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関東の縄文  作者: 熊さん
第二章:弥生の影
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歴史の流れ

歴史の流れ


日本列島は、長い間、縄文の理で皆が暮らす平和な国であった。

特徴としては、争わない、情報交換のある世界、皆が共生する社会だった。


それが紀元前10世紀頃から中国大陸で大きな争いが続き、争いを逃れる民が朝鮮半島に集まり、逃げ出して、九州あたりに入り始めた。

その中で、敦賀辺りまで入り込んで入植した者共がいた、彼らは奈良盆地に大きな平地を見いだし、集落を広がる者たちがいた、その時、伊勢の大巫女が奈良を訪れ、縄文の大巫女と混血し、縄文の民をまとめ、入植地を確かなものにしたようだ。


紀元前5世紀から3世紀にかけ、伊勢の大巫女は、伊勢に戻ったが、奈良盆地では、近畿圏としての勢力を確かなものにしていた。


かたや九州では武力の勢力が大きくなりつつあったが、共生の近畿圏との覇権の争いが続いていた。


それに先行して、三浦半島を越えた勢力の一部が北川辺に入り、三殿台に定着していた。


そして、近畿圏の力は、木曽を抜け、信濃を通して、宇都宮に入る勢力もあったのである。


ケヤキの小屋で沈黙していたケヤキの巫女とリーダー。


リーダーは、落ち着きを取り戻し、北川辺に向かった。


大巫女が早速、会ってくれた。


「リーダーは、関東を見回してきてくれたのね。ようやってくれた。我も確信が持てたよ。」


リーダーは、二つの勢力の動きについて聞いてみた。


「近畿圏という勢力はどの様なものなのですか?」


大巫女は大きく深呼吸して、ゆっくりと話始めた。


「その昔、この列島は縄文の理で満ちておった。争わず、奪わず、皆が共に生きる国じゃった。じゃが、遠い海の向こうで戦が続き、人々は逃げ、半島に集まり、やがて九州へ渡った。

その一部が敦賀に入り、さらに奈良の大きな平地を見つけたのじゃ。

そこに伊勢の大巫女と繋がり、大きな勢力になったらしい。」


伊勢の大巫女はリーダーでも聞いたことがあった。

それよりも海を渡って来た勢力とは、どんなものなのだろう。


「米作りの技術を持ってきて、平地を支配したいと勢力と聞いておる。」


大巫女は、淡々と答えたが、難しい顔になった。


「米作りは、北川辺では、まだまだうまくできない。三殿台から技術者がきたが、大きくできないようだ。」


大巫女は改めた顔になり、


「だから我らは狩猟に力を入れておる。」


北川辺では、男たちが中心になり、狩へ力を注ぐ事で対抗しようとしているらしい。


リーダーには、狩猟による力の行使がどのように役立つのか分からなかったが大巫女は続けた。


「ケヤキの民の石も大きな力になるのじゃ、これからもよろしく頼むぞ」


大巫女は、狩猟を伸ばすことや石の力で、米作で出来ない力を補おうというようだ。


リーダーは、ようやく、力を持つことの意味を感じてきていた。


「大巫女様、水戸の巫女様のところにある竹弓の力を取り入れたらいかがでしょうか?」


「竹弓?」


「我らの先代からの話ばかりでなく、自分も竹弓の力を知っています。

竹弓は、距離や威力が格段です。」


大巫女には、実戦の力には気づけていなかったが、リーダーからの進言で、水戸の巫女とのつながりに竹弓を取り入れることを許し、リーダーにつなぎを頼むことにした。


こうして、北川辺に竹弓が入るようになり、関東の力が大きく成長することになったのです。


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