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関東の縄文  作者: 熊さん
第三章:関東の連帯
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集団戦

集団戦



北川辺の集まりから4日後の朝。

シカ刈りが始まる。

ケヤキの民は、丸木舟を使って北川辺に集結した。


広場に入ると、大巫女が既に来ていた。


権現堂の巫女と弓使いも集まって来た。


大巫女が、焚き火を焚いて祈っている。

いつもの通り、手を伸ばして火に青白い火が突き上げる。


大巫女が宣言する。


「皆の者、権現堂とケヤキ、そして北川辺の勇者による集団戦だ。心してかかれ。」


北川辺や権現堂、ケヤキの民が声を上げた。


まだ日が昇り始めた時間。


ケヤキの民のリーダーは、前に出て、皆に向かって話を始める。


「俺は、シカを追い立てる。こっちは北川辺の網使いについていき、場所を決める。そしてこの若い者が権現堂を地点に導く。よろしいでしょうか。」


皆の反応を見て、リーダーが前に進んでいく。


風は川から吹いている。


しばらく歩いて、リーダーが止まり、ここで別れて位置に着くことを伝える。


皆の声はなく、静かに場所へ向かう。


リーダーは急いで川から離れ、大きく迂回して、シカの群れの川からの反対側に回った。


リーダーは仲間を見た。

大きく息を吸って身をかがめた。


二人は離れて前に進む。


シカに気付かれ、シカは川の方向にゆっくり進む。


リーダーは、方向を確認して風の流れを感じながら前に進んだ。


緊張が走る。


シカが怯えた。


《いかん、緊張が伝わる》


リーダーは腰をかがめて落ち着く。


仲間を見る。


仲間は、リーダーの動きに合わせている。


リーダーは、川の方面を見て、権現堂が隠れる予定の場所を見直した。


北川辺の男どもは、全く動きが判断できなかった。

しかし、北川辺につけたケヤキの民の者を信じて、前に進むことにした。


シカの群れは川の流れに気がついたようだ。


シカの足が砂利を踏み込むと、ザッと音がした。


リーダーはさらに緊張した。


リーダーは群れの川上に向かって動き出した。


川の水に気がついたシカの群れは、予定の場所に動き出している。


リーダーは、さらに川上に動く。


北川辺の者共が隠れて近づいてるのが分かった。


《よし、ここじゃ》


権現堂の巫女の声が聞こえた気がした。


すると、権現堂の巫女が立ち上がる。

次々に弓使いが立ち上がり、弓を放った。


シュ、シュ、シュ、シュ


シカが倒れる。


弓の第二波が発射された。


シュ、シュ、シュ


先頭の何頭かが倒れるのを見て、北川辺の大網が3頭のシカを包む、その後も、竹弓が刺さってるシカを1頭づつ包む、皆が、集まってきて、シカを抑え、足を縛る。


リーダーはホッとしていた。


何とか6頭か7頭を捕まえることが出来た。


太陽が高くなっていた。

風は相変わらず川上から吹いていた。


利根川の流れは緩やかにたわみなく、流れていた。


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