第十五章 帰還
僕たちが源橋に連れ戻されたのは、四月二十九日だった。
連れて行ったのはヴィルという名の内城観測司の書記だった。道中、彼は僕たちを殴ら
なかったし、罵らなかった。ただ、すべてのものを取り上げた。
僕の試料箱。林新年の記録表。マティルドの銅定規。ルナの帳面。
そして、懐のあの破片。
破片を取り出した時、彼は長いこと見ていた。
「どこで拾った」
「土手で」
「嘘をつくな」と彼は言った。
それから破片を包み、自分の箱に入れた。
「お前たちは」と彼は言った。「運がいい」
「どういう意味です?」
「学院が引き取ったということだ。観測司が連れて行ったのではない」
源橋に着くと、彼は僕たちを学院の門に渡して、行った。
アリス・ティマウスが門に立っていた。
彼女は四人を見て、長いこと見た。
そしてこう言った。僕は今でも覚えている。
「お帰りなさい。君たちのものは、明日研究室に届く」
「あの破片を除いて」
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崔叙の課題は、僕たちが留守の間に通っていた。
正式に立案。
課題番号、七五二-〇一七。
題名はあのままだ。『魔力減衰の観測方法と段階的結論』。
その晩、五人で研究室に座った。誰も話さなかった。
「異議は出せる」と嬴倩。
「期間は?」
「十日」
「今日は何日目?」
「三日目」
僕はまた聞いた。「これ、わざとだろうか」
「そう」と嬴倩。
彼女は公告の写しを机の真ん中に押し出した。
「審査通過日:第七五二年四月二十三日。」
「僕たちが北境に入った日:四月二十二日。」
「僕たちがいないと知っていた。」
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その夜、希捷莉卡が来た。
入ってすぐ座り、一巻のものを机に置いた。
この一か月で描いたものだ。
彼女はこの学期の占いの記録と、それに対する相手の返事を全部、一枚の表にした。
「うちが何で食っているか、知ってる?」
「占い」
「そう」と彼女は言った。「貴人に占う。どこの家が娘を嫁にやる、どこの家が戦をす
る、どこの家が凶作になる。一度の報酬で、私の学費が三年分」
彼女は表を押し出した。
「百四十回占った」
「百四十回のうち、当たったのは百三十七回」
「この三年、当たったのは百四回」
「つまり、三年前から、的中率が一割落ちた」
「間違えたの?」
「間違えてない」
「星が動いたの」
顔を上げた。
「うちの客はもう不平を言い始めてる。先月、父が三家の解約を受けた」
「で、何を?」
「父に言った」
「何と?」
「私は言った」と希捷莉卡。「観測を続けさせてくれれば、的中率を戻せる。嫁に行け
と言うなら、うちの商売は三年で潰れる」
「父は?」
「外の人間に話すなと、誓えと言った」
「君は今、話した」
「そう」
彼女は座って、手を机の上に置き、動かなかった。
「だから。一人で抱えられない。私には重すぎる」
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マティルドの代償は、もっと直接だった。
通行証は無効。踏査許可は撤回。彼女はアリスの書斎に呼ばれ、二時間話した。
出てきた時、廊下にしばらく立っていた。
僕が行った。
「何と言われた?」
「聞かれた」とマティルドは言った。「'北境で何を見た。スケーラー家の名を賭ける
価値のあるものが'」
「何と?」
「草だと答えた。草が整いすぎていた、と」
マティルドは笑った。ひどい笑い方だった。
「それを聞いて、彼女は長いこと私を見て言った。'やっと私と同じになったわね'」
「どういう意味です?」
「それは」とマティルドは言った。「あの頁を破った時、彼女もそう思ったという意味
」
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その晩、周明遠が来た。
灯は持っていない。
入口に立ち、中へは入らなかった。
「北境へ行ったな」
「はい」
「何を見た」
「草を見ました」と僕は言った。「それから、穴を」
彼はうなずいた。
「陳臨」
「はい」
「私は生涯、多くの者を教えた」と彼は言った。「自分の足で土手の下まで行ったのは
、君が初めてだ」
彼は少し間を置いた。
「そして、戻ってこられたのも初めてだ」
僕は顔を上げた。
「教授」
「ん」
「何をするつもりですか?」
周明遠は答えなかった。
ただ少し笑った。いつもの笑い方ではなかった。
「一つ、実験をしようと思う」と彼は言った。
「対照群のない実験を」




