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とこしえの2人  作者: 雪月影
第三章:ひとりぼっちが愛をしる

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第六十一夜:東の国の伝統菓子!

明るくて無邪気な小さい子、良い。



 「ついたー!!!」



 クロエとわちゃわちゃはしゃぎながら歩くこと数分、街に到着した。



 「ねえねえ!どこから行くのー?!」



 シンシアとレイアと手を繋ぎ、ぴょんぴょんと跳ねるクロエがわくわくとした表情でシンシアを見つめる。



 「うーん、どこからが良いのかしら。ココはどこから行きたい?」



 どこからと言われても、街にはあまり来たことがなくて、どこに何があるか分からない。



 「えー!ココはね、ぜーんぶみたい!」



 「ふふっ、じゃあゆっくり全体を見てまわりましょうか!」



 「そうね」



 待ってました!とばかりににこにことした表情で答えるクロエに、レイアとシンシアは目を見合わせて微笑む。



 ココが全部と言ってくれて助かったわ、ありがとうココ。



 心の中でココに感謝して一つ一つのお店を見て歩くことにする。



 店の人は小さなクロエをみると笑顔で手を振ったり、試食だと言って一口台に切ったものをくれてクロエが街の人に大切にされていることが分かる。



 「おいココー!今日は随分ご機嫌だなぁ!がはっはっ」



 「おじさん!うん!今日はシンディとお出かけだから、ココうれしー!」



 クロエを見つけた店員が声をかけると、クロエはにこにこと大きな声を出して、シンシアと繋いだ手をブンブンと振る。



 クロエと繋いだ手から辿った目線の先にはシンシアがいて、大体一瞬ぴしっと固まってから驚いたと声をかけられる。



 「いやぁとんでもねぇ別嬪さん連れてるなぁココ!ははっ、じじぃびっくりしちまったよ!がははっ」



 クロエが店の人に話しかけられるたびにこうやって手を振るから、最初はどう反応して良いか分からなかったシンシアも、リラックスした様子で対応できるようになった。



 「ココは街の人と仲が良いのね」



 「うん!みーんな仲良くしてくれるよ!みんなシンディの綺麗さにびっくりしてたのおもしろーい!あははっ!」



 道すがらクロエにそういうと、クロエはにこにこと答える。



 きっとみんなココの明るくて笑顔が可愛いところに惹かれるのだと思う。



 皆が優しくする理由も頷けると1人納得する。



 「ふふっ、そうだね。みんなシアが綺麗だから二度見してた。綺麗な二度見だったね。あははっ」



 「そうねぇ。シンディちゃんは可愛いから、こんなに可愛い子とお友達なんて驚くのも無理はないわよね!それに、ここにはかわいいリオちゃんだっているんだから!うふふっ」



 クロエに続いてリオとレイアがそう言って、2人はそれぞれ違うところでにこにこと笑っていた。



 確かに、みんなぎょっとした顔でこちらを見ていた気がする。



 もしかしてこの場所にしては珍しい顔なのかしら?



 でも、こんなに綺麗なリオがいるんだもの。



 驚くのも無理はないわね、私も初めて見た時は呼吸が止まるかと思ったもの。



 シンシアは2人の言葉にうんうんと頷く。



 「あ!見てあそこ!!!今日出店出てる!いこ!!!」



 クロエと手を繋いで開けた場所にある簡素な作りの店がたくさん並ぶ通りへと行く。



 異国風と言うのだろうか、明らかにこの街の雰囲気と違う雰囲気のお店や、見たことのない果物、アクセサリーなどを売るお店が立ち並んでいる。



 「わぁー、すごーい!ね、見ようよ!」



 目を輝かせて立ち並ぶ店を見つめたクロエに、シンシアたち3人は笑顔で頷いた。



 「お!お嬢ちゃんたち!……東の国の伝統菓子に興味はなぇか!きっと初めての食感に驚くぜぇー!」



 にこにこと人当たりの良い笑顔で商人が話しかけてくる。



 「伝統のお菓子?!どんなの?見せてみせてー!」



 それに釣られたクロエがととっと駆け寄り、早速商人に興味津々な様子で話しかけた。



 「あいよー!これだ!なんだ素朴だなぁと思うかい?……あなどっちゃあいけねぇよぉ!こりゃあなぁ、一口食ったらもっちもち!今までに食ったことがねぇくれぇのもっっちもちよぉ!とにかく一口食ったら分かる!菓子だから甘さは保証するぜ!甘いけど甘すぎねぇ味にやみつきになっちゃうかもな!はっはっはっ」



 そんなことを言われたらクロエは当然興味を惹かれるに決まっている。



 「もっちもち?!えー!気になる!!!」



 ぴょんぴょんと跳ね、こちらからは見えないがきっとキラキラとした瞳で商人を見つめているに違いない。



 かく言うシンシアも東の国のお菓子という言葉に興味がある。



 「まぁ、珍しいわね?東の国のものなんて滅多に来ないから、びっくりしたわ!」



 この街では東の国のものは珍しいようで、レイアも少し気になっているようだ。



 「店主、そのお菓子を四つ頼むよ」



 シンシアたちの後ろにいたリオが、さっと前に出てきてそう言った。



 「あいよぉーまいどあり!三色団子四つ!あぶねぇから気をつけて食べなぁ!」



 「えー!リオ、買ってくれるの?!いいの?!」



 「ふふっ、うん。わたしも気になってね、みんなで一緒に食べよう」



 全員分買ってくれたリオに、クロエがきゅるきゅるとした瞳で全力で喜びを示している。



 もしココが犬だったとしたら、今頃尻尾がブンブン揺れてるんでしょうね。



 きっとクロエは小型犬だと思う。



 昔読んだ本に載っていた犬を思い出してくすりと笑う。



 「あいよ!下の団子は棒が危ないから横から食うんだよ!」



 桃色、白、緑の丸い団子が刺さった棒を2本ずつ箱に入れて手渡される。



 「ありがとう、助かるよ」



 リオがそう御礼を言うと、4人は店を後にした。


 


最後まで読んでくれてありがとうございます。

誤字脱字、表現のミスがあったらそっと教えてもらえると嬉しいです。

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