霊ノ謳

柊 劉兎（ひいらぎ りゅうと）はトラックとの接触事故で死亡した。
生前、何もなさず、周りに流されるだけの人生。しかしそれを悔いている余裕もなく、彼に降りかかるのは幽霊としての現実だった。
悪霊に襲われ、簡単に尊厳を奪われ、現実以上の弱肉強食を味わう。
戦い方も逃げ方も知らない劉兎だったが、程なくして彼も組織に入ることとなった。
その名も『悪霊退散会』
幽霊ながら悪霊を祓う、特殊な組織。
そこで劉兎は、生前の後悔を拭うために、戦いに身を投じる。
これは、ただの大学生が死を機に成長と葛藤を繰り返す、現代ダークファンタジー。