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関東の縄文  作者: 熊さん
第二章:弥生の影
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関東の新しい時代

関東の新しい時代



川の高くなってる所に狩った稲を置いて、乾燥させた。

秋空に稲穂をそのまま置いとくと風で動いてしまうので、石をのせて、乾かした。


風に稲穂がカサカサと揺れていた。


後から気がついたが、狩った稲穂は、束練れば乾かしやすいと思い、束ねて木を組んで干してみた。


どのくらい乾かせば良いかは分からなかったが、何日か干して、今度は稲穂の籾のついてる方を叩いて籾を作った。


流石に下に織った布を置いてその上で籾を取るために叩いた。


稲穂を束ねていたので、結果的に叩きやすかった。


叩いて落とした籾を集めて袋に入れて、持ち帰った。


真ん中がへこんだ石に二握りのせて、木の棒でゴリゴリ擦って籾を取った。

白い粒が出てきた。


フーっと優しく吹いて籾殻をとって、何回かやると白いつぶつぶになってきた。


石を組んだ炉の中に薪を入れ、火をつけて、水を入れた鍋のような器に白い粒を入れた。


薪がパキッと割れた。


火にかけた器がグツグツと煮立ってきた。


白い粒が湯の中で踊ってる。


よしおは、煮立った器にしゃくを入れ小さな器に移して、ズズズと口に入れた。


「うまいぞ」


よしおは新たな食感を感じた。

出来たものは、籾殻が浮かぶチャントしてないものだったが、先に光を当てる食感だった。


味の薄いものだが確かに食料だと感じた。


白い粒を袋に詰めて、北川辺の大巫女のところに向かった。


大巫女が語った。


「うむ、お主にも、上手いと思ったのか、、、我々も湿地帯で作ってみた。

よう育っていた。

黄金色になる稲穂に土地の開発の可能性も感じたが、湿原が多いから、ぼちぼちだろうな。

お主が関東の巫女に伝えてくれたことで、我らの結束も大きく刺激された。土浦や宇都宮から使者も来た。

交流が頻繁になっよ」


北川辺は、葦の臭いが漂う土地で、外敵の意識が高まったが、むしろ集落内の結束が高まっていた。


そして、利根川を登って来た大船は、どうしたのだろうか?


族長は、川を下り、横浜辺りで降りて、耕作地を含めた新たな集落を造り始めていた。


族長は、関東の集落はこれまで共生してきた縄文のものよりも結束の強さを感じた。

しかも、湿原が広がっていた。

水田づくりは、無理だと判断していた。


族長は、横浜の三殿台の高い土地に集落を形成した。順当に生活を始めていた。


しかし、水田を作るような土地が少なく、狩猟採集の生活だった。


族長は、関東の水の多い生活の厳しさを感じていた。


湿地帯に苗を植えるなどいみじくも、北川辺と同じような生活だった。


東京湾は、静かな海だった。

新たな時代の始まりが静かに進んでいた。


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