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関東の縄文  作者: 熊さん
第二章:弥生の影
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新たな動き

新たな動き



こうして関東の弥生化は、三殿台では、伊勢からの巫女が入り、大きく成長していった。


また、北の群馬や宇都宮や那須、水戸が平地に水田を作り完成していった。


海の巫女がいる千葉では、それよりも早く、三浦半島から直接移住した弥生の民が弥生化を進めていた。


しかし、北川辺やケヤキの民の集落では、湿原が引かず、水田開発は遅れていたが、竹弓が入ったことで、武力の力を増し狩猟に力を入れるようになっていた。


それでも三殿台との交流により、人的交流や、物品のやりとりで文化的な差異は生まれず、紀元前3世紀頃の関東としての形が見えてきていた。


紀元前2世紀に入ると各地での世代交代が行われていたが、水戸の巫女は、この地域が狭く感じていた。


ケヤキの民のリーダーが訪ねた時、竹弓のおかげで、狩猟の武力が上がり成果を上げてる話を聞き、問いかけた。


「我らは弥生集落との今日ぞよりも広い土地を得て存分に狩猟がしたいどうだろうか」


問いかけられたリーダーは、僕の決断では話せないので、北川辺の大巫女に聞いてくると伝えた。


北川辺の大巫女に伝えると、権現堂の微高地が良いのではと、推薦してくれた。


そこで水戸の巫女に伝えると、喜んで移動と話が決まった。


水戸の巫女は、リーダーの案内で向かった。二泊するのは、ゆっくりと移動するためだった。

巫女は新しい土地の動きや風の気配に期待が膨らんでいた。


《この地域では獣の動きが良く分かる。平地も期待できるな》


巫女の想いは、狩りの事であった。


北川辺を、外したのは、まず、現地をみたいからだった。

利根川を渡り、しばらく歩くと微高地が見えた。


リーダーが巫女に伝える


「あの微高地が権現堂です。」


巫女は黙って頷き、歩みを進めた。

川の流れを見ながら風の香りを確認しているようだった。


権現堂のある場所で止まり、焚き火を用意し始めた。

リーダーも手伝った。


つけ火を灯して煙がで始めると、周りから人を払い、巫女は火を眺めながら、火が大きくなるのを待って、目をつむり、頭を下げで大地におでこをつけた。


しばらくすると頭を上げて、手をパッと広げるとボッと青白い火が立ち上る。


巫女は、フーっと大きく息を吐いた。


「ありがとう。北川辺の大巫女様の所に行く必要があるな。感謝しかない。ここに我の小屋を建てよう。皆、頼む」


巫女は大きな声で小屋の場所を決め、集落のものとしてついてきた者たちが準備を始めだした。


こうして権現堂に新たな巫女を中心とした集落が作られることになった。


その後、北川辺の大巫女に挨拶をし、新たな勢力になることを誓い、北川辺の大巫女は、権現堂での稲作の準備に、技師を派遣することを約束した。


また、北川辺では竹弓が入っていて、竹林の活用にも権現堂とのやりとりで解決し、権現堂の竹の技術も残ることになった。


紀元前3世紀から2世紀にかけて、関東の動きがあり、北川辺や権現堂でも稲作がはじまり、紀元前1世紀に向かうのであった。


利根川の流れは、悠々として、風も爽やかに吹いていた。


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