたした。
翌朝、よく見ると大きな舟が、上越で見た舟よりも大きな舟が止まっていた。
小さな舟が荷物を降ろしたり、上げたりしていた。
しばらくは上げ下げや丘の様子を見ていたが、小屋のような露店が並んでいる。
荷物がさらに運ばれ、意識している人間の大きさがマチマチなのが分かった。
近くに来ると、分からない言葉が飛びかい、人々が自由に動いていて、笑いもあった。
活気があり、リーダーは二人で街らしき場所で行き交う人には気をつけながら歩くしかなかった。
端から端にたどり着くと、再び歩いて戻ってみて、また行く。
上越とは、大きく活気が違った。
言葉のわかる商人のような者に奈良への道を聞いて、抜けてから林の陰で休むことにしたした。
火を炊いて焚き火をしたが、保存食を食べることが出来た。
暗くなっても、舟の明かりがあって、人々の動きが止まらない。
くたびれて、木に寄りかかり寝てしまった。
翌日は、港の方は、同じように動き始めていた。
なんとも言えず、言われたら街道らしき道を行くと、荷物を運ぶ台車が走っていく。
こんなに人が歩いているのに驚きながら、休み休みしながら奈良へ向かった。
しばらく行くと、また海のような広い湖があった。
歩く人に聞いてみると湖らしい。
これは海じゃないのか。
確かに静かな湖面だった。
またしばらく歩いていくと、田んぼが広がり、青い苗が背の高さぐらいになっていた。
広い田んぼがいくつもある場所に入った。
またしばらく行くと、草刈りをする民に合い、ここは何処だと聞いた。
「ここは、近畿圏の館がある所さ、その先に兵がいて、塀がに囲まれた屋敷がある。そこが近畿圏の館だよ」
分からず歩いていたんだ。
塀で囲まれた所を見るが、高くて中が見えない。
門番の兵も大きく、頑丈な鎧を着ていた。
そこを登ると国見山という所を通ればその先に伊勢があることを聞いて、山を登った。
国見山は、直ぐに頂上か分かった。
頂上というか、そこに宮があって休憩できた。
奈良の方を見下ろすと、青い苗がふさふさと揺れていた。
余りにも広い田んぼが並んでいたので、大きさに感動した。
関東よりは狭いな
と思ったが、権力の強さに圧倒されていた。
風は盆地から吹き上がってくる。




