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とこしえの2人  作者: 雪月影
第三章:ひとりぼっちが愛をしる

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第四十五夜:お願いと約束

良い。良い感じにイチャイチャしてますよ!!!

そのままイチャイチャ街道を突き進んでください。

しばらくは日常系のほのぼのが続くと思います!

早くリオコーディネートのシンシアを書きたいですT_T




 いつかの朝食のようににこにこと出迎えてくれるが、今回は花々が見えるサンルームではなく、ソレイユ邸の小部屋で朝食をとるようだ。



 「おはよう、シア。今日も綺麗だね、ふふっ」



 シンシアはリオに手を取られ、そのままテーブルへとエスコートされる。



 「リオ、おはよう。貴方も綺麗よ」



 リオの手をそっと握り、微笑む。



 「ありがとう。そうだ、今日はもう一度街に行かないかい?」



 メイド達が食事を給仕するなか、リオはそう切り出した。



 「街に?どこか行きたいところでもあるの?」



 街には一昨日初めて行ったばかりだが、今日は何をするのだろう。



 「本日の朝食は苺のデニッシュになります。ごゆるりとお過ごしください」



 艶のある黄金色の生地の上に、カットされた真っ赤な苺が綺麗に盛り付けられている。



 苺のデニッシュとアールグレイ。



 今日の朝食も美味しそうだ。



 「まだ内緒」



 リオの唇は弧を描いてにこりと微笑んだかと思うと、デニッシュをちぎって食べ始めた。



 「じゃあ、楽しみにしてるわね」



 リオが楽しみにしているのだから、きっとまた楽しいことに連れて行ってくれるのだろう。



 シンシアもデニッシュをちぎり、食べ始める。



 黄金色の生地がパリパリと音を立てて、口に含んだ瞬間に表面の甘みが広がる。



 表面はカリカリとしていて、中はしっとりとした生地に、甘すぎず少し酸味のある苺がマッチしていてバランスが取れている。



 うん、美味しい。



 生地も苺も甘いけれど、甘すぎない味が朝食として食べるのに丁度良い。



 「ふふ、美味しいわね。苺の味が朝食べるのに丁度良い甘さだわ」



 「そうだね、美味しい。シアが気に入っていたと伝えておくよ」



 シアはさっぱりした味の方が好きだろう?とリオは問いかける。



 スコーンやワッフルを食べたが、あまり口に残らないさっぱりとした食感や甘さの方が好みだった。



 「ありがとう」



 シンシアは頷いて微笑む。



 2人は微笑むと、朝食を食べ進めた。



 「さぁ、朝食も済んだし街に行こうか。つかまって」



 朝食を終えて一息ついた頃、リオはそっと立ち上がりシンシアに手を差し伸べた。



 そうだった、街に行く予定だった。



 2人で紅茶を飲んでいるうちに予定を忘れてしまっていた。



 そういえば、私にも移動魔法は使えるのだろうか。



 「ええ、そうね。……リオ、お願いがあるのだけど」



 「うん、どうしたんだい?」



 リオは眉を上げた。



 「私に、移動魔法を教えてほしいの」



 リオの手に自分の手を添えると、ゆっくりと立ち上がりそばによる。



 「転移魔法かぁ……うん、いいよ。でも、約束してくれるかい?」



 リオは繋いだ手とは反対の手を顎に添え、一瞬考えたのちに頷き、シンシアの距離を詰めると頬に手を添えた。



 何か危険なことでもあるのだろうか。



 「ええ、約束するわ」



 リオの手を両手で握り頷く。



 「転移魔法を使えるようになっても、一緒にいる時はわたしに使わせて欲しい。それから、もしもどこか行く時はわたしを連れて行くこと。いいね?」



 私も使えるようになったらリオにとっても楽だと考えていたのだけれど……。



 約束してしまった以上、受け入れるしかない。



 「分かったわ、ありがとう」



 もしかしたら、難しい魔法なのかもしれない。



 リオは私のことを心配してくれるから。



 「うん。と言っても、行きたい場所を頭の中に思い浮かべるだけなのだけどね。……こんなふうに」



 リオはうっとりと目を細め満足気に頷くと、頬を親指でするりと撫でる。



 それって、場所さえ詳しく思い浮かべることが出来たら簡単にできるってことよね?



 そう言おうとすると、目の前で微笑むリオは変わらないが、リオの後ろの景色が一瞬で変わった。



 晴れた青い空に、人々が歩く音。



 2人の間をサーっと通り抜ける春の風。



 「さ、ついたよ。手を離さないでね。……前と違って、離したりはしないけど。ふふっ」



 リオは街へと向きを変えると、ぎゅっと距離を詰めてシンシアの右手を深く繋いだ。



 また街に来たのかと思うと、胸から何かが込み上げてくる。



 今日は何があるのだろう。



 「ええ、離さないわ」



 繋がれた右手にきゅっと力を入れて、反対の手もリオの腕に回しぎゅっとくっつく。



 リオは何をみせてくれるのかしら。



 今から楽しみで仕方ない。



 「うん!」



 リオは破顔すると、一歩踏み出した。


 


最後まで読んでくれてありがとうございます。

誤字脱字、表現のミスがあったらそっと教えてもらえると嬉しいです。

いつのまにか70000字突破してました笑笑

ここまで来れたのも読者の皆さんのおかげです。


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