第二夜:ひとりぼっち
小説を作るのってかなり難しいですね……。
表現が合っているのか不安です汗。
指先を凍らせるような鋭い寒さがゆっくりと過ぎて、花びらが芽吹く季節がやってくる。
枯れた木のように寂しかった森も、風が吹けば木の葉が擦れて賑やかな音が鳴る。
憂いを帯びた瞳で窓の外を見つめるシンシアは肩を落としてため息をついた。
「はぁ……花が実る時期ね。あまり好きではないわ。」
乳母のレイリアもメイドのオリアナも、どちらも木々が芽吹くこの季節に傍からいなくなった。
それを思い出すこの季節に良い感情はない。
あれからどれほど時が経っただろうか。シンシアには知る由もない。彼女はこの大きく美しい、けれどもどこか寂しげな屋敷にひとり、取り残されてしまったのだから。
彼女は独りになるのが早すぎた。まだ幼く、自分の生きる世界について学ぶ前に彼女を世話する者は2人とも春の風に連れて行かれてしまった。
彼女の見た目は「12歳」くらいの姿で、どれほどこの忌々しい季節を経験しても、成長することはなかった。
いつの日か、2人が話していたことを思い出す。
「お嬢様、見てくださいませ。あれはチェリーブロッサムという花ですよ。
遥か遠くの国ではこの季節は出会いと別れの季節と言われているそうです。」
「レイリアさん、出会いの季節なんて、とても素敵ですね……!わたし、ワクワクします……!」
「お嬢様!出会いの季節ですって……!一体お嬢様はどのようなお人と出会うのでしょう。私は今からとても楽しみです……!ふふ」
「まあ、オリアナったら。まだ気が早いのではなくて?ふふふ」
まだ少し冷たい風が頬を撫でるなか、屋敷の庭にある大きな薄紅色の木の近くまでシンシアを連れた2人。
2人は目の前の大きな木の花と同じ色に頬を染めて楽しそうに話していて。
シンシアはまだ発語することができなかったために、その様子をじっと見つめていた。
何が出会いと別れの季節だ。レイリアとオリアナを連れて行ったくせに……!
出会いなんていらない。あんな気持ち、もう……!
「嫌いだ。チェリーブロッサムも、春も。」
「出会いなんて、無ければいいのに。」
そしたら、あんな気持ちにはならなかったのに——
私は今日もひとりぼっち。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字、表現の間違いを見かけましたらそっと教えていただけますと幸いです。




