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関東の縄文  作者: 熊さん
第4章:王権の核
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武力の力

武力の力



北川辺の集落では、狩猟や採取、水田の開発が順調で、余裕ができてきた。

すると、こんな肉が食べたい、もっとお米を食べたいなどの要求が出てくる。


要求は差配される。

大巫女のところには持っていかない。


巫女小屋とは別に大きな小屋が作られた。

小屋の頭は族長となり、狩猟は獣を狩る、漁をする、採集の専門家、水田の水利の専門家などがメンバーになった。

大巫女は理解した。

集落のささいな動きは族長たちに任せようとなった。


獣の狩猟は竹弓隊が中心で、それでも罠や動きを見出すものなどが必要で組織は順に作られるようになった。

竹弓の訓練も必然的に行われた。

しかし、指導者がいなかったので、それなりになった。

しかし武力集団の原型が形作られた。


権現堂ではどうだろうか。

権現堂の巫女は、竹弓の名手であり、単独の狩りなら天才的な、存在であった。

権現堂の集落では、巫女の指導が何と言っても最優先となった。

この巫女は新しく生まれた米も大好きであった。

水田の水利や採集を担当するものは巫女の伺いを立てた。

権現堂では、集落全体が武力集団として力をつけていった。


ケヤキの集落ではどうだったろうか。

ケヤキの民は、男がリーダー。女は巫女の指示のもと、元々動いていた。

竹弓を作る、加工の専門家達もそれぞれが、前向きな技術者だったので諍いなどは起きなかった。


新しく水田を作るために集まった人間も、巫女やリーダーの言うことを聞いて、ケヤキの巫女は水利の仕組みを北川辺の水利の管理者から学んでいた。

水田は、人が来たらという形で行われた。


前年から共闘の戦いで、狩りの成果が高くなっていた。


武力を求めたのは狩猟の成果のためかもしれない。


また冬が来たので、シカの群れの狩猟を計画しようとケヤキのリーダーが北川辺と権現堂を訪ねた。


ケヤキの巫女の小屋にも取り、リーダーは話始めた。


「北川辺の親父さんは、大網を被せた後、竹弓を使いたいと言ってきた。そして、その後に網を使って確保するそうだ。権現堂は、同じで、シカの先頭にいる4、5頭を打つそうだ。という事は、先頭と後の間に隙ができるな。」


巫女が理解したように言った。


「北川辺は、分業して戦う。

権現堂は、巫女中心の名手が揃っている。

そして、リーダーは両者の調整役に加えて、猟にも未練が生まれたんだね。」


「そうだな。上手くいくか分からないが、すき間を埋めてみよう。」


共闘の当日朝、北川辺の広間に集合した。


北川辺の親父達や権現堂の巫女達に、再度確認した。場所はもう既に何度も行ってる場所なので、北川辺と権現堂にケヤキの民が一人ずつついた。


ケヤキのリーダーは、シカの群れの後ろから仲間と二人で追い立てた。

ゆっくり、近づくど、シカの群れは川へ向かった。


川沿いの浅い谷へと追い込んでいった。


シカの群れは耳をピクピクさせ、川の水に頭を下げた。


《よし、いまだ。》


巫女の気迫が立ち上がり、竹弓を撃った。


シュ、シュ、シュ


5本の弓が5匹のシカの首筋に刺さった。


シカの後ろから


「網をかけろ」


と、北川辺の親氏の声が聞こえた。

網がかかると、


「伏せろ」と、いう気迫が飛んだ。


竹弓が逃げ惑うシカの群れに前と後から撃たれた。


そして、周りでリーダーやケヤキの民が、横から竹弓を打ち、網をかける。


周りからも


「とったぞ」という声が上がった。、


大網で5匹、後からさらに5匹、前では5匹、ケヤキの民が3匹シカを狩ることが出来た。


全部で18匹だ。

これは、まさに武力の成果となった。


ウォーと言う声が青空に届いた。


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