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第七章 証言

答弁会の前日、林新年は僕を自分の机の前に呼んだ。


「明日はこれを着ろ」


彼は上着を椅子の背に掛けた。紺色で、襟と袖口に縁取りがある。ボタンは銀。


「大きすぎます」


「大きいほうがいい」


「なぜですか?」


「今着ているのは、僕の去年のだから」と彼は言った。「去年のは、僕が十歳の時のだ

」


僕は上着を着た。袖口が指を覆い、二回折らないといけない。


「盗んだみたいです」


「見習いみたいだ」と彼は襟を直した。「学院では、盗んだみたいなほうがいい」


その晩、僕は紙に三つの文を書いた。


一つ目。「このガラスは炉の火でできたものではない」


二つ目。「彼に窯を一つ、一日を与えられたい」


三つ目。「もし彼が作れたなら、僕が誤りを認める」


十数回書いた。


嬴倩が横で写しものをしながら聞いていた。五回目で彼女が言った。


「二つ目、『請』は使うな」


「なぜ?」


「それは要求だから」と彼女は言った。「審査会の規則では、要求には『陳請』か『謹

請』を使う。『請』と書けば願い出と見なされる。『謹請』と書けば手続きと見なされ

る」


「違いは?」


「願い出は却下できる」と彼女は言った。「手続きは、実行するか、『未実行』と記録

されるかのどちらかだ」


僕は二つ目を書き直した。


その晩、林新年は一言も言わなかった。


ただ座って、僕が十七回目を書き終えるのを待ち、それから僕の机の灯を、二寸だけ僕

のほうへ動かした。


---


審査会は東楼の広間で開かれた。


入った時には、もう三十人以上座っていた。前に長机が一つ、その向こうに三人。真ん

中が人文歴史学科長、アリス・ティマウス。


思ったより若い。髪はきつくまとめ、指輪はしていない。話す時は人を見ない。紙を見

る。


崔叙は机の横に立っている。きちんとした服装で、袖口の乱れもない。


陶師匠は入口脇の椅子に座っていた。


洗いざらした一張羅を着ている。手は膝の上。四十年火を焚いてきた手だ。節は大きく

、爪は黒い。


僕を見て、一度うなずいた。


答弁は手順どおり進んだ。


崔叙は明晰だった。観測方法、試料の出所、段階的結論。声は高くも低くもなく、一か

所も詰まらない。


半分ほど進んで、審査員が質問した。


「君が引用した数値の出所は未刊稿だ。未刊稿は未検証だ。この問題をどう処理する」


「証人を呼びました」と崔叙は言った。「未刊稿中の資料試料について、学院から実物

鑑定を委託されました。源橋の窯匠、陶敬を呼びます」


三人の審査員がそちらを見た。


陶師匠が立った。


「その資料を鑑定した過程を述べよ」


「砂を焼いたガラスです」と陶師匠は言った。「炉の火でできたものじゃない」


「根拠は」


「泡だ」


「泡がどうした」


「火は外から焼く。泡は一方向へ逃げる」と彼は言った。「あれは中の泡が真ん中にあ

る。方向がない」


審査員はうなずき、紙に一行書いた。


「他の根拠は」


「縁だ」と陶師匠は言った。「縁が内へ向いている。外から焼いたものは、縁が外へ広

がる」


「他には」


「ありません」


審査員は筆を置いた。


「陶敬」と彼は言った。「君は二つの現象は言えるが、判別の方法は言えない。判断が

信頼できると、どう証明する」


陶師匠はすぐには答えなかった。


「四十年、これをやっています」


「四十年は根拠にならない」


「では見せます」と陶師匠は言った。「二つくれ。君の言うものと、僕の言うものを。

僕は見分ける」


「見分ける」と審査員は繰り返した。「それは君の言い分だ。我々が欲しいのは方法だ

」


壇の下で誰かが笑った。笑い声は大きくないが、揃っていた。


陶師匠は立っていた。


怒らなかった。ただ手を下ろし、一度握り、また開いた。


「言えません」と彼は言った。


「では君の証言は採用できない」と審査員は崔叙を見た。「実物の部分は『証拠不十分

』と記録する。続けよ」


陶師匠は椅子に戻った。


まっすぐに座っていた。


---


僕が立った時、椅子の脚が床を擦った。


三十数人が同時に振り向いた。


「君は何者だ」


「見習いです」


「見習いは発言できない」


「できる」


言ったのは周明遠だった。


彼は最前列の端に座り、紙を一枚持っている。


「未刊稿の収蔵の際、私は整理人を登録した」と彼は紙を掲げた。「整理人には、未刊

稿の実物部分について説明する権利がある」


審査員は紙を受け取り、長いこと見た。


「……君が整理人か」


「はい」


「何歳だ」


「十歳です」


「周明遠教授」と審査員は周明遠を見た。「確認するか」


「確認する」


三十数人が黙った。


アリス・ティマウスが顔を上げた。これが彼女が初めて僕を本当に見た瞬間だった。


「言いなさい」と彼女は言った。


喉が渇いていた。


一つ目を言いたかった。だが先に二つ目を言った。


「審査会に陳請します」と僕は言った。「陶敬に窯を一つ、一日を与えてください。工

房の窯、学院の薪で」


下でざわめきが起きた。


「何をさせる」


「火で、同じものを作らせてください」


広間が静かになった。


「もし作れたら」と僕は言った。「彼は間違っていた。僕が誤りを認め、審査会に『偽

証』と記録していただく」


「作れなかったら?」


「『未能』と記録してください」


審査員が眉をひそめた。


「未能は証明にならない」


「いいえ」と僕は言った。「彼が正しいことの証明にはなりません。検証可能だという

ことの証明です」


僕は三つ目を言った。


「審査会は、これまで『言える』言葉をたくさん採信してきました。今日、『言えない

』言葉が一つあり、それを採信しませんでした。ならば、あなた方のやり方で一度、検

してくださ」


彼を見た。


「それとも、審査会には、検してはならないものがあるのですか」


---


試験は三日目の午前に組まれた。


場所は学院の工房、北の壁沿いの低い建物。学院で一番いい窯がそこにある。普段は実

験用の陶器を焼く。


審査会は二人を監督に送った。古文化と生物学の助手が一人、見知らぬ書記が一人。書

記の役目は記録だ。


陶師匠は弟子を二人、道具を一箱、配合を一包、連れてきた。


彼はまず窯を見た。


ガス窯だ。自分の窯よりずっと清潔だ。彼は窯の壁に手を当て、しばらく触っていた。


「薪は」


「炭だ」と助手は言った。


「炭じゃだめだ」


「学院の窯は炭だ」


陶師匠は争わなかった。炭を組ませ、火を点けた。


一日目の午前、三つ作った。


一つ目、泡が全部端へ寄った。


二つ目、縁が外へ広がった。


三つ目、真ん中に白い一片。溶け残りだ。


午後、配合を変えた。


一つ目、全部溶けたが、全体が濁った。磨りガラスのように。


二つ目、澄んだが、断面に流れの筋がある。


三つ目、彼は長いこと見た。


「これは、少し俺の言うものに似ている」と彼は言った。


助手は三つとも持って行った。


二日目、彼はもっと早く来た。


昨日の三つ目を、もう一度焼き直した。今度は非常にゆっくり、火を低く抑えた。途中

で七度、窯の中を覗いた。


最後に覗いてから、彼は窯の口に立ち、背を向けて、長いこと動かなかった。


「陶敬」と助手が言った。「時間だ」


陶師匠は振り返った。


手にそれを持っていた。


机のそばへ行き、白い布の上に置き、それから一歩下がった。


何人かが寄って見た。


助手が拡大鏡を取って、長く見た。


「泡がある」と彼は言った。「細かいが、みな下の面に寄っている。方向がある」


広間で誰も喋らなかった。


陶師匠はそれを見ていた。


顔に表情はなかった。


「俺には作れない」と彼は言った。


---


解散の時、僕は工房の裏の壁際で彼を見つけた。


石の上に座り、弟子二人が道具を片づけている。


僕は歩いていき、彼の前に立った。


「陶師匠」


彼は顔を上げた。


「すみません」


彼はしばらく僕を見ていた。


それから笑った。


「何がすみませんだ」


「大勢の前で、作れないと言わせてしまって」


「元から俺が言ってたことだ」と彼は手の灰を払った。「作れないのは、四十七年前か

ら分かってた」


僕は彼の隣にしゃがんだ。


「では、なぜ来ると?」


「来なければ、こんなものがあると誰も知らないからだ」と彼は言った。


彼は学院の高い塀を見上げた。


「俺は一生ガラスを作ってきた」と彼は言った。「俺の手は奴らの定規より正確だ。だ

が奴らは定規しか認めない」


「今日、あなたは奴らの定規で測らされた」


彼は少し間を置いた。


「測った結果は『未能』だ」と彼は言った。「だが『未能』も字だ。書かれた」


---


その日の午後、書記は試験記録を档案室へ納めた。


記録にはこう書かれている。


「第七五二年 課題審査 実物鑑定附記

事由:申請人陳臨の陳請により、炉火をもって第一四八号試料に含まれるガラス化した

砂の再現を行う。

実施:窯匠陶敬、第七五二年□月□日より□日まで、学院北工房ガス窯。

結果:再現できず。

認定:当該試料の成因は、炉火によるものにあらず。」


僕は档案室の棚の前に立ち、その頁が番号を振られ、登記され、冊子に収められるのを

見ていた。


嬴倩が横で登記している。


「何を見てる」


「別に」


「記録されるのを見てるんでしょ」


僕は何も言えなかった。


彼女の言うとおりだった。


この世界に来てから、僕が初めて、一つのことを記録させた。


---


档案室を出ると、崔叙が廊下で待っていた。


一人で、丸めた草稿を持っている。


「今日は賢かった」と彼女は言った。


「ありがとうございます」


「褒めてない」と彼女は近づき、僕の前に立った。「君が今日やったことは、君が調べ

たいことと何の関係もない。君は窯匠一人のために立ち、あの数字には触れていない」


「分かっています」


「では、なぜやらない」


「今やっても」と僕は言った。「意味がないからです」


崔叙はしばらく僕を見ていた。


「思ってたより小さいのね」と彼女は言った。


振り返って行きかけ、二歩で止まった。


「あのガラスは、私が鑑定を願い出た」と彼女は言った。「なぜ私が願い出たか。あの

稿が私の手に来た時、資料目録には十二点と書いてあった」


「十二点?」


「十二点」と彼女は言った。「私が受け取った時には、十一点だった」


僕はその場に立っていた。


「足りない第十一点は」と彼女は言った。「今は、君の手にあると分かっている」


彼女は行った。


僕は廊下に立ち、長いこと考えた。


――彼女は第十一号が砂だと知らない。ただ一点足りないとだけ知っている。


――つまり彼女が受け取った目録は、削られたものだ。


――目録を整理したのは誰だ?


僕は自分の手を見下ろした。


目録は、母さんが書いた。


---


その晩、マティルドが来た。


遅い時間だった。頬に石板の跡が赤く残っている。


「指導教官が今日、私を呼んだ」


「審査会で?」


「解散の後」と彼女は座った。「書斎に連れて行かれ、温かいものを一杯くれた」


「それから?」


「それから、七四二年のあの頁は私が破った、と」


僕たちは何も言わなかった。それはもう知っていた。


「彼女は破った時」とマティルドは目を上げた。「その頁にはもう何もなかったと言っ

た」


部屋が急に静かになった。


「破ったのは、白紙だったの」


「彼女は何と?」


「あの年、彼女は科長になったばかりだった。引き継ぎの時、観測台の老いた当直が言

ったそうよ。七四二年の一年、記録は空だと」とマティルドは言った。「老当直は言っ

た。紛失じゃない。最初から空だった、と」


「なぜ破った?」


「学院長は、説明できない空白の頁を持てないから」とマティルドは言った。「だから

彼女はその頁を抜いた。抜けば、その冊子は『欠頁』になる」


「欠頁は説明できる」と林新年が言った。


「そう」とマティルド。「欠頁は事故。空白は謎。彼女は事故のほうを選んだ」


彼女は石板を机に置いた。


「彼女はもう一言言った」


「何を?」


「破った時、紙の切口が新しかった、と」とマティルドは言った。「彼女より前に、誰

かがその冊子に触っていた」


---


研究室へ戻る道で、僕と林新年は何も言わなかった。


研究室の机の上に、木箱が置いてあった。


「君のか?」


「うちのだ」と彼は言った。「手紙を書いて、祖父のものを送らせた」


彼は箱を開けた。


中には古い着物、本が数冊、磨り減った硯、空の筆筒。


それから、紙が一枚。


彼は紙を広げ、机に押さえた。


地図だ。手描きで、紙は黄ばみ、端に折り目がある。


北境。


山脈、駅道、川、いくつかの哨所の印。


そのうちの一か所が、墨で丸く囲んである。


丸は濃く、墨が滲んでいる。


丸のそばに一行。


字は小さく、淡い。書いた時、手が震えていたみたいに。


僕は灯を少し近づけた。


「記録するな」


僕は顔を上げて林新年を見た。


彼はその一行を見ていなかった。


彼はあの丸を見て、長いこと見ていた。


「これは祖父の字だ」と彼は言った。


それから、もう一言。


「だが、確信はない」


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