ブリジット・サルマージュ子爵令嬢の転落
最終エピソード掲載日:2026/07/04
「はぁ。いつになったら留学先から帰ってくるのかしら」
伯爵家から婚約が持ちかけられた時は驚いたがレブリック様と対面して更に驚いた。王子様よりも王子様のような、いやもうこれは人ではない神の域に片足を突っ込んでるようなそれはそれは美しい人だった。
そんな人がわたしのお婿さんになるの…?!
婚約した日の夜は舞い上がってベッドの上で何度も反芻してはゴロゴロと暴れ、なかなか寝つけなかった。
しかし運命の悪戯とは切ないものでレブリック様が予告なく留学してしまわれた。父からそれを告げられたわたしは信じられずレブリック様の家に行こうとしたが先触れもなく上位の家に赴くのはマナー違反だと叱責され暫くの間外出を禁じられた。
なぜ事前に教えてくれなかったのか。なぜ子息令嬢らも参加できる薔薇展覧会直前に行ったのか。とても楽しみにしていたのに。わたしのことを傷つけてそんなに楽しいのか。わたしのことが嫌いになったのか。
そんな恨み言に近い手紙を送ったらすぐに返事が返ってきた。それも直筆で長文。わたしを慮り低姿勢に何度も謝罪してくれた。
わたしと婚約できたことをとても幸運に思っているし戻ったらいろんなところに行こうと約束もしてくれた。わたしはそれを信じて待った。十八ヵ月も待ってあげたのだ。なのに彼はまだ戻ってこない。どういうつもりなのかまた責めるような長文の手紙を送った―――。
伯爵家から婚約が持ちかけられた時は驚いたがレブリック様と対面して更に驚いた。王子様よりも王子様のような、いやもうこれは人ではない神の域に片足を突っ込んでるようなそれはそれは美しい人だった。
そんな人がわたしのお婿さんになるの…?!
婚約した日の夜は舞い上がってベッドの上で何度も反芻してはゴロゴロと暴れ、なかなか寝つけなかった。
しかし運命の悪戯とは切ないものでレブリック様が予告なく留学してしまわれた。父からそれを告げられたわたしは信じられずレブリック様の家に行こうとしたが先触れもなく上位の家に赴くのはマナー違反だと叱責され暫くの間外出を禁じられた。
なぜ事前に教えてくれなかったのか。なぜ子息令嬢らも参加できる薔薇展覧会直前に行ったのか。とても楽しみにしていたのに。わたしのことを傷つけてそんなに楽しいのか。わたしのことが嫌いになったのか。
そんな恨み言に近い手紙を送ったらすぐに返事が返ってきた。それも直筆で長文。わたしを慮り低姿勢に何度も謝罪してくれた。
わたしと婚約できたことをとても幸運に思っているし戻ったらいろんなところに行こうと約束もしてくれた。わたしはそれを信じて待った。十八ヵ月も待ってあげたのだ。なのに彼はまだ戻ってこない。どういうつもりなのかまた責めるような長文の手紙を送った―――。