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関東の縄文  作者: 熊さん
第4章:王権の核
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狩りの成果

狩りの成果



昼過ぎに、狩りのグループが帰ってきた。

ケヤキの民が前回よりも一匹多く狩れて、19匹が狩れたらしい。


広場はわざわざと、騒がしくなった。

小屋の中で、サワは大巫女と話をしていた。


「今回も狩りはうまくいったみたいじゃのぉ」


「大巫女様は、狩りの指導はしないのですか?」


「この狩りは、ケヤキのリーダーが中心で動いている。彼の提案じゃ」


そこへ権現堂の巫女が入ってきた。


「大巫女様、今日も上手くいった。ケヤキの民の竹弓も上手くなってた。リーダーが当てておったよ」


大巫女はニコニコして聞いていた。


サワは、疑問に思ったことを聞いた。


「竹弓って難しいんですか?」


権現堂の巫女が大きな声で


「当たり前じゃ、我らの技術を渡したんじゃからな。精進してた。」


権現堂の巫女は、竹弓の強さを竹の特徴や弓の引きの強さを説明してくれた。


サワはなるほどって、と納得し、共闘の話も聞いた。


「ケヤキのリーダーが、皆でやろうといいだし、上手く言ったんだよ。」


大巫女もフムフムと頷いていた。


サワは、まさに武力ですねと切り返した。


大巫女か答えた。


「武力ではないぞ、共闘は、狩りのための手段じゃ」


サワには、え、でも武力にと言おうとしたが、権現堂の巫女が続けた。


「武力は、獣相手のことには使わん。我らは武力を使ってるのではない。」


サワは、これは考え方が違う事に納得した。


そうだ武力ではないんだ。


そう思った。


冬が続いていたが、北川辺の生活にも慣れてきた。

三殿台の公益の人間が来た時の、三殿台の族長を通して伊勢の大巫女様に、北川辺の生活に慣れて、来年の春にスイデンの手伝いをすること、北川辺や権現堂やケヤキの集落に入ることを伝えてもらう。


サワは順調に進んでいると感じていた。


大巫女の懐の深さや権現堂の巫女の強さなどに馴染んでいた。


春が来て、大巫女の小屋で春の宴の宴会があった。


小屋に権現堂とケヤキの集落が集まった。


大巫女が温度を取って宴が始まった。


サワは共闘の効果よりも馴染んてる皆の姿に感動した。


サワはケヤキの巫女に話しかけた。


「共闘ではどんな役目をされてるんですか?」


初めて会うが、巫女であることに気が緩み、突然の質問をしてしまった。


「ケヤキのリーダーが計画を立てるから、その話を聞いているだけかな」


え、とサワは聞き返した。


「それはどんな役目なのですか?」


ケヤキの巫女は、笑いながら、そんなものだろうと答える。


サワには、この余裕が分からなかった。


曖昧な巫女の姿勢に不安を感じた。


何故、ケヤキの巫女は、他所の集落の中にリーダーが入ることを気にしてないんだろう。

違う集落でも争いが起こらないのが気になった。


春が始まり、サワは大巫女に聞いた。


「ケヤキの巫女に会いにいきたいんですけど、どうすれば良いですか?」


大巫女は、侍女に伝えた。


「サワを丸木舟で、行田に行ってそこから行けばケヤキの大木がある。男に案内して貰えば良い。」


サワは、丸木舟に乗って行田にいき、ケヤキの大木の下の小屋に向かった。


サワはケヤキの大木を見つけて、歩いた。


利根川は、丸木舟を使うと便利で、すぐ着いた。


微高地に上がるとケヤキの大木が見えた。


《あれかな、立派な木だな、、、ここは、川が近くあって、水田も、、、あ、そこに水利を引いて、、、》


サワはつい、水田の耕作のことを考えた。


しかし、ケヤキの巫女に会いに来たんだと思い返した。


微高地から降りると森が広がっていた。


小屋がいくつかあって、子供の声が聞こえる。

小屋を越えてケヤキの木を見つけると、小屋の前で、声をかけた。


「巫女様、サワです。お会いできますか?」


中から出てきたのはリーダーだった。


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