第四十二夜:仲直りと帰還
ソレイユ邸に帰ります!
2人の今後は次の話で書きたいです( ; ; )
思ったよりも話数が膨らんでしまって、そろそろ物語を進めたいので次の話で今後について決めて、そこからまた2人のほのぼのとした生活が始まるはず!です汗。
「シンディ!仲直りできてよかったね!ココ、2人の仲直り感動した!」
クロエはトトトっとシンシアに駆け寄り、両手を小さな手でぎゅっと握り込んで、上下にぶんぶんと振る。
「うんうん、シンディちゃんが笑顔になってよかったわ!やっぱり可愛い子はにこにこしてなきゃ!またいつでも来ていいのよ、私たち待っているから!!!」
レイアもシンシアのそばに寄り、クロエの肩に手を添えてにこにこと微笑んでいる。
「あははっ、シア、良いお友達ができたようだね。ふふふ、良かった」
だいぶ打ち解けた様子の彼女たちに、リオはいつもみたいに屈託のない笑みをしている。
「クロエ、レイア……ありがとう。2人のおかげで仲直りできたわ。……次に会った時は、ココとレイと呼んでも良いかしら」
シンシアはぎゅっと小さな手に握られた手を優しく握り返し、控えめな笑みで尋ねる。
「もちろん!!!約束だよ!」
「まぁ、もちろんよ。楽しみにしてるわ、うふふっ!」
2人は声を揃えて肯定の言葉を口にした。
「シア、そろそろ行こうか」
2、3歩ほど距離を詰めてきたリオが、シンシアのすぐそばに寄る。
「……そうね。またね、2人とも」
右手で深く手を繋ぎ、左手は腕を掴んで。
ぴたりとくっついた姿勢で2人に笑顔で挨拶をする。
「ココ、レイア。ありがとう、2人のおかげだ。また会う日まで」
「うん!シンディ、リオ!またね!喧嘩じゃなくても会いにきて!!!」
「ええ、2人ともまたね。ココちゃんの言う通り、いつでも来てね」
クロエとレイアはお互いに手を繋いで、空いた手で手を振り、リオとシンシアは笑顔でそれに応えた。
そして、瞬きをするとソレイユ邸であろう一室にいた。
窓から差し込む太陽の光が、室内の装飾や床などに屈折していて目を細めてしまうほど眩しい。
戻ってきたのだ。
とは言っても、シンシアはこの状況で何を話すべきか分からなかった。
何から切り出すべきなのだろうか、勝手に屋敷を出て行った事?それとも迎えにきてくれた事?
リオにぴたりとくっついたまま、無言で考え込む。
「シア、無事で良かった」
横から手を引かれ、視界がぐるりとしたと思ったら、リオに優しく抱き込まれていた。
「本当に、昨日みたいに何かあったらって心配したんだ。良かった、無事でいてくれて」
リオの背に手を回して、レイやココがしてくれたように、優しく背中をさする。
昨日の今日だ、きっとすごく心配させてしまっただろう。
「シンディちゃんのお友達なら、きっと良い子なのよね」と言うレイアの言葉を思い出して、乾いたはずの瞳がまた潤み出す。
勝手に出て行ったのは私なのに、心配してくれたなんて。
やっぱりリオは私のことを考えてくれて、心配してくれるのね。
リオとまた一緒にいられて良かった。
会えなくならなくて、良かった。
もしもあのまま仲直りできなかったら、この温もりも、彼女がこんなに自分を大切にしてくれていることも、全て無くしてしまうところだった。
心の底から安堵する。
「勝手に出て行ってしまってごめんなさい。そんなに心配させてしまうと思わなかったの。もうしないわ」
「できればそうして、心臓がいくつあっても足りなくなってしまうから。……でも、今回はわたしが悪かったから何も言えないや」
自嘲気味な声で言ったリオに、シンシアは胸が痛くなる。
「私、貴方に期待してしまっていたの。貴方なら分かってくれるかもって、無意識に期待してた。だから、いつもならもっと冷静でいられたのに、貴方の言葉にはそれが出来なくて。……だから、そんなに自分を責めないで。レイやココもすれ違いなら仲直りすれば大丈夫って言ってたもの」
期待は自分に好都合な考えを押し付けているだけなのかもしれない。
「この人なら」と言う考えは自分の願望でしかない。
実際の相手の考えなんて、相手にしか分からないのだから。
相手が自分の思っていたことと違うことを言ったとしても、それは裏切りではないと思った。
お互いに考えが違っただけ。
シアはレイリアとオリアナの2人の思い出がある屋敷を、リオはシアの世界を広げ孤独を感じさせないことを。
ただその時優先したかったことが違かっただけなのだ。
「私は最後までリオの言葉を聞かずに屋敷を出て行ってしまったし、悪いところがあったわ。それに元々考えが違かっただけ。今度はもっとちゃんと話し合いましょう?そしたら、もっといい案が出るかもしれないわ、ふふふっ」
リオの背中をそっと撫でながら、ココとレイのもとでなんとなく考えていたことを口にする。
あの時は感覚的に思っていたけれど、いざ言葉に出すとしっくり来る。
「ありがとう。ふふっ……シア、なんだか大人になったみたいだね。元々素敵だったけれど、今はもっと素敵に感じるよ」
やっと明るい笑顔を取り戻したリオは、シンシアの頭を撫でる。
「そうかしら、それなら良かったわ。ふふふっ」
そうして2人は目を合わせて微笑んだ。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
誤字脱字、表現のミスがあったらそっと教えてもらえると嬉しいです。




