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とこしえの2人  作者: 雪月影
第三章:ひとりぼっちが愛をしる

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第六十四夜:子ども3人

今日は短めです。



とこしえの2人 64話



 「準備が終わったらすぐに旅に行くの?」



 「うん、そのつもり」



 「なら、2人が良ければ今日は晩御飯を一緒に食べない?」



 腕を組んで頬に手を当てたレイアは、少し考えたのち、そう提案した。



 クロエはレイアの提案を聞いてキラキラとした瞳でリオとシンシアを見つめ、うんうんと勢いよく頷いている。



 シンシアもクロエと同じようにリオを見つめてみる。



 リオは自分を見つめるシンシアに気がつくと、シンシアを見つめる。



 「ふはっ!シアまでそんなふうに見つめないでよ、かわいい。ふふっ、今日はみんなで一緒に食べよう」



 数秒見つめたのち、堪えきれないというふうに吹き出したリオはシンシアとクロエの髪を撫でた。


 

 「やったー!シンディ、今日ずーっと一緒だ!!!」



 クロエはぴょんぴょんと飛び跳ね、シンシアに抱きつく。



 クロエと20センチほどしか変わらない身長のシンシアは、クロエが跳ねる度にバランスが崩れそうになるが、それすらも気にならない。



 「そうね。ふふっ、よろしくね」



 そっと頭を撫でると、クロエがふにゃふにゃと幸せそうに微笑んで、シンシアも嬉しくなる。



 「そうと決まったら、お買い物しなくちゃね!」



 「ね、今日は何食べる?!」



 クロエはさっき三色団子を食べたばかりだというのに、もう夜ご飯について考え始めたようでもうお腹空いているのかと思ってしまう。


 

 「ココ、お腹空いてるの?」



 「?うーん、まだ食べられるよ!」



 「もう、八分目までよ。食べすぎるとお腹が破裂しちゃうんだから!」



 クロエは小さな手を頬に当てたのち、自分でもよくわかってないとでも言うような不思議そうな顔でこちらを見返してくる。



 「シンディちゃん、気にしないで。ココちゃんってばいつも食べすぎて動けなくなるのよ。小さい子だから、まだ自分の食べられる量が分かっていないのよね」



 レイアはそっと屈んでクロエのお腹をポンポンと叩く。



 まーまなんでそんなこと言うのー! ココ食べるの! とポンポンとお腹を叩かれたのが恥ずかしかったのか、クロエはレイアの肩に顔を埋めてしまった。



 なるほど、まだ自分の最適量が分からないのね。



 くすくすと笑う声がして、思わず自分が笑っているのかと思いきや、声は隣から聞こえてきた。



 「ふふっ、そっか。たくさん食べたいんだね」



 お腹に手を当てて手で口元を隠しているが、隣にいるシンシアには分かる。



 絶対に面白がっている。



 「あー!!! リオわらってる!」



 リオが笑っていることに気がついたクロエが、リオを指さして頬を膨らませていた。



 もちもちの頬が膨らんで、子ども特有の肌の艶がさっき食べた三色団子を彷彿とさせて、シンシアもくすりと声を出して笑ってしまう。



 「! シンディも!……2人ともまーまの料理を食べたら、ココみたいになるもん!」



 ぎゅっとレイアのお腹に顔を埋めて拗ねてしまうクロエに、レイアが嬉しそうに声を出して笑った。



 「ふふっ、可愛いわねーココちゃんは。2人にもっと食べたい! って思わせられるように、まーま頑張っちゃう!」



 クロエの頭を撫でてにこにこと笑うレイアに、リオとシンシアは期待を寄せた。



 今日は何を食べるのかしら。



 レイアの料理を食べるのは初めてだから、気になるわ。



 わくわくと胸を躍らせて、夜ご飯に思いを馳せた。




最後まで読んでくれてありがとうございます。

誤字脱字、表現のミスがあったらそっと教えてくれると嬉しいです。

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