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赤ずきん姫とオオカミ騎士~姫に触れられるのは、ただひとりのオオカミだけ~  作者: 月乃雫


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第82話 二人で歩く未来

裏庭の大きな樹の下。




想いを確かめ合ったあと、


告白の余韻がまだ空気に残っていた。




ロザリンとロウは、しばらく言葉を交わせずに並んで立っていた。




夜風が静かに吹き、 二人の距離をそっと包む。




ロザリンが先に口を開いた。




「……ロウ。


こんなふうに想いを伝え合ったあとって


…… どうしたらいいのか、分からないわ。」




ロウは少し照れたように笑った。




「……僕もです。


姫様に想いを伝えられる日が来るなんて……


夢のようです。




姫様とこうして並んで立てているだけで


…… 十分すぎるほど幸せです。」






ロザリンは胸の奥が温かくなるのを感じた。




「……ロウ。 私……あなたと一緒にいたい。


これからのこと……一緒に考えたい。」




ロウはロザリンの横顔を見つめ、 静かに頷いた。




「……はい。 姫様が望む未来を……


一緒に探したいです。」




ロザリンは少しだけ視線を落とし、


小さく息を吐いた。




「……ロウ。 私の結婚の話……


どうすればいいのかしら。」




その声は、 “未来への不安を恋人に打ち明ける” そんな柔らかい響きだった。




ロウはロザリンの手元を見つめ、 そっと言った。




「……姫様が望まない未来なら…… 私は全力で支えます。 姫様が選ぶ道を……一緒に歩きたい。」




ロザリンはロウの言葉に、


胸の奥がじんわりと熱くなる。




「……ロウ。 あなたがそう言ってくれると


…… 本当に心強いわ。」




ロウは一歩だけ近づき、 触れられそうで触れない距離で止まった。




「……姫様。 私は……姫様の隣にいたい。


どんな形でも…… 姫様が望むなら。」




ロザリンはロウを見上げ、 静かに微笑んだ。




「……じゃあ…… 一緒に考えましょう。


私の未来も…… あなたの未来も。」




ロウは深く頷いた。


「……はい。 姫様となら…… どんな未来でも歩いていけます。」




ロザリンはそっとロウの手に触れた。




「……ロウ。 これからも……そばにいてね。」




ロウはその手を包み込むように握り返した。




「……姫様が望む未来に、 私は寄り添いたいです。


……ずっと。 姫様が望む限り。」




「……ロウがいてくれるなら……


私は……怖くない。」




ロウはその言葉に、 胸の奥が熱くなるのを感じた。




「……姫様。 私は……あなたを守りたい。


どんな未来でも。」




ロザリンはゆっくりと頷いた。




「……じゃあ…… 一緒に考えてくれる?」




ロウは迷いなく答えた。




「もちろんです。」




ロザリンは少しだけ視線を落とし、 静かに言った。




「……私の結婚の話…… どうすれば止められるのか…… ロウと一緒に考えたい。」




ロウはロザリンの横顔を見つめた。




ロウはその願いをそっと受け止めるように言った。




「……姫様。 一緒に……探しましょう。


姫様が自由に選べる道を。」




ロザリンは微笑んだ。




「……ロウとなら…… きっと見つけられるわ。」




二人は並んで歩き出した。




── 二人で歩く未来が始まった。


それだけで、 夜の裏庭は静かに輝いて見えた。

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